夫婦ふたりの秘密のノート
ガサゴソと納戸の奥にしまっているノートを引っ張り出してきました。
一見なんともない普通のノート。
でもこれが、私たち夫婦にとって大切なノートなのです。
このノートを購入したのは、夫からプロポーズをされた次の日。
プロポーズは、一人暮らしをしていた彼の家で。特に事前に用意していたわけでもなく、話の流れで「結婚したくなった」と言われました。
しかも私はその時ちょうど不機嫌モード。理由は、その日は私の誕生日兼クリスマスディナーをした帰りでしたが、プレゼントを用意していないと言われたから(怒)。
ムスーっとしたまま彼の家に帰宅。
不機嫌な私に謎のプロポーズ。
え??プロポーズってこんなあっさりでいいの??高級ホテルでバラ108本の花束を抱えて、膝ついて婚約指輪パカッがプロポーズってもんじゃないの??
まあ、そこまでのことは求めていませんでしたが、プロポーズの前に、もじもじソワソワする様子もなければ、あ!今思いついたみたいな軽さ。
「結婚したくなった。結婚しよう。」
と言われても。本当にその言葉を信じていいのか。しかもつい5秒前まで私の頭の中は、「彼女の誕生日にプレゼントも無いなんて最低ー!なんなら誕生日とクリスマスも一緒にすんなー!もう別れてもいいんだからねー!」でした。(考え方が若い)(私も彼のクリスマスプレゼントを用意していませんでしたが)(おい)
と言いつつ、本当は不機嫌だったこともチャラになるくらい、プロポーズの言葉は嬉しくて、感激しました。単純な彼女で良かったね。
人生で一番幸せな瞬間かも!
と思うくらい。
プロポーズの答えはもちろんYES!
しかしここで、私の中の面倒臭い女が表れます。
「結婚する前に確認したいことがあります。明日はその話し合いのための時間をください。」と宣言。
次の日、朝早く目が覚めた私たち。そりゃプロポーズの次の日だもん。ぐっすり寝ていられません。
オープンと同時に入ったららぽーと。
まずは無印良品でノートとペンを買います。
そして、カフェに向かう。
さて、結婚前の話し合いを始めますか。
会話をしながらノートに記録します。
そして一通り話し尽くしたかなというところで、ページの最後に、
「上記の通り話し合い、これを同意書とする」と書き、日付と二人のサインを書きました。
プロポーズの次の日にこんなことするカップルいるのかな?なんて、ケラケラ笑いながら、カフェを出ました。
それからは、このノートには両家への挨拶から結婚式までの段取りを記録したり、初めて家計管理について話し合う時に使ったり、結婚でいただいたご祝儀を記録したり、マイホーム購入時にお互いの気持ちを書いたり。
そんな風に、二人にとって人生の岐路に立たされたときに、このノートの出番がやってきます。
そして今がその時。
そう、子育てです。
7月に生まれる第一子。
どんな子に育ってほしいかな。子育てで大切にしたいこと、譲れないこと。夫、妻にお願いしたいこと。
名前の候補も考えたいな。
今日はこれからコメダ珈琲でモーニングに行ってまいります。
そこで子育て夫婦会議をしようと思います。
昨晩から夫には宣言していました。
もう私からの宣言にも夫は慣れっこです。
このノートはまだ10ページも埋まっていません。
このノート全てのページが埋まるころ、いったいどんな景色が見えるのだろう。
未来が楽しみです。
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