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「貝印 鰹ぶし削り器」 2020年度グッドデザイン賞受賞!

刃物の専門メーカーとして日本はもとより世界中でその名を知られる貝印が、40年以上愛され続けてきた「貝印 鰹ぶし削り器」を、現代のご家庭の普段使いにより適した商品にリニューアル。

本格的な削り節ができる「かんな」部分には天然木の台座に貝印の技術力が誇る刃物鋼を使用。そして、天然木のかんなとは異なる素材のAS樹脂を受け皿に使用することで、削り具合が一目で分かり、食洗機対応にして清潔に保つことができる。キッチンでの収納を考えて薄型にして、刃物と本体全体を覆うことができるカバーを備えるなど、従来の鰹ぶし削り器には無かった、モダンで高い機能性を備えたデザインにあらためました。

鰹ぶしの削りたて本来の風味をもっと手軽に、ローコストに、そして手けずりだからこそ得られる味覚を五感で味わってほしい。そんな思いから作られた、アシストオン取扱いアイテムの中でも大変人気の高い「貝印 鰹ぶし削り器」が、2020年度グッドデザイン賞に選ばれました!

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審査委員の評価

ロングセラーの先代をうまく現代の生活に合う様にリニューアルしている。洗練されたデザインだがモダンすぎない。日本食のイメージを残しながらシンプルかつ丁寧に形作り、一見して道具としての信頼性を感じるものに仕上げている。樹脂と天然木という特性の異なる素材の組み合わせは嵌合等の問題が出やすいが、ものづくり的にも細かな工夫が見られる。昨今自分で鰹ぶしを削るということが少なくなっていると思われる中、やってみようと思うハードルを下げるのではないだろうか。

担当審査委員| 鈴木元、辰野しずか、中坊壮介、村田智明


以下は、デザインを手がけられた貝印株式会社マーケティング本部の門倉麻以さんと、商品企画部の木村典子さんに、アシストオンが独自にお話をうかがったデザイナー・インタビューです。

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この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

40年以上のロングセラー商品であり、ビジュアルや仕様について少し古めかしい感じだったので、昨今の出汁ブームや鰹節がECで手軽に手に入ることもあり、本体デザインを一新し、受け皿を食洗器対応にするなどスペックアップを図りました。パッケージデザインも「本格派だけど家庭で簡単に使用できる」イメージになるようこだわりました。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

従来品の「貝印 鰹節削り器」に対するお客様の声を受け「洗いやすさ・削り節の取り出しやすさ・使用中の安定性」をポイントに使用感の向上を目指し形状を検討しました。

受け皿とカバーの前後に傾斜を付けることで、隅の洗いやすさや削り節の取り出しやすさに寄与し、同時に削る行為を連想させるシャープな印象を造形的に表現しました。

カラーリングも熟成した鰹ぶしの色合いを表現するなど細部まで拘りました。木製の鰹節削り器が主流である中、樹脂製であっても無機質ではない、鰹節の風味や味わいを印象付ける外観を目指しました。


この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

受け皿は「一目で削り具合がわかること」と「食洗器対応」にするためAS樹脂を選定しました(蓋は食洗器はつかえません)。透明樹脂で開発部に選定、コストシミュレーションしていただき、透明性、耐熱性が高い+コスト面の視点で決定しました。

木製の鰹節削り器は市場にたくさんありますが、樹脂製のものは少ないのでそこのメリットを損なわないことと、価格帯をできるだけキープできるよう、開発・デザインチームにご尽力いただきました。


AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

貝印のロングセラー商品を食洗機対応にリニューアルしたことで、今までの商品よりもお手入れが楽になりました。忙しい日常の中でもこだわりの生活を楽しみたい、そんなお客様の手助けになればうれしいです。


「貝印 鰹ぶし削り器」の詳しい情報と購入はこちら


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