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【徹底検証】東京ディズニーリゾートと80年代洋楽の相性が良すぎる件について

みなさんこんにちは。

今日も今日とて力技でねじ伏せることに定評がある当noteをやってこうってわけなんですが、最近この序文のところでなに話せばいいんだろう?って悩むことが多いんですよね。人って悩みを抱える生き物で、いつだって誰もが悩みを抱えて生きるこの現代社会において、束の間の休息を求めようとするわけなんです。そんな時僕らから時間という概念を吹き飛ばし暖かく迎えてくる場所ってどこなんでしょうか???

???「ハハッ、選択肢は2つあるよ!」

僕「!?お前ネズミだな!」

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僕「これ某◯ングダムハーツIIのザルディン戦じゃねえか!」

???「さぁ、どっちを選ぶんだい?」

僕「よし!選択肢A 諦めちゃダメだ!」

僕の心の中の真矢みき「諦めないでぇ〜」

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???「ハハッ!そっちを選んだ君には夢と魔法の国へ連れて行く権利をあげるよ!」

パパパ〜(豪勢なBGM)


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僕「うわあ、ダッフィーだぁ!なんだここ楽しい!」

???「ようこそ!夢と魔法の国、ディズニーランドへ!」

パパパ〜というわけで今回はディズニーランド・シーにまつわる話をしたいと思います。

東京ディズニーリゾートと80年代洋楽の相性が良いことに気付いた経緯

さて今回の記事はもうその名の通り東京ディズニーリゾートと80年代の楽曲はなぜあんなに相性が良いのだろうか?、といういつにも増してトンデモ記事なわけだが、僕はこの説に関しては結構前から唱えていて今回いくつかの根拠となるものを用意することが出来たんでこうやって文字に起こしているわけなんですよね。

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そもそもこの説を思いつくきっかけとなったのが、僕が高校一年とかそんぐらいの頃に親戚の結婚式がディズニーホテルで行われたことなんですよね。

確かシェラトンとかだったけかな?あそこら辺の海沿いのオフィシャルホテルで結婚式やったんですけど、その時の行きの車の中で前の日に某レンタルビデオショップで借りたCDを聴いてて、その時聴いたのが

Tears For Fearsの「The Seeds Of Love」と、Prefab Sproutの「From Langray Parl To Menphis」の2枚。どちらもすんばらしいアーティストで、80sっぽい硬いシンセの感触と爽やかな楽曲が印象的な2組なんですけど、多分ディズニーのオフィシャルホテル泊まったりモノレール乗ったことある人ならわかると思うんですけど、いわゆるベイサイドステーション周辺の一角って鮮やかなネオンブルーとプラム色を使ったモーテルっぽい色彩の駅のデザインに、ヤシの木が生えた閑静な空気感と東京湾の見える都会的なオーシャンビューが印象的なまさしくリゾート地帯なんですよね。

そんな少し浮世離れした都会のオアシスに、これらの爽やかさと哀愁のあるソフトなシンセが生えるAORを聴いたらそりゃ景色とハマるわけなんですよね。

んでその後も親戚の結婚式が終わってパークに入園してからも、あれ?これこの場所でこの80sの曲聴いたら最高なんじゃね?ってなる瞬間がいくつかあって、んでたどり着いたのが80sの洋楽と東京ディズニーリゾートの相性はめちゃくちゃ高いって結論なわけです。

とはいえここまででは完全に個人の感想ベースな考察であり、また筆者も高校3年を最後に5年以上ディズニーに行ってないもんですから、どうやってこのトンデモ言説を上手くまとめるか攻めあぐねることに、、、。

それから時が経って最近になって80年代最強アルバムなる記事を作成したときに、ふとこの言説について少し自分なりに調べてみるかとなって、就活とかも一段落ついたのを機にこうやって記事作成に至ったわけです。そしたら結構いい感じに根拠となりそうなデータだったりが見つかったんで、次の章からはそれらの根拠をつらつらと書いていこうかな思います。

ディズニーランドとリゾート文化と80年代

まずこの言説を語るうえで重大なトピックが、東京ディズニーランドが開業されたのは1983年であるということだ。

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1979年に京成電鉄のグループ会社であるオリエンタルランドが、千葉県浦安沖の埋め立て地に商業地・住宅地開発と大規模レジャー施設の建設計画の一環として、この年ウォルトディズニープロダクションと業務提携契約を取り交わしたことでディズニーランドの誘致に成功したことが歴史の大雑把な始まりである。

1981年から工事が本格的にスタートし、ディズニー側からの技術・ノウハウなどの提供を受けたうえで建設が行われていった。実はここがかなり味噌な部分だと思っていて、ディズニーにはディズニーイマジニアリングと呼ばれるテーマパーク建設に特化した会社がある。これは元々アニメ会社であったディズニーが本家カリフォルニアのディズニーランドを作る際にテーマパークのノウハウとディズニーのコンセプトを上手く合致させるために作った背景があり、各国のディズニーパークにおいてディズニーのブランド力を損なわせないための機能を果たす役割を持っている。

つまり東京ディズニーランドはディズニーイマジニアリングの入れ知恵のもと本家ディズニーランドのエッセンスをふんだんに受け継いだため、日本というよりはアメリカ文化の色濃いパークになったため洋楽との相性が良いと筆者はみているわけだ。

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そして1983年についに東京ディズニーランドはオープンしたわけだが、その余波というものは大きく、日本史の教科書なんかにも乗ってる通り「日本人の休日の過ごし方を変えた」と言われるほど社会的な影響をもたらした。そしてこの80年代という時代は、日本各地でリゾート開発が盛んに行われた時代である。1987年に総合保養地整備法(通称リゾート法)とバブル景気の流れによりリゾート開発が活発化し、マリンスポーツの隆盛なども相まって非常に多くのリゾート施設が誕生した。そんなリゾート開発ブームのパイオニアとして位置づけられたのが東京ディズニーランドであり、1988年時点では後のディズニーシーなどの周辺施設を含めた第2テーマパーク構想が発表され、この時期から大型リゾート施設としての開発が練られていたわけである。

