【シャニマス】今更だけどTwinkle wayの話していい?いいよ。

はじめに

どうも、アシスです。

突然ですが、皆さんは『Twinkle way』という楽曲はご存知でしょうか?
『Twinkle way』は、『アイドルマスターシャイニーカラーズ』(以下、シャニマス)のユニット『イルミネーションスターズ』(以下、イルミネ)が歌う、CD『THE IDOLM@STER SHINY COLORS GR@DATE WING 02』(以下GW02)のリード楽曲です。

また、先日開催された『THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5th LIVE if i_wings』DAY1にて、ユニット披露曲の最後に披露された楽曲となります。
この5th LIVE DAY1の最終披露曲は、公式より「ユニットがラストライブで最後に披露するとしたら?」というIFをイメージした楽曲と言われています。

今回の記事は、そういった前提を踏まえ、シャニマス五周年のこのタイミングで『Twinkle way』の内容を振り返りつつ、曲の内容や何故これが「イルミネ最後の曲に選ばれたのか?」をつらつらと『独自解釈』を述べていくいくものとなっております。

前提:ジャケット画像と GR@DATE WINGについて

シャニマスのCDシリーズのジャケットになっている衣装には、元ネタになるゲーム内SSRが存在します。
GW02の場合、いわゆる4周目イルミネがそれにあたります。
それらSSRのイルミネが来ている衣装が、それぞれ『プラネテスステラ』『プラネテスルーナ』『プラネテスソール』と名前があり、それらを合わせてプラネテスシリーズと言います。
(この衣装名が後のソロシリーズのCD名にも絡んできているわけですが……)

プラネテスステラ:SSR【深染め、いろみぐさ】櫻木真乃
プラネテスルーナ:SSR【清閑に息をひそめて】風野灯織
プラネテスソール:SSR【日々を紡ぐインヴェルノ】八宮めぐる

ただし、『Twinkle way』という楽曲を紐解くうえで、重要なのは衣装名以上に、SSR画像の背景に注目する必要があります。
それぞれ、真乃が「朝焼け」、灯織が「夜」、めぐるが「夕焼け」になっていることが分かります。
そのため、衣装名に込められた「星」「月」「太陽」という象徴に加え、「朝」「夜」「夕方」というイメージがこの衣装には込められていると思われます。

これはGW02のCDジャケット上でも表現されているので、注目いただきたい。

ゲーム内Twinkle wayとCDジャケット

また、GW02を含めた、CDシリーズ『GR@DATE WING』には、そのCDタイトルに込められた意味である「gradation:徐々に変化する」や「graduation:卒業」をなぞり、『変化』が一つのテーマになっているといわれています。

GW02の場合、その変化はCDジャケットを見ると、「夕方から朝までの『時間の流れ』」がモチーフとして描かれていることは容易に察することができます。

では、『Twincle way』という曲の中ではその変化はいかに仕組まれているのでしょうか?それを曲を冒頭から追いつつ、確認していきたいと思います。

とりあえず、『Twinkle way』を聞きながら、始めていきましょう。


1.眠れそうにないのは、何故?

『Twincle way』は、イルミネとしては珍しくめぐるが歌いだしとなっています。基本的に(全員歌唱になっているパートを除くと)真乃が歌い出しを担うことが基本なため、この時点で引き込まれる人も多かったかと思います。

このめぐるパートの歌詞もただ聞くと、なんだか眠れない夜という日常の1ページに聞こえます。しかし、しっかりと深堀を進めていくと、より深い意味がこめられていることが分かってきます。

ここでめぐるの衣装が「夕方」をモチーフとしていることを思い出しましょう。「夕方」といえば日が沈む時間ですね。
この歌詞で「明かり」と呼んでいるのは、単純に「部屋の明かり」だけでなく、「太陽」とも掛かっているのだと思われます。

また、ここで「眠れそうにない」と言っている理由は、歌詞の中で明かされていません。例えば遠足前の小学生みたく明日に楽しみな出来事があって眠れないという理由が考えられます。
サビの歌詞で「胸が高鳴る」というワードがあることからも、そちらの解釈も一つあると思います。

しかし、この後部屋を抜け出して星を見ようと提案することから、「期待」だけではなく「不安」も混じっているように思います。
これは「未来への不安」だけでなく、「寝ると明日になる」=「今日が過去になってしまう」ことへの不安もあるのではないのでしょうか?

これは、1番Bメロの、「時よ止まれ!」や、「愛おしく追い越した」という単語を使っていることからも分かるのですが、
「明日」への「期待」を歌いつつ、端々で「昨日」になっていくものへの「未練」が、この曲からは感じ取れます。

つまり、この開幕めぐるパートの歌詞は文字通りに読むことも可能ですし、「太陽が沈んで今日が終わってしまおうとしているのに、今日を過去にしたくなくて眠りなくない」といった読み方もできるように思えます。

2.パート割りから読み取れる時間の変化

この歌詞を深堀りをして、歌詞全体を俯瞰していくと、
「時間の変化」、つまり「今日(現在)が昨日(過去)になり、明日(未来)が今日(現在)になっていく」ことへの「期待と不安」がこの曲に散りばめられていることが分かるのではないでしょうか?

そして、「朝」「夜」「夕方」という真乃、めぐる、灯織にあてはめられたモチーフは、それぞれ「未来」「現在」「過去」というイメージが割り当てらているのではないのでしょうか?

