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ランジェリーの話2 夏のインナーの選び方

究極的に言うと、おしゃれかどうかは、服自体よりも合わせ方だったり着こなし方で変わると思う。

私は若い頃は、けっこうエッジの効いたデザインの服が好きで、服そのものの個性的なデザインに惹かれて買い物をすることが多かった(今でもそういう傾向がある)。
だけど、ファッション誌の編集の仕事をする中でスタイリストの友達ができて、彼女の作るスタイリングが何気ないのにおしゃれなことに気づき、その秘密を一生懸命観察したのです。
プロのスタイリストがただの白シャツとデニムの組み合わせでもおしゃれに見せられるのは、袖や裾の長さだったり、ウエストの位置だったり、襟ぐりだったり、そういう細かい部分に徹底的にこだわっているから。
20代後半で私がようやく気付いたのは、こういうおしゃれの真理だった。

それ以来、私の服の選び方も変わりました。その中のひとつが、インナーの選び方。
薄着になる夏はどうしてもインナー(中に着るキャミソールやタンクトップやブラetc.)が見えやすい。ノースリーブのワンピースでも、ブラの肩紐がのぞくんじゃないかとか、ワンピ1枚じゃなくてタンクトップを重ねたほうがいいのかとか、いろいろと考えてしまう。
背中が大きくVに空いたトップスとか、脇のくりが大きいワンピースとか、インナー選びが悩ましいものが多い。

せっかくトップスはすごく素敵なデザインでも、胸元や脇から微妙な色の・微妙な形のキャミソールがちょっとのぞくと、それだけでおしゃれじゃなくなってしまう。

だからと言って、下着が見えないように肌を覆う面積が大きい服ばかり着たいわけではないので、最近はこういうことを心掛けています。


1 肩紐が見えそうなときは、繊細なストラップのブラにする

シンガポールのランジェリーブランドPerk by Kateの三角ブラ。ストラップ部分がとても細くて、ノースリーブのトップスから見えても「下着っぽさ」を感じさせない。むしろ、これならちょっと見えてもシックでいい感じ。

2 胸元が見えそうなときは、コットンなど天然素材のブラトップを着る

EMILY WEEKのリヨセルのブラ。
レース素材とかテカテカした素材感のブラだと、いかにも下着だなという感じになるけど、こういう天然素材だとTシャツのようなヘルシーさがあって、胸元からチラ見えしても、「見てはいけないものを見てしまった!」という雰囲気にならないのが良い。

こちらはPerk by Kateのリブ素材のもの。胸元のU字のカット具合や細めのストラップなど、見えてもいいくらいほんとおしゃれ!

もちろんユニクロのブラトップとかも良いんですけど、合成繊維ならではのテカリがちょっとあって、私はコットンなどのナチュラルなものが好みです。


3 背中開きが大きい服のときは、ボディスーツを着る

香港のボディスーツを中心としたインナーウェアブランドannibody
数年前からボディスーツが流行り始めているけれど、最初に見たときは「こんな変な形のインナー、いつ誰が着るの?」と思った。要は、水着のワンピースみたいな形。
でも、このタイプのインナーは背中を見せるバックシャンなデザインのトップスとはとても相性がよくて、ブラホックが見えちゃうんじゃないかとか気にしないですみます。


常夏のシンガポールに住むようになって、インナーの合わせ方が今までよりも気になっている。
レースなどの素材の繊細なランジェリーも美しいけれど、最近は見えてもよいヘルシーなアイテムが夏の着こなしには本当に便利だと感じています。


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