以上のような事実から東京ディズニーランドがそもそも80年代の建築物であるということと、それぞれのテーマポートごとに沿った疑似近代建築がなされているとは言え、基本の中核施設である東京ディズニーランドに合わせた周辺施設の開発が行われていることから、文化歴史的背景を含めて東京ディズニーリゾートと80年代という時代そのものとの親和性が高いのでは推察に至った。

80年代音楽との親和性チェック(直接編)

まずは時代の空気感と東京ディズニーリゾートの相性について考察してきたわけだが、続いて本題の音楽についての考察である。

まず東京ディズニーリゾートと80年代の洋楽を結びつけるものとして最初に挙がるのはこれだ。

1987年にオープンした立体映画型アトラクション「キャプテンEO」である。これは当時人気絶頂だったマイケルジャクソンを主演に抜擢したSFミュージカル作品で、「Another Part Of Me」といった当時最新作だった「Bad」に収録されたヒット曲などが劇中歌で流れている。1996年にいったんクローズするものの、マイケル死去に伴い2010年に期間限定復活。あまりの人気ぶりに1年の期間限定オープンが、最終的に4年後の2014年までオープンすることになったのはさすがマイケルといったところか。

恐らくアトラクション単体での音楽で言うとこちらの「キャプテンEO」のみになるものの、80年代の作品を題材にしたアトラクションだけなら現存しているものだけでもそこそこ数がある。

スターウォーズ(80,83)→「スターツアーズ」
ロジャーラビット(88)→「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」
チップとデールの大作戦(89)→「ガジェットのゴーコースター」
インディジョーンズ(81,84,89)→「インディジョーンズアドベンチャー」
リトルマーメイド(89)→「マーメイドラグーンのエリア全体」

2/5はハリソンフォードのお陰説は否めないが、確かに現存するアトラクションだけでも80年代のカルチャーが節々と見られる瞬間があることが理解できただろうか。

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またパレードやイベントの方に目を向けると興味深いスペシャルイベントがあり、それが「スーパーダンシン・マニア」である。このスペシャルイベントのプログラムの一部に70年代と80年代のディスコナンバーを流すセクションが存在し、実際に東京ディズニーランド内で80年代の洋楽との相関性が見られる形跡が確認できた。ちなみにこれが実際にそのイベントで流れた曲である。

Club Disney
Let's Groove
Can't Give You Anything
I Want You Back
Superstition
The Bunp
The Hustle
Do The Bus Stop
Bad Girls
Night Fever
Sky High
Boom Boom Dollar
Y.M.C.A.
Disco Inferno
Super Dancin' Mania

ぱっと見70年代の曲の方が多い気がしなくもないが、間違いなく80年代洋楽との親和性を強調させる事例の一つなので苦し紛れではありますが一応乗せときますね、、、

この「スーパーダンシン・マニア」というスペシャルショー、開催されたのは2000年の半年(そのうち上記の曲が流れたのは3月18日から5月7日まで)ではあるものの、その後も2007年に3日間限定の復活で再演したり、2020年に行われた「ベリー・ミニー・リミックス」で形を変えて復活したりと伝説のショーとして人気があることが確認できた。このショーの人気ぶりから人々の心の中に潜在的に眠る80年代音楽とディズニーの親和性の高さがうかがい知ることが出来るのではないだろうか?

しかしいくつかのショーについて調べていくと実は80年代以上に楽曲が使用されている年代があることに気付いた。それは50年代である。

Club Disney
Rock Around The Clock
Little Darlin'
Loco-Motion
Surfin'U.S.A.
Let's Twist Again
Vacation
Hound Dog
Long Tall Sally
Da Doo Ron Ron
Mr.Bassman
Johnny B.Goode
At The Hop
Macho Duck (Eurobeat Version) (6/9~) ※オリジナルは、1979年発売のMickey Mouse Disco収録(日本未発売) の楽曲。
Super Dancin' Mania

これは同じく「スーパーダンシン・マニア」の3rdステージで使われた楽曲であり、ロックンロール黎明期のものから60年代初頭のアメリカンポップスまでのいわゆるオールディーズと呼ばれる楽曲が使用されていることに気付く。また2005年には「ディズニー・ロック・アラウンド・ザ・マウス」と呼ばれるショーも開催されており、こちらもロックンロール黎明期の楽曲が多く使用されている。

そしたら50年代の音楽の方が親和性が高いのではと思う人もいるだろうが、この50年代と80年代の相関性については次の章にて紐解いていきたいと思う。


80年代音楽との親和性チェック(間接編)

間接編と題打ったのは、我々日本人の潜在的に眠る80年代アメリカ文化とディズニーへの印象といったものを引き出すためにこのように記した。

まずは先ほど少し触れた50年代と80年代の相関性についてだが、実は80年代のアメリカカルチャーの一つのトレンドに50年代、もしくは60年代初頭へのリバイバルの流れがある。例えばファッションで言えばフィフティーズ・ルックと呼ばれる、50年代のアメリカの若者のファッションがこの年代にリバイバルで流行した。

それは音楽も同様でありストレイキャッツらによってロックンロール、ビバップ、カントリーなどを取り入れネオロカビリーブームに火が付いたり、50年代のオールディーズを基調としたビリージョエルのアルバム「An Innocent Man」が800万枚の大ヒットを記録し、この時期からリーゼントヘアーになったダリルホール率いるホール&オーツがスターの仲間入りを果たした。アメリカではないもののイギリスにおいても同じくアメリカンポップスやモータウンを基調としたワム!の成功や、U2が50年代に活躍したブルースの大御所BBキングと共演などアメリカのルーツミュージックに接近したこと、スミスがアートワークにこの年代のスターの写真を起用したことも印象的だ。

また映画の方に目を向けると50年代へのタイムスリップがメインテーマの「バックトゥザフューチャー」を始め、アカデミー賞を受賞した「ドライビングミスデイジー」、リバーフェニックスでお馴染み「スタンドバイミー」、リッチーヴァレンスの生涯を描いた「ラバンバ」など、50年代を舞台とした日本でも認知度の高い作品が公開されている。

これらの映画で描かれる50年代のアメリカはノスタルジックに描かれることが多く、これはいわゆる70年代に流行したニューシネマの流れから「ロッキー」や「スターウォーズ」などの娯楽性を求めたものが流行るようになったことと、ロナルドレーガン大統領が志向した50年代的な「強いアメリカ」への回帰という方向性が、文化・生活の両面において豊かなアメリカとしてこの時代に郷愁を抱くようになったという見解がある。

