映画を見て。

日付的には昨日、月曜に放送された「振り子」を見た。

パラパラ漫画が原作らしい。世界中が涙した……とよくある宣伝文句、そんな簡単に泣かないよと思っていたが、最後には大号泣していた。

役者たちの、当たり前のように息をする人間、登場人物たちはそれぞれ日常のなかで生きていた。

原作は知らなかったが、クレジット部分でのパラパラ漫画の演出はずるいと思った。主題歌も良かったぶん、余計に涙を誘われたのだろう。

見ながら、夫婦が寄り添いあうこと、振り子時計が見てきた家族の時の流れが感覚として伝わってきた時に、自分の家族のことを思い浮かべた。

誰かが死ねば、悲しむ。悲しむことは思っているより体力も気力も使う。もちろん、悲しんでくれる人がいるだけいい。世の中には、孤独な人もいる。その人たちは、死ぬことを怖がるどころか進んで受け入れようとしているようにも思える。孤独な人が欲しているのは、友人ではなく家族のような、あたたかい関係を築ける他者なのではないだろうか。

私は、幸せな家庭で育ったと思っている。両親に大事にされ、大事に育てられて、一人の人間として意思をもって行動できている。もし私に家族ができたとき、同じように幸せな時間を感じてもらえるよう、尽くしたいとおもう。

そうやって、私は「振り子」を見ながら家族のことを思い浮かべていた。

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