ローマ・サードユニフォーム史2011~2021
new:2020.11.19更新
■サードユニフォームとは?
先日、2019-20シーズンのサードユニフォームが発表されました。ヨーロッパリーグ初戦でお披露目となったので、すでにご覧になられた方も多いと思います。
ご存知ない方の為に説明しておくと、サードユニフォームとは、アウェイユニフォームが対戦するホームチームと類似色の際に着用する別色のユニフォームのことです。
下の画像は2008年、ベルナベウのマドリー戦。ローマは黒いサードユニフォームを着ています。この試合でレッチェからやってきたストライカー、ミルコ・ヴチニッチが突如覚醒して、ローマの新時代が始まったと言っても過言ではありません。この試合のインパクトが強過ぎて、未だにサードはやはり黒!という論調は根強いですね。
本来サンチャゴ・ベルナベウでレアルマドリーと対戦するならば、アウェイ用であるセカンドユニフォームを着用するわけですが、ローマはセカンドに白系を採用しているためピッチ上で見分けがつかなくなります。そこでサードユニフォームの出番となるわけです。
アウェイユニフォームが対戦相手と似てしまうなら、ホーム用を着ればいいのですが、実際のところ着用機会の少ないサードユニフォームは、遊び心を盛り込む余地のあるコレクターアイテムとして商業的な意味も大きいのだそうです。
さて今回の大人ロマ速では、アメリカ資本になってからのサードユニフォームの歴史を紹介したいと思います。
2011-12シーズン(BLK)
イタリアにルーツを持つアメリカ人トーマス・R・ディベネデト氏がオーナーとなった新生ローマ最初のサードユニフォーム。バルセローマを合言葉に、監督に元バルサのカピターノ、ルイス・エンリケを迎え、パレルモからやってきたワルテル・サバティーニSDの元でポージャン、ピャニッチ、オズヴァルド、エリク・ラメラという選手たちがチームに加わりました。しかし、このコンセプトは失敗して、ローマはカンピオナートを7位で終わります。
ユニフォームのデザインとしては、前年から引き続きKAPPA製なのでセンシファミリーの印象が強いですね。
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