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そしてこの豊かなアメリカを象徴する建造物こそ、カリフォルニア州アナハイムに1955年に誕生したディズニーランドなのだ。大人も子供も楽しめる恒久的な娯楽施設として建設されたディズニーランドは、アメリカ全土に生中継でオープン時の様子が放送され、まさに新しい休日の過ごし方としてアメリカ人のライフスタイルに影響を与えることになる。そしてこの時の生中継を伝える番組にロナルドレーガンが出演していることは、まさにこの時代知る証人であったことが如実にわかるエピソードである。

つまり50年代と80年代にはアメリカ文化史として少なからずとも間接的な親和性があり、こうした背景が人々に潜在的な意識として認知しているのかもしれない。

一方今度はディズニーと80年代という点に目を向けてみると、少々興味深い事実が存在することに気付く。それはディズニーにとって80年代とは、暗黒時代と呼ばれるほどの低迷期であったということだ。

80年代に公開された長編アニメーション
ビアンカの大冒険 (1981年12月19日)
きつねと猟犬 (1983年3月12日)
メイク・マイン・ミュージック (1985年10月21日)
コルドロン (1986年7月19日)
メロディ・タイム (1987年1月25日)
オリバー ニューヨーク子猫ものがたり(1988年11月18日)
ロジャー・ラビット (1988年12月3日)
オリビアちゃんの大冒険 (1989年7月22日)
リトルマーメイド(1989年11月17日)

ウォルトとロイのディズニー兄弟の死後、第一次黄金期を支えたナインオールドメンと呼ばれる優秀なアニメーターたちによって何とか支えられてきたディズニーではあったが、80年代に入るとナインオールドメンの相次ぐ引退や独立によって長編アニメーション部門は低迷期に入ることになる。このような経緯だけ見るとディズニーと80年代にあまり相関性が無いように思えるかもしれない、事実80年代=ディズニー暗黒期という認識があったからこそ今回の言説が中々マニアの間でも気づかれなかったのではないかと感じる。

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しかし、見方を変えると我々日本人からすると80年代とディズニーは相関性が高いのではないかと考えている。まずこの低迷期脱出のきっかけとなった「ロジャーラビット」は知名度こそ低いが東京ディズニーランドにアトラクションとしてあるわけで、ディズニールネサンスの契機にして現在まで続くディズニープリンセス作品の中でも人気が高い「リトルマーメイド」もギリギリ80年代の作品だ。

またこの時期のディズニーは長編作品の低迷に対して、80年代にはテレビアニメへと進出しこちらでは成功を収めている。東京ディズニーランドが83年に出来たことを考えても、「ダックテイル」や「チップとデールの大作戦」といった作品をレンタルビデオやディズニーチャンネルといった形で幼少期に触れ、そしてパークに来園することでディズニーと80年代の相関性を知らないうちにイメージとして形成した人は多いのではないかと推測する。

こうした作品に触れることでディズニーと80年代の親和性を高めていったという事象を決定づけるトピックを唱えたい。それはいくつかの作品には80年代とゆかりのあるアーティストが、ディズニー作品の音楽を手掛けているということだ。

88年公開の「オリバー ニューヨーク子猫ものがたり」では主題歌をヒューイルイスが担当し、劇中歌はビリージョエルやベットミドラーといった80年代にヒット曲があるアーティストが担当している。90年代に入るとソフトロックバラッドの名手としてロバータフラックなどのデュエットで80年代に活躍したピーボブライソンが「美女と野獣」、「アラジン」の主題歌という日本でも知名度の高いディズニークラシックを担当している。

それ以外では「ナイトメアビフォアクリスマス」の音楽を元オインゴ・ボインゴのダニーエルフマンが、「ライオンキング」では音楽をバグルスとの仕事や88年公開の「レインマン」で映画音楽家として地位を確立したハンスジマーが担当。ちなみに主題歌はこれまたいつの時代もヒットメイカーとして活躍しているエルトンジョンだ。「ヘラクレス」では主題歌をマイケルボルトン、しかも日本版では元チェッカーズの藤井フミヤが担当している。ディズニールネサンス最後の作品「ターザン」では「80年代最も忙しい男」の異名を持つ元ジェネシスのフィルコリンズが、主題歌だけでなく劇中歌含めて5曲提供している。またフィルコリンズはその後も「ブラザー・ベア」の主題歌も担当しており、同じくジェネシスのフロントマンだったピーターガブリエルもピクサー映画「ウォーリー」の主題歌を担当している。

このようにディズニー作品を通じて80年代とゆかりのあるアーティストと触れ合っていることが、ディズニー←→80年代という構造を無意識のうちに認知していることが、ディズニーランドと80年代の音楽への強烈な共鳴を生み出している要因なのではというのが自分の考察であり、今回の説に説得力を持たせるための根拠であるのだ。


<実践編>シチュエーションごとに80年代の洋楽を聴いてみよう

ここからはシチュエーション別にイメージトレーニングをしながら、どんな楽曲を聴けばその時見える光景と曲がビッタビタにハマるのかというのを考えるゴン攻めな企画です。それでは早速実践していきたいと思います。

・舞浜駅からディズニーランドに向かう道中

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東京駅でのクソ長い動く歩道をサラリーマンのおじさんたちを切り抜けて、なんとか乗り込んだ早朝の京葉線。地下から飛び出すと朝日が差し込んできた、あれこれディズニーにあったけ?っていう紛らわしい葛西臨海公園の観覧車にいら立ちを覚え気が付けば舞浜駅に到着。早まる気持ちを抑えつつも少しばかりの小走りがだんだん加速していく、あの連絡橋を駆け抜けていくそんなあなたに聴いてもらいたいのがこの曲。

オーストラリ出身の80年代最も過小評価されているバンドと言っても過言ではないINXSの名盤「Kick」のラストを飾る泥臭い一曲です。期待に胸を膨らますようなアッパーなメロディが、これまたワクワクを抑えられないパーク入園前の気分と良い感じにマッチしますね。


