陽地郎

地元、福島県でいちご農園を始めるために現在農業研修中!先輩農家の皆様方、宜しくお願い致…

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地元、福島県でいちご農園を始めるために現在農業研修中!先輩農家の皆様方、宜しくお願い致します。

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  • 令和三年、二十七歳の夏、脱サラして農業を始めることにした。

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令和三年、二十七歳の夏、脱サラして農業を始めることにした。

おちゃらけたライトノベルのようなタイトルをクリックしてくださった皆々様、はじめまして。陽地郎と申します。 この記事を開いて頂いた方の中には「あー…また勢いだけの人間がなんか始めちゃってるよ」と嘆き、首を横に振っている方も多いと存じます。 あるいは「どれどれ、今度はどんな類の意識高い系かな」と斜に構える方もいらっしゃるかもしれません。 「お、いいじゃん! よし、応援してあげよう!」と親指を縦に立て、歓迎してくだる方は少ないのではないかと覚悟しております。 新規就農者の現

    • #11 過ぎ去る日々に祝福を<研修総括編>

      こんばんは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 さて、前回までのあらすじです。 振り返ってみて研修先の農園では本当に様々な経験を積みました。 環境制御技術、手入れのイロハ、ハチの飼育方法、散布のやり方。 作業だけでなく、作業の根幹にある考え方も頭に叩き込んでもらいました。 栽培だけではなく、販売についても学びました。 自然を相手にしている以上、収穫量を完全にコントロールすることはできません。 例えば、クリスマスの日に突然いちごの果実を増やすことはできません。 逆

      • #10 遠慮はモルグに捨てて<初収穫編>

        こんばんは。ご無沙汰しております。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 梅雨などつゆ知らず、ひたすらに暑い日が続いていますね。 くれぐれも熱中症にはお気を付けください。 かく言う僕は、今年に入って冷房服が神っぽいなこれと気付きました。 さて、前回までのあらすじです。 今回の記事では「初収穫」までについて書いていこうと思います。 凪のような毎日定植直後の苗は半病人のようだと師匠は言いました。 ゆえに培土にしっかり根が張るまで、灌水回数やタイミングに問題がないか常に考え

        • #9 あきらめるという選択<定植編>

          こんばんは。皆様、本当にお久しぶりでございます。 いかかお過ごしでしょうか。 まずは申し訳ございません。 最初に書いた決意はどこへやら。 更新が止まってしまった理由はたった一言に尽きます。 何もこれは農業のせいという意味ではございません。 研修と執筆を両立できなかったのはひとえに僕の器量のなさゆえです。 この度、記事を更新したのは、埼玉での研修を修了し、福島に戻ってきたからです。 一つの区切りを経て、遅ればせながら、この農日誌を再開させて頂きたく、筆を執りました。

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          #8 和洋折衷の地 <農地探し編>

          こんばんは。ご無沙汰しております。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 更新が遅くなってしまったこと、申し訳ございません。 力不足ゆえにいちごの勉強と両立させることができなかったことが原因で、僭越ながらいちごの勉強を優先させていただいておりました。 研修開始から三ヶ月が経ちました。 ありがたいことに任せていただく仕事も増えてきています。 当初のように週一とまではいかないですが、noteはこれからも不定期で更新していきたいと思いますので、何卒気楽にお付き合いください。 I

          #8 和洋折衷の地 <農地探し編>

          #7 苗と夏 <育苗編>

          こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 僕は現在、左薬指が謎の筋肉痛に見舞われ、Sキーを打つたびにびくっともだえる不便な身体で日曜日の休日を過ごしています。 さて、前回のあらすじです。 <前回のあらすじ> システムエンジニアという職を辞め、東京を去った僕は埼玉県へと移り住みました。本格的にいちごを学ぶ日々のスタートです。 今回の記事では「いちご農家の夏」について書いていこうと思います。 新天地 夏が始まりました。 「今日から陽地郎くんが週五で研修に参加する

