読んで振り返る!規制されたデッキについて徹底解説【小鞠マックス】
こんにちわ、なっつんです。
今回から新シリーズとして禁止カードや選抜制限が設定された歴代の壊れデッキについてわかりやすく解説をしていきます。
今回は2009年~2010年にかけて猛威を振るった「小鞠マックス」について解説していきたいと思います。
長丁場になりますので、見出しを活用しつつ最後までお付き合いいただけたら幸いです。
なおこの記事は2023年4月21日(DJ発売後)時点での情報である事、そしてあくまで僕個人の主観でお話する事をあらかじめご了承ください。
それでは行きましょう。
前提
長文化を避けるため、一部の表現について以下の表記を使います。
当時の環境
当時のヴァイスはパワー偏重の環境だったため、今では見向きもされない1/1や1/0のバニラ、あるいは一部の高パワーキャラを助太刀で守るのが全デッキ共通の基本戦術になっていました。
今では当たり前のように収録されているリーサル効果がほとんどなかったのでヒールが実質リーサル効果を担っており「ダメージは不確定だが回復は確定」という名言まで残しています。
当時のデッキリスト
※「勉強会」3枚は「休憩!」として扱ってください。
デッキ解説
驚異的な回復力
小鞠マックス最大の強みはその圧倒的な回復力にあります。
起動効果によって同名カードを最大2枚サーチしてさらなる回復につなげられる「メイド服の美魚」
レベル2以上のキャラをリバースするとたった1コストでヒールできる「『星屑』氷室」
たった1コストで2点ヒールする圧倒的パワーカード「休憩!」
いずれも共通して「1枚で2点以上のヒールが見込める」効果を持っており、レベル3に入ってからも平均3~4ターンは耐えることが可能です。
環境随一の盤面制圧力
強力なヒール札を安定して手札に集められたのは「"おめかし"小鞠」+「棗 鈴」パッケージによる盤面制圧力のおかげです。
当時のほとんどのデッキが3コスト+手札2枚使ってようやくパワー10000を出していた中、このデッキは鈴を2枚並べるだけでパワー10000のキャラをたった1コストで運用することができます。
また鈴の起動効果で当時の最大値であったパワー11500(レベル3+レベル応援)を簡単に超えられたというのもとても強力です。
相手の高レベルキャラを踏むとドローすることもできたので「休憩!」を集めることも難しくはありませんでした。
優秀なドローソース
1連動も単レスト集中もなかった当時において条件付きとはいえ手札の増えるキャラ回収イベントを保有していた点もデッキの安定性を底上げしてくれました。
レベル2で盤面に投資するストック量が他のデッキよりも少なかったため、たとえ「"おめかし"小鞠」を踏まれたとしても簡単に盤面を復元することができます。
規制の経緯
2010年を通して高い使用率と入賞率を誇っていたことや同時タイミングで規制されるハルヒ弱体化後の環境において支配的になることを危惧され、2010年後期制限改訂において「休憩!」が禁止カードに指定されます。
これにより2点ヒールの一角を失っただけでなく「『星屑』氷室」の記憶3を満たすことも困難になってしまい、強みであった最終盤の回復力が大幅に弱体化してしまいました。
レベル2での盤面制圧力こそ据え置きでしたが決定打となりうるアクションを失ってしまったのはかなりの痛手でした。
なのはやPhantomなど大味ながらレベル3で強力なアクションを取れるデッキが存在したことや、規制以降BASARAやエヴァなどフィニッシャーを保有するタイトルが多数登場したことで小毬マックスは環境から姿を消すことになります。
今回は以上となります。
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