・ディズニーシーに向かう途中のモノレールにて

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舞浜駅から直接連絡橋のあるディズニーランドに対して、ディズニーシーの場合徒歩で行くとなると下の道を通ったりしないといけないため、多くの人はディズニーリゾートラインと呼ばれるモノレールに乗って向かうことが多い。目的地まであと少しで高揚感もありつつも、長旅が一段落ついたことの安堵と朝日に照らされた東京湾を眺めつつどこか落ち着いた気持ちの方が強いそんなときに聴いてほしいのがこの曲。

来ました!ブルーナイルの大名曲「The Downtown Lights」ですね。曲調などは比較的落ち着いたミドルテンポなナンバーではあるものの、80s特有の力強いドラムが高揚感を隠しきれていない心境とぴったりはまりますね。そしてこのメロディの美しさも、ディズニーシーの醸し出す高級感と相性が良いと感じます。


・車で東京ディズニーリゾートに向かう場合

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例えばファミリー層の人だったり遠方から来る人からすれば、電車ではなく車で来ることも想定されます。首都高の浦安出口を飛び出し、ホテルに寄るんだったら東京湾に沿ってヤシの木が生えたあの非現実的なパーク周辺を警戒に走る姿が想像できますね。

そんな時にプリファブスプラウトの「Cars and Girls」がかかってきたら、それはもう素敵な休日の訪れです。天才パディマクアルーンが紡ぐ瑞々しくもほろ苦いメロディラインが、いつまでもこんな休日が続けばいいのにと思ってしまうディズニーの空気感とどこか似ているように感じてしまいますね。


・パークに入園した瞬間

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てめぇ全然パークに入ってねえじゃねーかって声が飛んできそうですね。さぁそんなわけで手荷物検査をチャッチャッと終わらせて、あの絶妙に堅いレバーを回していざ入園!するとあなたの頭の中にこんな素敵な楽曲が流れてきませんでしたか?

ペイルファウンテンズの「Thank You」ですよね。

わかっていましたよ。

あなたの気持ちは全てお見通しです。

それでは楽しい一日をお過ごしください。


・ワールドバザールをノリノリで歩く時の音楽

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ランドの方を入園するとすぐにワールドバザールと呼ばれる、20世紀初頭のアメリカの街並みを再現したエリアに入ります。アーケード商店街のような開けた場所で、風船だったり人も程よくガヤガヤとしているのでいい感じにテンションが上がってきましたね。

アメリカンな街並みに空気が読めないくらい浮かれた今の気分、それはWe Are The Worldで大御所たちに紛れても我を貫くシンディローパーぐらい浮かれてます。外面なんか気にせずせっかくの休日を思いっきりはっちゃけちゃおうっていう気分にぴったりです。


・トイストーリーマニアのファストパス争奪ダッシュに向かう時

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まず大前提としてパーク内って基本走っちゃダメなんですよ笑。でもトイストーリーマニアってどの時間に行っても混むじゃないですか、だから自ずと開園と同時に全力ダッシュするわけなんですよね。

デヴィッドボウイのこの曲はいつだって走りたい気持ちにさせてくれる一曲なわけで、気分は「汚れた血」のドニラヴァンの如くヴェネチアからニューヨークを駆け抜けていくわけですね。そして大体着いたころにはファストパスはもうなくなっていて、仕方なくトボトボと隣のタワーオブテラーのファストパスを取りに行くわけです。


・昼間にジャングルクルーズに乗るとき

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程よい待ち時間でありながらも、船長の軽快なトークと様々な動物たちや先住民を観察するジャングルクルーズ。人気のアトラクションのファストパスが使えるまでの空いた時間、ゆったりとリラックスしながら良い感じに楽しめるアトラクションとして個人的には好きです。

まぁ察しが付いてる人はお気づきだと思うが、もうこのジャングルの中をボートで探検する感じなんかまんま「Hungly Like The Wolf」ですよね。2番のサビが終わってから来るアンディタイラーのエフェクティブなギターの部分、途中で謎に冷房がガンガン効いたプロジェクションマッピングやる神殿でのミステリアスな空気感にぴったりだと思うんですよね。


・蒸気船マークトウェイン号を見ながらチキンを頬張る時

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スモークターキーレッグってあるじゃないですか?あれめっちゃ好きで、確かアドベンチャーランドの近くに売ってましたよね。そんで少し歩いてウエスタンランドのところまで行って、ベンチ座りながらマークトウェイン号を眺めながらチキンをむしゃむしゃ食べるわけですよ。

開拓時代、河に船、もうこれ以外考えられないでしょ。こののどかでメロウな曲調が、チキンにより深みをもたらしてくれます。


・海底2万マイルでロマンあふれる冒険に出かけた時

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海底2万マイルというアトラクションはいつだって僕らの中に眠る冒険心をくすぐらせてくれるんです。まるで本当に海の中にいるような精巧な作りや、神秘的な海の生物たち、そして臨場感あふれるアナウンスがいつだって僕らを深い深い冒険の海へといざなってくれます。

ケイトブッシュが85年にリリースした大名盤「Hounds  Of Love」に収録されたこの楽曲は、幻想的な楽曲が多く収録されたアルバムの中でも群を抜いて深淵な世界観を持った楽曲であり、誰もがその奥に眠る秘密を知るために冒険するまさにこのアトラクションにぴったりな楽曲だ。


・あれ?こんな早かったっけレイジングスピリッツ???

