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「まるで本物の動物と触れ合ったかのような癒やしを体験してもらいたい」

高岡尚加 「Qoobo」デザイナー・インタビュー

あなたの気持ちに寄り添ってくれる。ふさふさの毛を撫でれば、しっぽをフワフワと振って応えてくれる、まったく新しい癒しのロボット「Qoobo」

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日本のロボットメーカー、ユカイ工学のデザイナー高岡尚加さんに「Qoobo」の誕生秘話をうかがいました。


この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

私自身は、小さな頃から沢山の犬と一緒に生活をしていました。寝るときも、遊ぶときも一緒でしたし、膝の上で楽しそうに尻尾を振ってくれる姿が大好きでした。

上京をして一人暮らしを初めた時に「動物がいない生活」を初めて体感したのですが、とても寂しかったのを覚えています。動物を飼うためには、超えなければいけないハードルが多くあるかと思っています。住居環境やアレルギー、時間や金銭的な余裕、もちろん他のご家族の理解もあるのではないでしょうか。

こうした「何らかの理由で動物を飼えない人」や「日常にちょっとした癒やしを求めている人」にも、まるで本物の動物と触れ合ったかのような癒やしを体験してもらえないかと思い、Qooboの開発をスタートしました。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

Qooboは、使用する人に想像を膨らませてほしいという思いから、あえて尻尾以外の動物的な要素を取り除き「余白」を残したデザインにしています。使用する人自身が持つ理想の動物像を、Qooboに投影することで、Qooboは犬にでも猫にでも、自在に姿を変えることが出来るのではないかと考えました。

また、動物の持つコミュニケーションツールである尻尾に着目することで、言葉のいらないコミュニケーションが可能になると考え、あえて言葉や音声などといった要素は取り入れず、徹底して「尻尾を使ったコミュニケーションとは何か」ということを追求しました。このようなQooboについての考え方は、試作を繰り返す中で見失わないよう常に大切にしています。

大きさや重さ、形状などについては、沢山の試作を手縫いで制作し、実際に膝に乗せながら検討を行いました。

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この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

Qooboの外装に使われているフェイクファーは、毛の色や長さ、その組み合わせを何度も試しながら作ったオリジナルの生地となっています。

ユカイ工学はロボットの会社なので、ファーを作る体験は初めてで新鮮でした。長い期間試行錯誤を繰り返しましたが、手触りが良く、動物らしいフェイクファーができたのではないかと思っています。

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AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

皆さんの持つ「ロボット」のイメージとは少し毛色の違った子ではありますが、Qooboで日常に癒やしと笑顔をお届けできればと思っています。お一人でももちろんのこと、ご家族や同僚、恋人など、大切な人と一緒にかわいがっていただけると嬉しいです。

                  ※2018年10月 アシストオンWeb掲載

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