そう考えると、その後の歌の展開で「星を見よう」と提案するのが真乃パート、「時よ止まれ!」のパートが灯織、全てを追い越して「過去」にしていくのがめぐるに割り当てらているのも納得ですね。

また、1番サビでも「可能性は無限だと囁いている」のは「未来」であり、「胸が高鳴り」、「突き進もう」とするのは「現在」ですね。

こういった読み方をしていくと歌詞全体の読み味が少し変わるかと思います。

3.過去になっていくことへの肯定

続いて2番の歌詞を追っていきましょう。
歌詞とは関係ない、めちゃくちゃ個人的な話になるのですが、1番より後ろで流れている楽器が増えてるのが本当に好きです。こういう曲の中でどんどん楽器が展開していくタイプの曲が好きなので。特に灯織パート終わりあたりのエモギターすき。

この二番の歌詞で面白いのは、「一歩踏み出せば未来の景色」と歌ったあとで「寝ころ」ぶところでしょうか。多分踏み出してなさそう。
「現在」の象徴である灯織が「涙が溢れて止まらない」、またサビでも「いつも感じてた不安」と歌っていることからも、「未来への不安」「現在が過去になっていく」ことへの恐れが現れでしょうか?(正直ここで涙が出る理由はもう少し考察の余地がありそうな気がしています)

ただ、そういった不安をサビの中で、めぐるパートでは「雲が運んでゆく」=「過去になっていく」、全員歌唱パートでは「思い出になる」と歌っています。
1番の「愛おしく追い越した」もそうなのですが、「Twinkle way」は、プラスなこともマイナスなことも過去になることをめちゃくちゃ肯定してくれているような内容になっていますよね。それら全てが、「愛おしく」、「いつか思い出になる」、と。

「過去」を担ったのが、八宮めぐるというキャラクターだからこそ、でしょうか?

4.未来へ踏み出す一歩

Cメロ「ここからまた私が」が真乃で、「始まる」が灯織とめぐるのユニゾンになっています。

まあ、こういった二人が真乃の背中を押すようなパート割りは、『We can go now!』『トライアングル』の落ちサビでも見られる伝統的にな歌詞割りではありますが、
今回の『Twincle way』では、「未来」「現在」「過去」の文脈でも読み取れるので、
Cメロ全体を通して、「「未来」に踏み出す一歩を「現在」「過去」というこれまでの経験が後押ししている」と解釈することができそうです。

5.結局Twinkle wayって何?

そして、そういって未来への一歩を踏み出そうとした、Cメロに続いて落ちサビになります。
1番サビでは真乃が歌っていた箇所を、
めぐる灯織を歌うことで、未来にあった世界がもう現在になっているような感覚であるように思えます。
「可能性が無限」だということは、「未来への期待」なのではなく、
「過去の経験」から分かっりきっていることで
だからこそ「現在」の自分が「聞こえているでしょ?」=「もう分かっているんでしょう?」というわけです。

そして、最後は三人のユニゾン、つまり、「未来」「現在」「過去」、それらすべてが「夢が呼んでいる場所へ突き進もう」と歌い、終わるわけです。

ここまで読み進めて、改めて『Twinkle way』というタイトルについて考えてみましょう。
最初に聞いた時には、『イルミネーションスターズ』というユニット名を含めて、ミルキーウェイ、つまり天の川のようなきらめく星の光景が思い浮かぶと思います。
そして、1番サビまで聞くと、「未来に突き進む道が、そこに宿る可能性が星みたいにキラめいた道になっている」と歌っていることが分かります。つまり、「未来へ行く道」こそ『Twinkle way』ということですね。

しかし、この曲をラスサビまで聞くと、もう一段階解釈が変わります。
ラスサビで三人がユニゾンをすることで、「未来」だけでなく、「現在」「過去」をひっくるめて、『Twinkle way』と言っているんですね。
つまり、これから歩む道だけでなく、これまで歩んできた道のりもまた『Twinkle way』なんです。

だからこそ、「愛おしく追い越した全て」も「あの雲が運んで行った不安」も、自分が現在過去で出会ってきたモノが『Twinkle way』の「Twinkle stars!!」であり「一つ一つの煌き」。
それら全てが「思い出」であり「心の中でいつでも繋がっていて」、「先へ進んでいく自分を後押ししてくれる」ものなんだっていう歌が、『Twinkle way』という歌詞なのではないでしょうか?

全てが過去になっていく恐怖、未来への不安、そういったものがあることを肯定しつつ、
未来の世界へと進むことを後押ししてくれる。
それが『Twinkle way』という楽曲なのだと自分は思います。

そう解釈すると、イルミネがラストライブ最後の曲として選んだ理由は
「アイドルを辞めることを惜しく思いつつも、それらが過去になるとしても、その経験が未来に踏み出すことを後押ししてくれるから、これから先の未来へ進んでいこう」
という意味合いが込められているんじゃないかなぁと思ったりもします。

おわりに

まあ、大分拡大解釈が入ってるかなぁとは思うのですが、
それでもこういった解釈もあるんじゃないか?と思える程度には『Twinkle way』という楽曲は奥が深いと思います。

正直、『Twinkle way』という楽曲は、プラネテスシリーズSSR・ジャケ絵・作詞作曲編曲・演者の皆様、そしてイルミネーションスターズといったユニット、この楽曲に関わっているすべての要素が美しくかみ合っている一曲だと思います。

特に、作詞家交代一発目でここまで『イルミネーションスターズ』!!!!って感じの歌詞を提供してくださった渡邊亜希子先生は本当にすごい人です……。今後ともよろしくお願いいたします……。

ぼんやり考察文を書こうとしたらなんか5000文字近くなってしまいましたが、それだけ魅力的な楽曲ですので、
皆様も『Twinkle way』という楽曲に思いを馳せて、その中に込められた意味を探ってみてはいかかがでしょうか?

以上、アシスでした。
今後も真面目に書く文章はNoteに投下していこうかぁと思いますので、よろしくお願いいたします。

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