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絶叫系だしぐるっと回るしわりかし人気あるはずなのに、意外と乗ってみるとすぐ終わることでお馴染みレイジングスピリッツ。調べてみたら所要時間1分38秒らしいです。

ということは大体バッドレリジョンの「Suffer」と同じくらいなので、これ聴きながらレイジングスピリッツ乗ると大体同じくらいに終わりますね。


・アメリカンウォーターフロントのニューヨークエリアを歩くとき

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ディズニーシーって本当にどの建造物も精巧に作られてますよね。特にこのアメリカンウォーターフロントのニューヨークエリアなんかは、SSコロンビア号だったりマクダックス・デパートメントストアみたいな建物なんか見てると本当に昔のアメリカにいる気分になりますよね。

ニューヨークと言えば絶対忘れちゃいけないのがビリージョエルですよね。82年にリリースしたアルバム「The Nylon Curtain」は当時のアメリカ社会を批判したものであり、そのリード曲であり船の汽笛のイントロがSSコロンビア号を彷彿とさせる「Allentown」では工業都市の衰退と貧困問題を歌っている。その後アメリカンポップスを再興した「The Innocent Man」や世界史の様々な事象を並べた「We Didn't Start The Fire」など、真摯にアメリカ文化史と向き合う彼のキャリアの起点のような一曲だ。


・アメリカンウォーターフロントのケープコッドを歩くとき

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ニューヨークエリアの豪華さとは打って変わり、ケープコッドは港町がテーマとなっており、最近だとダッフィーの専門店があるからそういう感じはしなくなったもののどこか郷愁を感じさせるようなエリアでもあるわけです。

ロータスイースターズというバンドは今回の記事で紹介するアーティストの中で最も知名度が低いかもしれませんが、ネオアコ及びニューウェイブ的な爽やかさとどこか哀愁のある卓越したメロディセンスは圧巻で、まさにどこか懐かしい雰囲気があり、それでいて燦燦と照らす太陽が生えるケープコッドにもピッタリな一曲です。きっとロディフレイムと同じくらいいい顔しているダッフィーも気に入ってくれるはずでしょう。


・ビッグサンダーマウンテンに乗る時

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ランドの三大マウンテンに触れないわけにはいきません。三大マウンテンの中でも僕が最も好きなのは、このイカれた鉱山を全速力で駆け抜けるビッグサンダーマウンテンですね。最初からじわじわと加速する感じが堪らないですよね。

イカれた機関車という事で、オジーオズボーンのソロキャリアを代表する一曲「Crazy Train」なんかどうでしょう。ランディローズの名ギターが光る一曲で、この程よい疾走感と怪しげなメロディラインがぴったりではないでしょうか。


・スペースマウンテンに乗る時

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他の三大マウンテンは少し系統が違って、室内型で暗い、そして宇宙がテーマのスペースマウンテンは独特の緊張感があってスリリングなジェットコースターですよね。

そんな時こそプリンスの「I Would Die 4 U」を無性に聴きたくなるわけで、まるでスペースマウンテンのギンギンに冷えた冷房の如く冷たい打ち込みのビートが捲し立て、そしてレボリューションズと殿下による一糸乱れぬタイトな演奏、なによりこれぞ80sなシンセの音がスペースマウンテンの建物の空気感にバチクソハマります。


・スプラッシュマウンテンに乗る時

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スプラッシュマウンテンはめちゃくちゃびしょ濡れになるフォール型のアトラクションで、乗ってみると意外とキャラクターたちによるのどかな歌を楽しむまったり型アトラクションなんですよね。

スローリーな展開で始まり、だんだんと胸躍らせまだかまだかと焦らされる、そしてお約束のサビで一気に落ちてしまうんですよ。この曲のサビとスプラッシュマウンテンの落下はわかっていたとしても、やはり僕らをワクワクさせてくれるんですよね。


・インディジョーンズをファストパスを使って並んだ時

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ロストリバーデルタの奥にあるインディジョーンズは、ディズニーシーの人気アトラクションの一つで、ファストパスを使って並ぶことがよくありますよね。

普通に並んでる人たちを横目に、早えええwwwって感じで颯爽と列を駆け抜ける感覚、それはまさにキャーのび太さんのエッジの効いたカッティング〜な訳でして、広大なサウンドスケープがロストリバーデルタの空気感と上手くマッチしています。


・インディジョーンズ、室内の待機列が意外と長くて詰まった時

インディジョーンズって外の部分だけでも長いのに、いざ室内に入ってみると実はそっからが長くて謎の絶望感に打ちひしがれる時ありますよね。

そうなんですよ、まだまだ僕らは名前の無い通りを過ぎただけで、まだ何も見つけたわけでは無いんですよね。クリスタルスカルを巡る終わりなき旅はまだまだ続きます。


・やっとインディジョーンズに乗れて岩が落ちるあのシーンに遭遇した時

うぉおおおおおおおお〜おっおっおー
はぁおおおおおおおおおほん
ふぁうおおおおおおおおおおおおん
うぃぞうぃでゅぁあちゆ〜


・灼熱に溶けそうなアラビアンコーストにて

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「アラジン」をテーマにしたアラビアンコーストというエリア、特段目立つようなアトラクションが無いためスルーしがちな人も多いかと思うんですけど、映画の雰囲気を再現した建物はまぁ映えるわけでして、まるでアラビアのめちゃくちゃ熱い砂漠に囲まれた都市といった独特の雰囲気があります。

この怪しげなエスニックさといった点でメンアットワークの「Down Under」とアラビアンコーストは全く同じ性質を持っていると思われ、どちらも夏場はのどがカラカラに乾いてしまうような錯覚に陥ってしまうことでしょう。

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ただ夜になればそんなアラビアンコーストも映画「アラジン」の魔法のじゅうたんのように美しくも儚い一瞬を見せてくれるわけで、そんなロマンチックなストーリーが好きなあなたにフリートウッドマックの「Gypsy」なんかも異国情緒な感じがするのでオススメですね。


・アラビアンコーストでカレーを食べる

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アラビアンコーストはポップコーンスタンドも含めてなんですが、全体的にカレーのスパイスの香りがエリア一帯を包んでおり、ものすごくカレーが食べたくなるんですよね。んでそんな中心街の奥の方にあるのがカスバフードコートと呼ばれるカレー屋なわけなんです。

ロンドンパンクの雄クラッシュが80年代にリリースしたこのヒット曲は、どこかトロピカルな香りがするというか、まさに灼熱な太陽の下で食べるスパイスの利いたカレーと抜群の相性を誇る一曲だと個人的には思います。


・ワールドバザールで優雅におやつを食べるとき

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ワールドバザールのシンデレラ城側の方って確かオープンテラスのカフェとかおやつ売ってる店が多かった気がするんですよね。僕の記憶が正しければアイスクリームやとかクレープや、ホットドッグ専門店に少し外れたところだけどワッフル屋なんかはめちゃくちゃ好きだったな。

