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だからとにかく、頑張るな。

人生に目標なんていらない。口先だけの「目標」を語っているやつほど気持ち悪いものはない。



ニューヨークから帰ってきた。3ヶ月間ニューヨークで過ごして、私の中で大きな変化があったのでそのことを書きたいと思う。


まず、どうしてこんな一番大変な時期に渡米することを決意したのかというと、年末に九州にある門司港のゲストハウスである人たちに出会ったからだった。もともと数年前から「私はニューヨークに住みたい!」と意気込んではいたが、実際にはなにも行動を起こせないでいた。


そもそも一度もアメリカに行ったこともない上に、英語も話せない。世間はコロナで大変なことになっている。私の中にはすでに行けない理由しかなかった。

だけど、彼(女)らは私の背中を押してくれた。いずれも元アメリカ在住か、コロナで海外移住が困難になってしまった人たちだった。

「ニューヨーク向いてるよ!」「なんか似合うし!」「絶対行った方がいい!行ってしまえば余裕だって!」

なんの根拠もないが、彼(女)らの言葉には信憑性があり、とてもエネルギーがあった。


この後押しがあって私はすぐに行動を始めた。
同じくニューヨークに行きたいと言っていた友人にすぐに電話をし、まずは航空券を取り、滞在先を探した。コロナ中ということもあり大量の書類を用意しなくてはいけなかった。私は書類関係がとても苦手なので、それはもうほんとハゲるかと思った。


ひとりで心が折れそうな時は、誰かを一緒に巻き込める人を探すといい。どちらかがめげそうな時に支え合えるし、簡単に諦めることはできない。旅行者が極端に減っていた時期もあり、航空券が格安で取れたのがせめてもの救いだった。航空券を買ってしまえばもうこっちのもので、どれだけ大変でも行くしかなくなる。


そんなこんなあり、私はひとり3ヶ月のニューヨーク生活を終えて帰ってきた。(友人は2週間の滞在だった)そこでたくさんの人に出会い、文化に触れ、ニューヨークの空気を体で感じてきた。

そして私には一つの大きな目標ができた。ニューヨークの大学で学びたいいうものだ。


ただニューヨークで住む体験をしたいのであれば、語学学校で十分だ。しかし語学を学ぶのは、目標ではなく手段でしかない。私はニューヨークから学びたい。同じ言語で、彼(女)らの見ている世界をもっと見たい。強くそう思った。


ただしアメリカの大学に受かるのはそう簡単なことではないことも知っている。最低限TOEFLがないと受験できないし、中学生レベルの英語しかできない私には長い道のりだ。だがそれでも、私は出来る気しかしない。いや、出来るまでやるのだ。

そんな目標をもって、帰りはハワイに1日滞在し日本へ帰国した。

日本はまだ梅雨なのかと思うほど曇っていて湿気が強かった。あたりは薄暗く人も暗い。ニューヨークやハワイと比べると唖然とするほど殺伐としていた。


東京に戻った2日後、偶然にも年末に私の背中を押してくれた一人にばったりと会った。彼にニューヨークでの話を簡単にして、そして今後の目標と感謝を伝えた。

その男性は「行動したのは阪本さんだから僕は何もしていないですよ。目標ができてよかったね。羨ましいよ!」と言った。私は「頑張ります。」と意気込みを伝えると、「頑張っちゃだめだよ疲れちゃうし。楽しんでいたらそうなるから。」と返してくれた。


そういえば、私もクライアントにはいつも同じようなことを伝えていたことを思い出した。頑張っている時点で、それはすでに楽しんではいない。初動とか、慣れないこととか、時に頑張る必要もあるけど、頑張らないとできないことはまず長くは続かない。

本当に自分がやりたいことは勝手にやっているものだ。


ただニューヨーク行きを決意したのは、明らかに彼(女)らの後押しがあったからだ。初動は、一人ではなかなか踏み出せない。それだけエネルギーのいることだから、唯一この時は頑張る必要がある。だから本当に彼(女)らには心から感謝している。


目標とか頑張るという言葉を多用する人がいる。それは目標をもっていないといけないと思っている人か、人間は頑張っていないといけないと強迫観念に駆られている人だろう。私が目標だと言ったのは、その言葉しか社会的な表現方法がないからで、べつに人生に目標なんていらない。



私もこれまでの人生で目標なんて一つもなかった。ニューヨークに行きたいとか、大学で学びたいというのは、目標というより欲望に近い、衝動だ。


「将来の夢」「目標」「努力」「頑張る」

こういうものを持っていないと、なぜか人としてダメだと思いこんでいる人が多くいる。しかし、これはただ他人にどう見られるかを気にしているだけにすぎない。結局自分の夢でも目標でもない、社会に植え付けられたものだ。口先だけの「目標」を語っているやつほど気持ち悪いものはない。

だけど、体が勝手に動いてしまうような心が燃えるものに出会うことは、本当に素晴らしいことだと思う。そんなものに出会った時、人は「頑張る」なんてことはしない。不安や迷いもなく、ただただ楽しみ、生きることに集中するようになる。


人生なんて頑張らないでいい。頑張っちゃいけない。まだ衝動にかられるものに出会っていなくても、それでいい。ただ自分の感覚に従い、先へ進んでいけばいい。

いつか必ず何かを見つける時がくる。いや、べつに見つけなくてもいい。ただ頑張るのは、他人の目を気にした「偽りの人生」を生きることと変わらない。その瞬間に自分ではなくなるから、それだけは避けなくてはいけない。

だからとにかく、頑張るな。がんばるな。がんばるな。

では、どうすればいいのか?

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