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オンライン?『勝てる』サマーインターンの設計方法とは?

こんにちは!株式会社アスナロの髙木(@satoshi_takaki)です。
「タカギ」って読みがちなんですが「タカキ」って言います。濁らないんですね。名前も心も濁っておりません。そう思っていただければ幸いです。はい。


仕様もない挨拶から始まりましたが、株式会社アスナロとして初めてのnoteの投稿になります!

ですので簡単に弊社の特徴を列記しておきます。

・創業1年と7ヶ月
・学生ビジネス教育プラットフォーム『CLUTCH』の運営
・若者が社会に出るまでにビジネスを学ぶ場を提供することで「強いヒト」を創出
・社長は元某メガベンチャーにて採用責任者を経験
・社員全員が採用経験者のため人事様に寄り添ったご提案が可能
・長期インターン生が15名在籍しており学生の意見を吸い上げることが可能


弊社の紹介はこれくらいにして本題に移りたいと思います。
今回はこの夏のインターンについてです。

コロナウイルスが世の中を席巻する中で、そろそろ22年卒のサマーインターンの企画や母集団形成に動かないといけないタイミングとなりました。

毎月30社ほどの企業様と面談をさせていただいておりますが、各企業の採用方針は様々です。

「例年通りサマーインターンを実施する」
「今年はサマーインターンを実施しない」
「秋以降に開催する」
「オフラインではなく、オンライン上で実施する」

何が正解なのかは定義しづらいですが、現状のサマーインターンの位置付けから進めていきたいと思います。

■サマーインターンの位置付け

『3月に広報開始、6月に本選考が開始』という就活の公式スケジュールに則ると、企業と学生の相互理解を促進することは非常に難しい状態ですので、インターンは就活前の就業体験という形で実施されています。

実際に、インターンは求職者である学生の意思決定に大きな影響を与えており、インターン参加者の80%が「参加した企業・業界・職種に就職したい」と答えています。

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加えて、近年の学生の動向(下図)を見ていくと、就活早期層に関しては夏に凡その方向性を見出し、秋には興味のある業界や企業を決定していくと考えられます。
ただでさえ前倒しとなっていますが、さらに、2022年卒学生に関しては、コロナショックの状況下での就職活動が強いられますので、必然的に例年よりも早い動き出しが予測されます。実際に、例年以上に前倒しでサマーインターンの選考を実施している企業も散見されます。

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釈迦に説法ではございますが、このような背景において、自社の採用成功を最優先に考えると「サマーインターンを実施しない」という選択肢は外れるのではないでしょうか。


■オフラインかオンラインか


緊急事態宣言も解除され、徐々にオフラインでの採用活動の再開を決定されている企業も増えてきています。自粛ムードの緩和からも「サマーインターンもオフライン」で検討される企業も増えてくるかと思います。
しかしながら、福岡県北九州市で見られたように第2波、第3波への考慮もしておかねばなりません。いつ、再び猛威を奮うかが読めません。

オンラインでのサマーインターン開催に対して、学生の反応への不安や懸念も考えられる中で、弊社で運営しているCLUTCHにおいてアンケートを実施しました。

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回答者は少数ではあるものの、望ましい採用手法に関してはオフライン、オンラインに大差なく、「どちらでも良い」を含むとほぼ半々という結果が出ました。

この結果からも、先に述べたようにコロナウイルスの猛威という不確実性が存在する中で、確実に実施ができるオンラインインターンの準備を進めていくことが望ましいと考えられます。さらに、これまで交通費などの関係でリーチしにくかった地方学生の参加ハードルが下がり、これまでになかった母集団形成も望めそうで一石二鳥です。


■オンラインインターンの内容


ここからオンラインのサマーインターンについてになりますが、大前提として、サマーインターンは各企業の採用ストーリーに添いながら設計されるものであり、入り口から出口までのコミュニケーションデザインの一部にすぎません。
その後のタッチポイントに繋がる内容でないといけないわけです。サマーインターン後のコンバージョンをオンラインインターンで高めていくためにはどのように設計していくべきなのか。

基本的にはオンラインであっても、オフラインであってもコンテンツの内容は大きく変更しなくても良いと考えられます(野外活動などのフィールドワークは適用が難しいですが)。誤解を恐れずにいうと受講の手段が対面からPCを通したものになるだけです。

では、どのようなインターンが学生に支持されるのか。

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やはり一番多い意見は「プログラム内容」です。
現状展開されているインターンは大きく分けると下記の3つに分類されます。

①会社説明・セミナー型インターン
②プロジェクト型インターン
③就業型インターン(長期インターン)

しかし、今回はオンライン上での対応が求められますので「③就業型インターン」は少しハードルが高そうです。
では、「①会社説明・セミナー型インターン」、「②プロジェクト型インターン」の2択になるわけですが、学生はインターンにどのようなことを求めているのでしょうか。

