カジサックさんから学んだ「YouTube動画で大切なこと20」
「YouTube動画で大切なこと20」
キングコングの梶原さんがYouTuberとして活動している「カジサック」。2019年12月21日時点でc登録者数は155万人、総再生回数は3億5113回の人気チャンネルです。
今回は2019年12月18日に投稿された
【ドッキリ】アンタッチャブル柴田さんに
手作りフレスケスタイを持って突撃してみた
を視聴して気がついた
「YouTube動画で大切なこと20」
をお伝えします。
【1】オープニングで動画全体の内容をざっくりと伝える(動画内開始〜0:20)
→動画全体の流れをイメージさせる。面白いポイントを事前に意識させて視聴者の途中離脱を減らす。
【2】今回の動画と関連する動画を説明する(動画内0:21〜47)
→過去の動画を観たいという視聴者の欲求を掻き立て、配信済みの動画の再生数を伸ばす。概要欄に過去動画のリンク先を貼り導線を作っている。
【3】苦労話をする(動画内0:50)
→朝7時に起きるのは辛いよねという「共感」を視聴者と持つことで仲間意識が生まれる。朝早くからお弁当を作るのは大変ですよね!その大変さが分かりました!という「お子さんを持つお母さん視聴者」のハートを鷲掴み。
【4】動画の企画内容を説明をする(動画内1:00〜1:27)
→今後の予定を話すことでドッキリがヤラセではないことを明示している。視聴者との信頼関係を築く。
【5】ドッキリにひっかかる柴田さんのリアクションを想像する(動画内1:30〜1:58)
→視聴者ひとりひとりに柴田さんのリアクションを考えさせて動画の後半で「答え合わせ」が出来るような仕組みを作る。
【6】寝ぼけまなこな子どもたちが登場(動画内2:20)
→朝早く撮影していることが本当であることを裏付ける証拠を出して視聴者に安心感を植え付ける。
【7】子どもを動画に出演させる(動画内2:20〜3:03)
→「大きくなったなー」と子ども達の成長を視聴者も一緒になって楽しめる(私はこの温かい気持ちを“親戚のおじさん現象”と名付けています)。
【8】歯を磨いておいで!(動画内3:00)
→お父さんの一面を見せることで、視聴者がよりカジサックさんに親しみを持ちやすくなる。
【9】スマホで調理法を調べる(動画内3:24)
→YouTubeを観る人はクックパッドやクラシルでレシピを調べることが日常的な層なので、「カジサックさんも同じことやっている!」という追体験を視聴者にさせる。スマホのことを「携帯」と言っているところに携帯電話やPHSを愛用した世代は懐かしさを覚えて好印象か。
【10】家のキッチンで料理をする(動画内3:20〜18:15)
→馴染みのない「フレスケスタイ」を家にある調理器具で作れる“リアルさ”を伝えて、視聴者との距離感を縮める。
【11】動画のコメント欄について言及する(動画内4:08〜4:17、21:54〜22:09)
→コメント欄を見ていますよ!と伝えることで視聴者との双方向コミュニケーションが生まれる。「あなたの声が動画に反映されています」と暗に表現することで視聴者も動画制作に参画している意識を芽生えさせる。
【12】カジサックさん「作って欲しいよな、フレスケスタイ」(動画内4:20、18:04)
→動画を観て「面白かった!」で終わらせないように「作ってみて!」と視聴者に対して営業している。もしフレスケスタイ作ったら動画にコメントしたりSNSに写真をアップしたくなるはず。視聴者が動画を観た後の導線を考えている。
【13】調理中に試行錯誤している様子を見せる(動画内4:40、5:21、5:47、6:25、7:40など)
→料理レシピを読みながら調理を始めてみると、「なにこれ!本当に合っているの?」ということがときどき発生します(これを私は“料理レシピマジック”と名付けています)。料理レシピを見ながら作った時の本音をあえて言うことで視聴者との共感するポイントを作る。
【14】家族や生い立ちを話す(動画内8:39〜10:37)
→カジサックさんが昔話をすることで、梶原さんの生い立ちや人生観を視聴者に想起させ親近感を持たせることに繋がる。また「ゲームネタ」「兄弟がいる人のあるあるネタ」を話すことで同じ境遇にいる人との共感を生み出す。
【15】動画内で間違いを訂正する(動画内14:47〜15:48)
→オーブンレンジの間違った使い方を視聴者がしないように注意喚起。概要欄に書くと見落す可能性があるが、動画内で説明することで「これは間違いなんだ!」と気づかせることが出来る。誤りをそのままにしておくと後で炎上する可能性があるので、対応しているものとみられる。
【16】カジサックさん「本当にごめんなさい」(動画内15:27、15:44、15:46)
→間違った使い方をしたことを謝ることで視聴者への信頼度が増す。また「あなた(この場合は会社)ではなく、私が悪いんです!」と伝えることで、オーブンレンジの製造会社が悪者にならない配慮をしている(SNSでこのオーブンレンジは使いにくいなどの評判が立たない導線を作る)。
今回は柴田さんへのドッキリ企画で撮り直しが出来ないため、現場はちょっと焦ったのではと騒動。
【17】フレスケスタイを味見をする(動画内16:52〜17:47)
→フレスケスタイの美味しさをアピールすることで視聴者に「作ってみたい」という意思を持たせる。リアクションで笑いをとって、カジサックさんの芸人としての見せ所も披露。
【18】ドッキリの舞台裏を説明する(動画内18:22〜19:22)
→ドッキリの仕掛けを話すことで視聴者に「これからどんなリアクションが観れるんだろう」と期待をさせる。「これから面白いことが起きますよ!」と視聴者がワクワクできる。
ドッキリの内容を当初の計画から変更したことを話すことで「面白い動画を作ろうとしているんだ」という運営側の熱意が伝わり、また視聴者を運営側と同じスタンスに立たせて柴田さんのリアクションの期待値を上げる。
【19】柴田さん「YouTubeでやれば良かったのに」「検索ワードとかどうだったの?」(動画内20:09〜21:50)
→芸人さんが動画の企画考えるんだと学べる貴重なシーン。フレスケスタイを世に発信したことで、どれくらい検索されたかをきちんと気にしている。頻出ワードではない「フレスケスタイ」を使うことで、動画の影響力を確認しようとしている。
【20】おまけでネタバラシ(動画内22:23〜24:03)
最後に笑いのポイントを作って動画の落とし部分を作る。
個人的には、カジサックさんがフレスケスタイを楽屋に持ってきて、柴田さんが「マジケスタイ?」とすぐに反応したところに芸人魂を感じました笑。
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