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シンガポールでSTAY@HOME 2月12日(金)通算312日目 フェーズ3の47日目

2020年の4月に開始されたロックダウンから、遂に最終段階であるフェーズ3に突入しました。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。

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2月12日(金)通算312日目 フェーズ3の47日目

 昨日、中華系の友人からケーキを貰った。木曜の晩に「ケーキを持っていく」と連絡があり、それから勝手に生クリームが使ってあるようなケーキが来るのを想像していた。しかし、友人の「冷蔵庫に入れておいてね」との言葉を思い出しながら、実際に頂いたケーキを開封してみるとシフォンケーキが鎮座している。中心には赤い小さな紙に「福」と書かれた紙があり、何とも旧正月らしい見た目だ。生クリームなどは使ってないようなのに、涼しい場所で保管する必要があるのだろうか、と疑問に思っていると不意にエビの香りが鼻をくすぐった。匂いの元はケーキらしい。今日になってケーキを切ってみると、すり潰したドライの海老が層になって入っていた。口に運んでみると、ふわふわとした軽い口当たりに甘じょっぱい味で結構美味しい。

 この時期の食べ物と言えば「ローヘイ」の掛け声に合わせて大皿から野菜や魚を箸で掬い上げる、ユーシェンが当地では一般的だろう。家族だけでなく、旧正月明けに会う友人同士や職場でも食べることもある縁起物だ。ただ、量が多く大人数で囲むことが多いこともあり、個人的に用意したことは今まで1度もない。

 例年であれば日本のクリスマスのように、この時期はどこに行っても春節の曲が流れており、どこのスーパーでもユーシェンが売られているのを見かける。家に居る時間が長くなり、春節が来る実感が薄かったが、ケーキの赤い飾りを見て、ようやく世間と足並みがそろったような気がした。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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