一般社団法人日本採用力検定協会はこれまでの傾向から、下記のようなコンテンツが学生が魅力を感じるコンテンツの例だとしています。

・自社ではなく、業界全体について知ることが出来るようなもの
・会社選びや仕事選びなど、将来の就職活動に役立つようなもの
・「グローバル」「地域活性」「高齢化」などの、注目を集めやすい普遍的なテーマで他社とコラボレーションして行う
・レクチャー付きで勉強になるビジネスプランコンテストとする
・業界第一線のエンジニアによる講義のあるプログラミングコンテストとする

また、下図は2020年卒、2021年卒、2022年卒学生のインターンに対する意見です。

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これらをまとめてみると、学生がインターンに求めていることは「成長」「希少性」であることが考えられます。
そのように考えていくと「①会社説明・セミナー型インターン」はやや拍子抜け感は否めないですし、どちらかというと大手企業のような、もとより『ファン』がいる企業が行う方が効果が高く相性が良いです。

そうなると「②プロジェクト型インターン」が効果的であると考えられます。商品開発や新規事業の提案などをグループディスカッションなどを通じて学生の成長促進を。
また希少性を感じさせるためにも、フィードバックや課題の発表相手として社長や役員陣のアサインを行うと効果的です。

■オンラインインターンで勝つために


ここまでインターンの内容などを記載してきましたが、タイトルにある『勝てる』を、改めて定義を記しておこうかと思います。

当たり前ですが


『勝てる』=『採用成功』です。

そのためにも、まずはサマーインターン後のコンバージョンを高めていかないと、採用成功も何もないことになります。
いくら良い「見かけ」を設計したところで採用成功には繋がりません
銀座の高い寿司屋や北新地の洒落たバーに女性と出かけても、そこで良い印象を与えることができなければお付き合いなんて出来ません。

先に、受講の手段が対面からPCを通したものになると記載をしましたが、やはりこの変化には細心の注意を払わなければなりません。
参加学生に良い印象を与えるべく、この注意を払うべきポイントはインターンのコンテンツではなく学生の心理状況です。

オフラインと違いオンラインなので画面に映っている学生はそれぞれ、自分の部屋に一人の状態で参加しているわけです。初対面の数名の人間と同じ場所に居合わせているわけではないため、コミュニケーションもスムーズにはいかない可能性も考えられます。オフラインではできていた気軽に隣にいる学生や社員に話しかけるということも断たれてしまっております。

さらに、ディスカッション等においてもオフラインの「場の空気感」が働かないため、議論の活発化にも時間を要するでしょうし、意見を言い出す際にも障壁が存在しているかもしれません。このような形で進めていくと、学生から参画感が削がれてしまいます

少なからず、オンライン上でのインターンシップはオフラインに比べてもストレスを生み出すポイントが多いことは間違いありません。
弊社で主催している『CLUTCHイベント』をオンラインで実施した当初は、オフラインで実施している時よりも、学生は自分自身の出方を模索しているようでした。

このように、オンライン特有の懸念点を含め、いかに学生心理に機微な対応出来るかが最大のポイントであると考えています。
実は、コンテンツ内容よりもこのような配慮が企業の満足度に影響するのではないかという仮説を持っています。

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学生の入社意欲は業務理解度と社風理解度に比例します。
中でも、サマーインターンに参加する就職活動を始めたての多くの学生は自分自身の方向性が定まっておりませんので、業務理解以上に社風理解が大きな判断基準になることが考えられます。オンライン上では社風を感じられるコンテンツが限られているので、人事担当者の学生への配慮が社風理解に直結するためです。

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また、先ほども触れましたが、弊社で開催しているマッチングイベントにおきましても、オンラインで実施した初回の回では、オフラインで実施している回と比較して、満足度に僅かな開きが出ました。コンテンツに関しては全く同様にも関わらずです。

これらのことからも、オンラインサマーインターンでの『勝てる』ポイントは、学生の心理状況をいかに感じ、手を打てるかどうかが最大の論点になりそうです。

まとめ


・自社の採用成功を第一に考えたときにサマーインターンは実施すべきである
・オンラインの学生需要は約半数を占めている
・外的要因を考えたときにオンラインでのインターンは確実に実施ができる
・オンラインインターンはプロジェクト型のコンテンツと相性が良い
・インターンのポイントは学生の「成長」と「希少性」にある
・オンラインインターンでは学生の参画感を演出することが重要である
・インターンの内容以上に学生の心理状況への配慮が満足度に繋がる

※ダウンロード資料にオンラインインターンを実施するに際してのチェックリストも添付しております。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
是非、貴社の採用成功に役立ててください!



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