No.43移動だけではない、歩くことが大切なわけ
◆歩かないと認知症になりやすいは本当!
※東京都健康長寿医療センターの研究の内容を、まとめた記事です。
高齢者は、「寝たきりになると認知症になりやすい」といいます。
その逆に、「よく歩くと認知症になりにくい」ことが最近の研究によってわかってきました。
たとえば、70〜80歳の女性の認知機能テストの成績と日頃の運動習慣の関係を調べた研究によると、 日頃よく歩く人はテストの成績が良く、少なくとも1週間に90分(1日あたりにすると15分程度) 歩く人は、週に40分未満の人より認知機能が良いことがわかっています。
◆脳は血流不足に弱い!
脳が正しくはたらくためには、絶えず十分な血液が流れている必要があります。
脳の働きを担う神経細胞は、血流不足にとても弱く、再生能力もありません。
高齢者やアルツハイマー型認知症患者では、大脳皮質や海馬(記憶などの高次機能を司る部位)で 脳血流の低下がみられます。
この大脳皮質や海馬には、大脳の奥から伸びてきてアセチルコリン という化学物質を放出する神経(アセチルコリン神経)が来ています。
◆歩くことで脳への血流アップ、アセチルコリンが増加する
◆認知症予防に効果的な歩き方
研究の結果、「速く」歩く必要はないことがわかりました。 血圧が上がらない程度の、ゆっくりとした速度で海馬の血流が増加し、アセチルコリンの増加も確認 できました。
無理のない歩行で十分、脳へ良い影響があります。
興味深いことは、年齢に関係なく同様の結果が出たそうです。
無理せずゆっくり歩くことは、年齢に関係なく脳の血流を増加させるのです。
誰でも、歩くことは心身と脳の健康に良い影響があるということです。
ますます、フットケアの重要性をご理解いただけましたら幸いです。
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