カフェバーブームの火付け役にして、80年台のおしゃれな音楽の代表格といえばポールウェラー率いるスタイルカウンシルだろう。ウェラーによる繊細なギターのタッチが、昼のパレードによる賑やかしい喧騒にささやかな一瞬をもたらしてくれます。ちなみにこのシチュエーション、メディテレーニアンハーバーでティータイムにも応用が可能です。

ただしニューヨークデリでチーズケーキを食べる場合は、スタイルカウンシルよりもスティングのこの曲の方がハマるでしょう。ニューヨークに住む外国人というタイトルの通り、ゲストである我々がニューヨークの空気感を体験しながら優雅な休息を楽しむという意味ではこちらの曲の方がピッタリでしょう。


・トゥーンタウンにて

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ミッキーたちが住む町ことトゥーンタウンは子供も安心して楽しめるジェットコースターだったり、そのポップな空間がどの年代の人々も楽しめるエリアとして多くの人に愛されているわけです。

どの年代の人々も踊りたくなるような80年代を代表するヒット曲と言えばケニーロギンスの「Footloose」で間違いないでしょう。ネオロカビリーな陽気な曲調は、いたずらと活気に溢れているトゥーンタウンの雰囲気と相性抜群でしょう。


・マーメイドラグーンのあの薄暗い感じ、なんかいいよね

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ランドにトゥーンタウンがあるなら、シーにはマーメイドラグーンがあります。結構時間の融通が付きやすいアトラクションが多くて、薄暗い室内にオアシスの「Champagne Supernova」のMVみたいな照明がサイケな感じがしていいよね。

ここで聴きたくなるような一曲と言えばホール&オーツのこの曲ですよね。80年代を席巻したホール&オーツ全盛期の最後の方の曲ですけど、彼ららしくない楽しげで跳ねるようなメロディとシンセの浮遊感が、マーメイドラグーンの現実離れした陽気な世界観と良い感じに相性が良いと思われますね。


・ディズニーシーの橋を渡るとき

ディズニーシーは海がテーマのパークなため非常に多くの橋が架かっています。調べてみたら15個ぐらい橋があるみたいで、しかもそのどれもに名前がつけられているそうなので何個かピックアップして見てみましょう。

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まず個人的に気になったのはアメリカンウォーターフロントのSSコロンビア号からケープコッドを繋ぐハドソンリバーブリッジですね。赤くさびれた鉄骨がの色合いがとても雰囲気があって、夢と魔法の国に突如現れたモダニズムといった趣が良きですね。

こういう橋を見るとこの曲のクリッシーハインドのように颯爽と闊歩したい気分になります。モダンでポップな曲調でありながらどこか寂し気な曲調が、帰りの時間をそろそろ意識せざるをえない夕方のディズニーの時間帯と良い具合のマッチしますね。

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ロストリバーデルタも3つくらい橋があり、それぞれプエンテ・ブエナ・ヴィスタ、プエンテ・アル・テンプロ、プエンテ・デル・リオ・ペルディードという名前が付けられています。

この橋を渡るとなったらTotoが1982年にリリースした永遠の名曲「Africa」がハマること間違いないでしょう。当時の人々が思い描いていたアフリカという遥かなる大地への情景が上手くサウンドに表現されたこの楽曲は、その入り組んだ橋のせいでどうやったらメキシコ料理屋に辿り着けるんだ?と疑心暗鬼になっているゲストの心情に寄り添ってくれることでしょう。

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そしてメディテレーニアンハーバーの方に目を移すと、水の都ヴェネチアを彷彿とさせる美しい街並みが広がっています。こちらも橋が複数あるのですが、それらの橋の下にある川をゴンドラが下っておりそれもまた風情があって良きですよね。

80年代後半のブルーアイドソウルシーンの隠れた秘宝ことBreatheが88年にリリースしたこの名曲は、あの松田聖子もカバーしているほど日本人の耳にフィットしたAORであると同時に、夕暮れ時から夜へと移り変わる街頭の灯のような一瞬の煌めきと切なさを我々に想起させてくれます。スタイルカウンシルの「You're The Best Thing」を聴きながらジェラートを頬張り、Breatheの「How Can I Fall」で街並みに見とれる

もうヴェネチアでゴンドラと言えばマドンナしか浮かびませんね。この3曲のメドレーさえ押さえれば、あなたのメディテレーニアンハーバーを巡る冒険はとても忘れがたいものになること間違いないでしょう。


・ホテルで過ごす一日だってありじゃない?

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なにもアトラクションを全力で楽しむことだけはディズニーの全てでは無いと思うんですよね。それこそ特にディズニーホテルって建物としても十分楽しめるものだし、ミラコスタなんかはパーク内を行き来することも出来るわけなんで楽しみ方は多様だと思います。

最強のリゾートミュージックということでこの偉大なバンドの80年代のヒット曲を挙げないわけにはいきませんね。トムクルーズ主演の映画「カクテル」の主題歌であるこの曲を聴くと、プールのバルコニーでキンキンに冷えたコカ・コーラでも飲みながら優雅なひと時を送りたくなりますよね。


・太陽が落ち、月が見える夜に

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いよいよ終盤戦に差し掛かり、溜めていたファストパスを使って目当てのアトラクションに乗ったり、ショーの場所取りをしたり、はたまた予約を入れていたレストランに向かったりと、最後の楽しみに向けて頑張り始める時間帯になってきましたね。

星が落ちるのを待っている、そんな言葉がディズニーランドにはお似合いですね。夜こそが本番でしょと言わんばかりに人の流れや賑やかさ(特にトゥモローランドからアドベンチャーランドのちょうど中間ぐらいのワールドバザールのあそこらへん、3大マウンテンを行き来したりパレード見たりする人でごちゃっとするイメージ)が加速していきます。

ランドが賑々しい感じなるのとは対照的に、ディズニーシーの場合だと少し落ち着く印象があるように思えます。人気アトラクションが良い感じにばらけてるのと、海が真ん中にあることで人の流れが元々スムーズな為でしょうね。そのためこの曲のようにミドルテンポで少し哀愁ある感じがディズニーシーのロマンチック景観と上手くハマりますね。


・夕暮れ時のファンタジーランド

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ディズニーランドの中で最も遊園地のパブリックイメージに近しい場所と言えばファンタジーランドなわけなんですが、日が沈むときらびやかな照明と共に非常に幻想的な景色を見せてくれるわけです。

