見出し画像

なま乾きのイヤな臭いを抑える、梅のタネからできたキッチンクロス

キッチンふきんの嫌な臭いを抑える。その秘密は「梅のタネ」から作った新しい繊維です。自由学園生活工芸研究所のキッチンクロス。
▶️ 自由学園 梅炭和紙のキッチンクロス

画像1

梅のタネから作られた新素材を原料にすることで、優れた「抗菌・防臭」効果を発揮するテーブルふきんです。もちろん普通の布ふきんのように繰り返し使えて、お洗濯するとその機能も復活。ふきんの生乾きのイヤな臭いの発生を防ぎます。

このキッチンクロスで使われている素材は「梅炭抄繊糸」から作られた生地。その名の通り、紀州の「梅」を原料にして作られた優れた素材から作られます。

画像6

「炭」の消臭効果は良く知られ私たちの生活のあちこちで利用されていますが、梅のタネにも無数の気孔が開いており、さらにこれを炭化し、パウダー状にすることでさらに比表面積が増ます。その数は例えば「備長炭」の約3倍にもなります。

その優れた消臭・調湿効果は、3大悪臭といわれる『酢酸』『アンモニア』『イソ吉ソウ酸』においては、90%以上を消臭効果を発揮。この優れた機能に着目。これまで水まわり、テーブルまわりで使うため、どうしても生乾きのままで布からあのイヤな臭いが出てしまう。この発生を抑える優れた素材を使用しました。

紀州の梅の種を炭化し、パウダー状にしたものを和紙の中に抄きこんだ「梅炭和紙」は、再生紙開発のスペシャリストである、山陽製紙が開発。この梅炭和紙をさらに1ミリから2ミリのスリットし、綿やレーヨンに巻きつけ、その回りを梅炭和紙にてカバーリングをほどこしたものが、ここでで使われている「梅炭抄繊糸」。繊維製品のメーカー、サンライジングが開発しました。

どちらも大阪、泉州のメーカー。繊維の町として江戸時代から知られる泉州で作られた日本の技術です。

画像7

この「梅炭抄繊糸」で使われている梅のタネは、これまですべて産業廃棄物として捨てられていたもの。梅の産地として知られる紀州では、梅の加工業者から、一日に1トンを越える大量の梅のタネが排出されています。かつてはこの産業廃棄物のタネは海洋投棄されていましたが、ロンドン条約によってこれが禁止され、現在は土壌に埋めて処理する以外に方法がなく、大きな悩みになってきました。

「梅炭抄繊糸」は梅のタネにある優れた機能に着目し、タネを炭化させることから作られる「梅炭」を原料にすることで、この産業廃棄物の削減に貢献します。

画像4

画像5

「梅炭抄繊糸」の製造工程はこのように行われます。まず産業廃棄物の梅のタネををパウダー状にします。これによって、比表面積が上がって、効果をアップさせることができます。続いて独自技術であるパインダー(糊)を一切使わずに和紙の中に梅炭を敷き込みます。

出来上がった「梅炭和紙」を2ミリおよび1ミリにスリット加工を施します。続いて撚糸し、綿糸を軸にしてレーヨンと梅炭撚糸でカバーリングをします。ここで出来上がった糸を染色し、梅炭抄繊糸の完成です。

テキスタイルデザインもこれまで定評のある自由学園生活工芸研究所のオリジナル。ご家庭でのご利用はもちろん、ご挨拶や手土産にもぜひご利用いただきたいキッチンクロスです。

詳しい情報と購入はこちら「自由学園 梅炭和紙のキッチンクロス」


画像2

画像3


この記事が参加している募集

おすすめギフト

雨の日をたのしく