虹の色

「女の子だってヒーローになれる!!男の子だってお姫様になれる!!」子どもと関わるときに知っておきたいジェンダーとセクシャリティ

子ども達に大人気のアニメ“プリキュア”
「女の子だって、暴れたい」「女の子だって、ヒーローになれる」ということを
表現し続けているアニメです。

「HUGっと!プリキュア」の主人公のセリフで
「いいんだよ!男の子だって、お姫さまになれる!」という場面がありました!

『「HUGっと!プリキュア」第19話「ワクワク!憧れのランウェイデビュー!?」』より

アニメの中で初めて、「男の子だって、お姫さまになれる!」ことにふれることで
「男は守る側、女は守られる側」というジェンダー規範に疑問を示し、
「自分のことは、自分で決める」・「自分の心に制約をかけないし、縛られない」
ということを、子どもたちや、その家族の人たちに表現していました。

LGBTQ・セクシャルマイノリティのコミュニティから称賛された場面になりました!!

これを踏まえて、asobi基地キャスト同士で、人権について考えてみようと思いました!!

女の子と男の子で、意図がなく分かれていることって何だろう?

子どもが社会と最初に関わる保育園や家庭で、男女の役割の違いがうまれて、それが子どもたちが大きくなってから、学歴、就職、社会保障の差にも、つながっているのではないかな?

って、ことについて、
asobi基地のキャスト同士でお話をし合う、キャスト研修会を行いました。


こんにちは、新しく設立された、「カラフル部」のうっちーです!

「カラフル」ときいて、何を思い浮かべますか?


虹色とか、レインボーとか、色々な“色”をイメージするかもしれませんね。

1人ひとりみんな違います!色々な人がいます! 色々な色があるように、 色々な人たちがいるんだよってことを考えていく部です。


asobi基地のグランドルールの1つ
「ここはオトナもコドモもすべての人が平等です」
について、一歩踏み込んで考えてみましょう!

日々の保育や子育て、社会の中でこの「すべての人が平等」であることを考えるための、学びの場所をつくります!

具体的には、 大人にも、子どもにも、自分にも、みんなにも「人権」があるんだよ!ということ、 日常生活の中には、マイノリティと言われる方など、色々な人がいるということ、 自分の「人権」と、みんなの「人権」を守るためにはどうしたらいいのかということを、 一緒に考え、伝えていくことをテーマに活動していく予定です!!!

ジェンダーときいて、
実感がわかなかったり、イメージが付きにくかったり、自分には関係ないと思う方も多いかもしれませんね。
カラフル部では、“みんなに関係のある”人権の話として、考えてみたいと思います。

人権は、“あなたにも”、“私にも”、みんなにあるので、みんなに関係があることです。


【保育園で男女の違いで区別していることは、どんなことがあるかな?】


保育士として働いているキャストのメンバー同士で対話をしました

「制作物を作るときに好きな色を選んでいいと言っているのに、男の子はブルー、女の子はピンクを選ぶ子どもたちが多かったよ」

「お遊戯会で、女の子は可愛い衣装、男の子はかっこいい衣装が用意されているかも」

「女の子には優しくしないととか、男なんだから泣かないの!とかを周りの大人がいっていることをきいたことがあるよ」

「子どもたちが、選ぶ色や、周りの友達への声かけも、社会からの影響を受けているのかも」

こんな、話がメンバーから挙がりました!

【ジェンダーのこと】


ジェンダーについて、みんなで考えてみました!

「子どもたちが、社会に最初に関わる“家族”や“保育園”の中で、特に意識がなくても、男女で区別されていることがあるかも」
「子どもたちが、最初に経験する男女の区別が、男女の経済的自立の差、進学率の差、就職の差、収入・年金・社会保障の差につながっていくのかもしれないね」
「より、子どもたちや、保育園や家族に近い、asobi基地でジェンダーのことや、人権のことを考えること、大切だと思った」

【セクシャリティのこと】


性的指向・性自認・LGBTQの基礎について、みんなでみていきました。


「LGBTまでは知っていたけれど、それ以外のことはあまりきいたことがなかった」

「一人一人の性別や性の捉え方、あり方は人の数だけあって、たくさんの点の集まりなんだね。一つの点だけが正しいって押し付けられると苦しくなるのかも。」

「マイノリティーとされてしまって、困っている子にありのままでいいって伝えられる保育をしたいなー。」

「同性のパートナーなど、色々な生き方、色々な家族の形があると思った。医療的保障など、課題はまだまだ、ありそうだね・・・」

人を好きになることって何だろうということや、LGBTに含まれないセクシャリティの“アセクシャル”・“アロマンティック”についても、ふれました!

初回のカラフル部のキャスト研修会でしたが、みんなで対話をすることで、
“人権”について、色々な気付きがありました!
これからも、キャストメンバーや、家族、子どもたちと一緒に、“人権”について考える場所をつくっていきたいと思います!


参考に、ジェンダーやセクシャリティについて学ぶための、おススメの本を紹介します。

『13歳から知っておきたいLGBT+ 』(アシュリー・マーデル 著/須川 綾子 訳、発行年月: 2017年11月、ダイヤモンド社、URL:https://www.diamond.co.jp/book/9784478102961.html)

LGBT以外のセクシャリティの話や、「性のスペクトラム(連続体のこと。白黒はっきりしているわけではない、グレーゾーンや曖昧さがあるよ!ということ。)」について、とっても細かく書かれているので、おススメです。


うっちー



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