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ハードとソフトの両面で「団地」改革 ~浜甲子園の多世代共助コミュニティ~

団地」―タワーマンションやスマートシティ開発がすすむ令和の時代に、昭和レトロ感ただよう響きがむしろ新鮮味をおびています。

兵庫県西宮市にある、浜甲子園団地。
1962年、甲子園球場が8個入る大きさ=約31万㎡もの敷地面積に、日本住宅公団(現UR)が4,613戸の住宅団地を造りました。

半世紀をすぎた今、その団地では、幅広い世代の住民同士が頼り合えるゆるやかなつながりづくりで、浜甲子園エリアの活性化を進めています。

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1万もの人が暮らす浜甲子園団地は、すべて賃貸住宅。でも、住環境が良好で、居住者の世代交代はあまり起こりませんでした。高齢化が進んだということです。そこで、老朽化がすすんだ建物は建て替えをし、新しい街区にはマンションや戸建て住宅を建設。新たな住民をむかえて、多世代が暮らす魅力あるまちをつくろうという計画がはじまったのです。

一般社団法人まちのね浜甲子園は「あたたかなつながり、ぬくもり、やさしさがある街」となることを目指して設立されたエリアマネジメント組織。
エリアを開発した事業者と住民とで連携して、暮らしが楽しくなり、地域が抱える課題を主体的に解決できるような地域づくりに取り組んでいます。

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まちのね浜甲子園は地域住民の交流の場として、コミュニティスペース「HAMACO:LIVING」と、サラダとパンのカフェ「OSAMPO BASE」を用意しました。
ウォーキングをしているシニアの方々からの「朝開いている店があるとうれしい」という声をもとに、カフェのオープンは朝8時。住民の方々の健康志向にそって、自家製パンとサラダとスープが中心のメニューです。

新街区には子育て世帯も多い。そこで、2017年からAsMamaの『子育てシェア』を導入。「HAMACO:LIVING」を活用し、子育て世帯を中心に多世代の地域住民同士が出会える場の定期開催をはじめました。

毎月、顔を合わせて集い、おさがりやおすそわけ、貸し借りや譲り合いの「モノのシェア」、お出かけのお誘い「予定のシェア」、送迎・託児「子育てのシェア」をできる住民同士のご縁をつなげていく—こうした取り組みで頼り合える子育てシェア登録数は約2倍、AsMama認定「シェア・コンシェルジュ」は約3倍に増えました。

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ところが、新型コロナウィルスの感染拡大により、リアルな交流の場づくりは安全のために制限せざるをえません。
そこで、2020年7月からはリアルに加え、オンライン、つまり、Web/アプリ上での「まちのね浜甲子園コミュニティ」の運用をスタートしたのです。

住コミュまちのねtop

AsMamaが身元確認・研修・面談の上で認定する「シェア・コンシェルジュ」がオンラインでも交流を促進し、つながりづくりをサポート。地域の情報や頼り合いの情報をオンライン上でも発信し、コミュニティ形成・創生のコネクターとして頼り合いを活性していきます。

まちのね浜甲子園事務局長 奥河洋介様の言葉です。

まちのね

子育ての難しさや悩みは今も昔も大きく変わっていませんが、ライフスタイルは随分と変化しています。まちのね浜甲子園では、昔から大切にされてきたご近所付き合いの良い部分を時代に合わせた形で継続できればと活動しています。
当団体の目指す姿や共助の形に共感いただいているAsMamaさんが展開する「まちのね浜甲子園コミュニティ」も、ゆるやかでありながらも住民の皆様の支えになるような存在になればと期待しています。

建物・場というハード面、子育てシェア・オンラインコミュニティというソフト面、そして、シェア・コンシェルジュという人と人とのコネクター。
すべてが線でつながったとき「団地」はまさに改革のときを迎える

私たちが育むのは、高齢者も子育て世帯もさまざまな世代がつながる「ミクストコミュニティ」

地域の人との関係性の中で子どもも大人も成長し、地域のためにやりたいことを実現でき、災害が発生したときには助け合い、発生した問題も住民同士で解決に導ける—そんな豊かな暮らしのある地域を目指しています。

「いっしょに何かできそう」そんな問い合わせが一番のサポートです。https://bit.ly/3aDo1qt 全国の自治体・施設・企業・団体・個人どなたでも。 共助コミュニティ創生、ブランディング、プロモーション、マーケティング、地域活性、子育て支援を、AsMamaとご一緒に。