          #7 苗と夏 <育苗編>

          #6 また会う日まで <退職編>

          こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 私事ですが、noteや他SNS等のアイコンを一新いたしました。 ちなみにキャラクターの名前は158(イチゴバチ)です。 どうぞ末永くよろしくお願い致します。 さて、前回のあらすじです。 <前回のあらすじ> 地元、福島県での農業研修を断念した僕は埼玉県のとあるいちご農家に飛び入りで弟子入りすることになりました。 今回の記事ではとうとう「前職の退職」について書いていこうと思います。 埼玉でのいちご修行 ここには全国各地から

          #6 また会う日まで <退職編>

          #5 人生がはじまる瞬間 <研修先検討編>

          こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 僕は最近、コンビニに寄るたびに『かじるバターアイス』を探す日々を送っております。 さて、前回のあらすじです。 <前回のあらすじ> 地元、福島県で出会ったイチゴの味をきっかけに、自分が大好きなイチゴという作物の可能性を確信した僕は、イチゴ農家になることを決意しました。 就農までの道のり農家になるにはまず作る作物のことを学ばなければなりません。 独立就農を志す場合、その学び方には主に二つの道があります。 ①農業研修を受ける

          #5 人生がはじまる瞬間 <研修先検討編>

          #4 あとには引けない選択 <作物決定編>

          1週間ぶりにこんにちは。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 私事ですが、昨晩は「鬼滅の刃 無限列車編」に視線を奪われ、原稿を打つ手が完全に止まってしまいました。 映画館でも鑑賞しましたが、傑作は何度見ても良いものです。 ちなみに煉獄さんのこの台詞は作中で一番心に残っています。 「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」 ――鬼滅の刃(吾峠呼世晴)より さて、僕の中に「原稿から逃げるなァ!!」と叫ぶ炭治郎はおりませんでしたが、何とか夕方までに脱稿すること

          #4 あとには引けない選択 <作物決定編>

          #3 袋一杯に詰まった野菜の重み <農作業ボランティア編>

          2週間ぶりにこんにちは。 更新が遅れてしまい申し訳ございません。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 いつの間にか金木犀が香り、鈴虫が鳴く季節となりました。 あのちょっぴり郷愁的な残暑を味わいたかった気もしますが、今年は夏の定時退社を尊重することに致しましょう。 さて、前回までのあらすじです。 <前回までのあらすじ> 「幸せはゴールではなく前提」というふざけた理想を真面目に叶えるため、再度、農業に向き合った僕は、都内で募集していた農作業ボランティアに参加することになりまし

          #3 袋一杯に詰まった野菜の重み <農作業ボランティア編>

          #2 続・甘ったれた人生と就農という獣道 <就農動機編>

          今回の内容も「僕が就農を志した経緯」についてです。 前回からの引き続きになります。 就農を志した経緯については本記事で最後になります。 少々長くなってしまいましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。 就農という逃げ道 「うちにお父さんが相続した畑があるよ」 2年程前だったと思います。何かの拍子に母がそんなことを言っていたことを僕は覚えていました。 その時はへぇとしか反応しませんが、うっすらと社会からの逃避先として、のんびり農業でもやって生活していくのはどうか

          #2 続・甘ったれた人生と就農という獣道 <就農動機編>

          #1 甘ったれた人生と就農という逃げ道 <就農動機編>

          「おれの名を言ってみろ!!」 ――北斗の拳(武論尊・原哲夫)より 皆様、僕の名前を覚えていますでしょうか? ……。 申し訳ございません。 ジャギ様ならいざ知らず、胸に北斗七星の傷がない僕ごときが、たった一度の記事の投稿で名前を覚えてもらおうなどと考えるのは厚かましいことでしょう。 ましてや前回の記事では名前以外にまともな情報を載せていないのですから、印象に残らないのが道理というものです。 というわけで今回の記事では、「僕が就農を志した経緯」について、自己紹介を兼ねて

          #1 甘ったれた人生と就農という逃げ道 <就農動機編>