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乳幼児・未就学児のいる世帯における、シェアリングエコノミー利用を見てみた

監査やコンサルティング、税務、法務などのプロフェッショナルが連携し、クライアントの課題解決を支援しているPwC Japanグループ。そのPwCが2020年5月に実施した「国内シェアリングエコノミーに関する意識調査」を見てみましょう。

シェアリングエコノミーサービスは「シェアエコ」と略されています。

では、そもそも何をシェアエコと呼ぶのでしょうか。本調査では、個人等が所有する活用されていない資産(スキルや時間など無形のものを含む)を、インターネット上のプラットフォームを介して他の個人等が必要なタイミングで利用することを可能にする経済活動の総称、と定義されています。

知り合い同士で送迎や託児など子育てを共助するAsMamaの「子育てシェア」も、シェアエコのプラットフォームのひとつです。

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シェアエコの認知度は2019年から25%を超え、4人にひとりはシェアエコを知っている社会になりました。個人的には、意外と少ないな、という印象を受けます。20代~30代の若い層の認知度が高いのかしら、と思ったら、ところがどっこい。

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認知している方の年齢層は、20代~70代の間でさほど大きな差がないことが分かります。60代~70代でもアンテナ感度の高い方はご存じなのですね。

ちなみに、20代と60代では1日のアプリ起動回数に1.5倍以上の開きがあるとの調査があります。ソーシャルメディアがもつコミュニケーション機能を活用できるかどうかの差が、年代別のシェアエコ認知度の差に起因しているのかもしれませんね。

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そして、面白いと思ったのが、次の1-3、2-3、ふたつのグラフです。シェアエコの対局のニーズが見えてきます。

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乳幼児・未就学児がいる子育て世帯は、子どもの成長に合わせて生活環境が大きく変化したり、衣類がみるみるうちにサイズアウトしたり、育児グッズが次々と必要となるなど、物の入れ替わりが激しいです。

ワンシーズンしか着ない子ども服や、保育園に置いておく予備の着替えや靴などはお下がりで十分だと、シェアエコで節約する方も。新品で買うよりもだいぶ安く済んで、チリも積もれば、そのぶん子どもとのレジャーなどにお金をまわすことができます。

また、共働きの子育て世帯では、猫の手も借りたいくらいに忙しく、家事・手伝い・シッターなどスキルシェアの活用も。

一方で、年収1,000万円以上の世帯においても、シェアエコの利用率は高いのです。この場合、節約が主目的ではないと思われます。おそらく、自分の時間は高コストなので、生産性の低い仕事は外注で代替するという、スキルシェアの利用が多いのではないでしょうか。

しかしながら、欧米諸国ほどシェアの概念が浸透していない日本においては、シェアエコで金銭的に節約したい思いはあるけれど、信頼性に不安がある、サービス提供者とのコミュニケーションは実施したくない、などという感情の矛盾も生じがちです。

知らない人と何かをシェアするのは抵抗がある、でも、知らない人とコミュニケーションを取ってまでシェアするのにも抵抗がある・・・

興味はあるし、良いしくみだとは思っても、安心・安全という保障はしてほしい。万が一、何かがあったときに、素人同士のシェアエコなのだからリスクも当然あるでしょ?分かっていて選んだのは自分でしょ?という自己責任論を振りかざされるのも怖い。

企業が提供するサービスと比較したら、その万が一が起きる確率が高そうな気がして、より不安になるのかもしれません。

だったらいっそ、”知り合い”に限定して使えるシェアエコを体験してみてはいかがでしょうか。

知り合い同士でモノ・コト・情報・スキルのシェアができるAsMamaのプラットフォームなら、安心してシェアエコを体験していただけるはず。子育てが主軸なので、友だちと送迎・託児もシェアできます。

知り合い同士なら普通に声かければいいじゃない、と思うかもしれません。でも、昔ながらのご近所付き合いができない現代では、謝礼の有無を選ぶ、1対1ではなく1対複数で発信する、などシェアエコのしくみでワンクッションおくことで、ゆるやかなシェアが生まれやすくなるのです。

「子育てシェア」という名のプラットフォームですが、学生さんや友だち同士で一緒に使って、フリマアプリに出すほどでもない本や持ち物のシェアをしたり、毎日は使わないアウトドアグッズを貸し借りしたりと、裏技的に活用することもできるんですよ。

ママだけじゃないAsMama、という記事を書きましたが、「子育てシェア」だけじゃない、シェア・コミュニティのあるまちづくり、も目指したいAsMamaです。

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