スターシップのこの名曲を聴きながら、キャッスルカルーセル乗りたいですよねぇ。アリスのティーパーティとかダンボが空飛ぶやつとかこのエリアには回る系のアトラクションが多くて、しかも先述の通り夜になるとライトアップされた景色をぐるぐると回れ回れメリーゴーラウンドなララララブソングなわけで、まさにこの曲のキラキラとしたシンセとも相性抜群なんですよね。


・夜のトゥモローランド

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夜のトゥモローランドってスペースマウンテンだったり、バズのアストロブラスターみたいな万人が楽しめるアトラクションが多いから、夜になるとファストパスで来る人が増えたりするんですけど、そのタイミングでめちゃくちゃ80s感のあるテクノポップ、アンビエントっぽいBGM流れてて凄い好きなんですよね。

そこでスクリッティポリッティのこの曲の堅い感じのシンセの音が、まあ夜のトゥモローランドで流れてそうなんですよね。そんでまたこのポップで跳ねる感じのメロディが、なんだかランドっぽくていいですよね。

あとスティッチエンカウンターの脇にあるシンデレラ城が見えるところとか、プラザレストランやトゥモローランドテラスなんかで一息ついて腰を落ち着かせる時ってあるじゃないですか。

そういう時に聴くブライアンイーノって物凄くジーンと響くというか、疲れとか最早そういうベクトルでは言い表せないネクストフェーズに突入してしまった感というか、家帰って寝たらジェットコースターの感覚が残ってて飛び起きるみたいな、なんか疲労によるある種の解脱をパークにいる間に出来る気がするんですよね。世の付き添いのお父さん、トゥモローランドで聴くブライアンイーノ、沁みます。


・ホウンテッドマンションに乗った時

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ホウンテッドマンションってジャンルで言ったらホラー系なはずなのに、幽霊たちのパーティという内容のせいか物凄く楽しくて、万人が楽しめるアトラクションって感じなんでいいですよね。

そんなホラーな感じがするのにとっても楽しい気分にさせてくれる曲の代表格と言えば、ゴシックの雄キュアーの「Why Can't I Be You」だと思うんですよ。メロディラインなんかは時折おぞましい感じをちらつかせたりするんですけど、ブラス?ホーン?どっちかは知らんけどこれらの楽器の織りなす賑やかな感じがすごくいいですよね。


・タワーオブテラーから落ちる瞬間

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タワーオブテラーって人気アトラクションの一つですけど、あれってホテルハイタワー3世っていうめっちゃ強欲なおっさんが、たまたま拾った宝のせいで建物ごと呪われっちゃったっていう悲しい?裏設定あるじゃないですか?

高い所からジャンプって意味と実は物凄く悲しい設定があるという意味では、タワーオブテラーとヴァンヘイレンってほぼ同じなんですよ。この「Jump」っていう名曲、実は飛び降り自殺のニュースからインスピレーションを得たという逸話があり、この曲をカバーしたアズテックカメラのロディフレイムも「この曲はとても悲しい歌なんだ」とコメントを残している通り、曲調だけなら大分ポップですけど本質的な部分はタワーオブエラーt一緒だと思うんですよね。ね。


・ディズニーで食べる美味しいディナー

ディズニーと言えばディナーもおいしいんですよね。コース料理も本格的で、それに何と言っても店内がしっかりコンセプトがあるから、料理以外の部分で視覚的にも最高の体験が出来るのがまた良きですよね。今回はいくつかのレストランをピックアップしながら、それに合う曲の方もチョイスしていきたいと思います。

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まずはSSコロンビア号ダイニングルーム、こちらは正統派なコース料理が出てきてサーロインステーキは圧巻でしたね。そしてSSコロンビア号の船内というアールヌーヴォー調の内装が、非常にエレガントで気品の高さを良い感じに演出しています。

重厚でエレガントなアレンジと言えば80年代で忘れちゃいけない名プロデューサーがデヴィッドフォスターなわけで、特に70年代から活躍するブラスロックの雄シカゴの80年代の躍進を支えたことは忘れてはいけません。このメロウな曲調が白を基調とした店内を良い感じに相性が良いでしょう。

またSSコロンビア号にはテディルーズベルトラウンジと呼ばれる、カクテルや軽食を楽しめるラウンジがありますよね。

ディズニーは子供が楽しむ場所だけじゃねぇぞと言わんばかりに、静かな大人たちが楽しめるそのゆったりとした空気感は、まるでただのアイドルで終わらないことを高らかにアピールしたワムのジョージマイケルを彷彿とさせどこかムーディーな空気が身を包みます。

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一方でランドの方ですが、こちらはやはりアドベンチャーランドにあるブルーバイユーレストランが筆頭に上がるでしょう。カリブの海賊に乗ると見えてくるテラス型のレストランでございまして、青い入り江と名付けられた暗い空間にランプの灯された空間で食べるフランス料理とクレオール料理はたまらんですよね。

そんなどこか薄暗くロマンティックなムードを楽しみたい時に聴きたいのが、80年代UKロックシーンを代表するバンドであるスミスの傑作「The Queen Is Dead」からの一曲。ジョニーマーの感傷的なギターとモリッシーの切ないボーカルが胸を打ち、ロマンティックなディナーに更なる深みをもたらしてくれることでしょう。

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そしてディズニーでコース料理と言えば忘れてはいけないのがマゼランズですよね。僕も一度だけ食べたことあるんですけど、見た目も華やかでとてもおいしい料理と、荘厳な雰囲気を感じられる装飾など非常に印象深いレストランの一つです。

荘厳な雰囲気と料理に圧倒されながらもいざ口に運んだ瞬間とろけるような感覚になるのは、まさにデバージのこのミドルバラードのような華やかさと堅実な美しさに似ていると思うんですよね。というかディズニーシー全体に言えることなんですが、どの建物もこういったメロウな曲調と物凄く相性が良いように感じるのは僕だけでしょうか?こだまでしょうか?大島だよ!

またマゼランズの方にもラウンジがありまして、こちらもおいしいカクテルと軽食を嗜むことが出来ます。

ここのラウンジはお酒の種類がパーク内で豊富なのと、あとアフォガードがめちゃくちゃうまいらしいんで、先ほどのジョージマイケルのムーディーな感じとは打って変わりエブリシングザバットガールのビターな感じがより似合うのではないかなと思います。


・例外ではあるがクリスマスの場合は?

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ディズニーで最も人が集まると言っても過言ではないのがクリスマスシーズンなわけだが、こういう場合はどのような曲のチョイスをすればいいのかレクチャーしていきましょう。

ちょっとクリスマスソングの類いの中では説教臭い部類になりますが、ランドの楽しげな空気感と上手くマッチするのはボブゲルドフが輝ける唯一の瞬間ことこの曲が良いかなぁという結論に至りました。というか80年代のクリスマスソングって思いのほかアップテンポで良い感じの少なくて、やっぱ早々にポールマッカートニーの「Wonderful Christmastime」とワムの「Last Christmas」っていう超えられない壁が出た影響があるのかなと感じましたね、、、

一方シーですが、これまでの傾向を知ってる方ならなんとなく察することが出来ると思うんですけど、しっとりとした雰囲気を大事にする傾向があると思うんで、こういう時はケルテッィクパンクを代表するバンドであるポーグスのクリスマスナンバーがちょうどいいような気がしました。

あとクリスマスソングというわけでは無いですが、コクトーツインズの「Lorelei」もその独特なメルヘンな音像が、ディズニーの持つファンタジーな世界観と上手くハマること間違いないでしょう。


・センターオブジアースの疾走感にヤラれて

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東京ディズニーリゾートで最もスピードが出るアトラクション、それがセンターオブジアースです。不思議な植物や地底生物のユニークさ、そして火山を前面に押し出したエフェクトなどをによってスリリングな雰囲気を上手く演出しているアトラクションですね。特に夜になるとミステリアスアイランドの幻想的なライトアップも相まって、絶好の景色を堪能できるところも良きですよね。

この曲はポリスの中では比較的知名度があまりない曲ですが、スティングとスチュアートコープランドによるリズム隊がスリリングな疾走感を演出し、アンディサマーズのエフェクティブなギターが楽曲に彩りを与える、そしてこの癖のあるユニークなイントロ。ね?これほぼセンターオブジアースと一緒なんですよ。ね?


・エレクトリカルパレードを楽しむ

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エレクトリカルパレードってなんであんな心躍るんでしょうね?ランドに来るとそんなにパレードとか気にせずにアトラクションばっか乗っちゃう僕でも、エレクトリカルパレードだけは見なければという感覚に陥ってしまいます。

なんかエレクトリカルパレードを見ていると、不思議とペットショップボーイズを思い浮かべてしまいます。あのゴテゴテとしたシンセの音が、燦然と煌めくフロートの行列にそっくりというかそんな気持ちになるんですよね。あとペットショップボーイズの曲って意外と歌謡っぽいメロディというか、聴いてて謎の安心感が生まれる感じもそっくりです。もはや伝統芸能の風格に近いようなそんな感じです。


・シンデレラ城のライトアップに見惚れて

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シンデレラ城というランドを象徴するシンボリックな建物は、夜になると夜になると非常に幻想的なライトアップが施され非常にロマンティックな雰囲気が漂うことになります。

夜のシンデレラ城ってめちゃくちゃホイットニーヒューストン流れてそうですよね。なんというかこのロマンチックな景観でよっしゃ告ったろ、もしくは指輪チラつかせたろみたいな感じで息巻いてる男性が多い印象があって(偏見)、そうした気合が奮発している感じがホイットニーのちょっと大げさな曲調(褒めてます)とぴったりだと思うんですよね。

おやおやどうやら告白したようですね。一人ぼっちの夜は嫌だということで、とりあえずポールマッカートニーの大コケした映画の主題歌でも添えときますね。元ピンクフロイドのデヴィッドギルモアのギターが、ディズニー終盤のハイライトって感じがしていいですね。

こちらは告白が成功した時にかけたいプリンス殿下の一世一代の大名曲ですね。まず素直におめでとうございますということと、そして殿下の血気迫るギターソロがまるで祝福してくれるかのような謎のクライマックス感があってとっても良きですね。

こちらは告白が失敗した時に誰かから教えてもらいたいプリファブスプラウトの大名曲ですね。正直ぶっちゃけた話するとシンデレラ城で告白する人って大概失敗率が高い印象があって(ソースはワイのシンデレラ城で振られた友達)、なんせディズニーって男女で来ると話が尽きて死にがちとか、そもそもシンデレラ城で告白が重すぎるみたいな色々と要因があるからあんまオススメはしないんですよね。その後の帰りの京葉線の地獄っぷりを考えると、荒涼とした楽曲に華を添えるウェンディスミスのクリアなコーラスが印象的なこの名曲でなんとか立ち直ってほしいものです()。


・花火で盛大に締める

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ディズニー終盤の特権と言えば盛大に打ちあがる花火なわけで、これを見ると楽しい一日だったなと思えるんですよね。

80年代で絶対に忘れちゃいけない人マイケルジャクソン、この人にパークでの最高の一日のフィナーレを飾ってもらいましょう。ゲートリバーブの効いたドラムが打ちあがる花火を想起させ、そして終盤にかけてどんどん盛り上がっていく感じなんかもラストにふさわしい一曲だ。


・帰り道

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アトラクションも乗り終え、いそいそとお土産を買ってパークの外を出て帰るその時間、なんだかとっても寂しい気分に襲われますよね。

それはまるでこのジャネットジャクソンの名曲のような寂しさに似ていると思うんですよ。急がせないでと歌うジャネットの心情、それは閉演と明日から普通の生活に戻らせようとする時間に問いかけているような感覚に陥り、いつまでもこんな楽しい一瞬が続けばいいのになと思ってしまい、そしてまたディズニー行きてぇ~ってなる永遠のサイクルが生まれるわけです。これはもう恋です。

いかがだったろうか?

筆者がディズニーに最後に行ったのが5年前くらいなので、その時の記憶を頼りになんとか記事を作成したのだが、いかんせんソアリンだったりファンタジーランドの新エリアだったり、なんなら今は入場制限みたいなのもかかっているわけなんで状況はかなり変わっていると思うが、ぜひ機会があるのならばこれらの楽曲を携えてディズニーを満喫してほしいものです。

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