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オンライン「世界のフェミニスト・アクティビズムのポスター展」とトークイベント

明日少女隊のポスター作品が『Activists, Artists & Sisters: Posters on Women Fighting for Justice』というオンライン展覧会で展示されることになりました。ぜひご高覧ください!

当初は、この展覧会は、5月にロサンゼルスで展示予定でしたが、コロナ危機の影響により、オンラインでの展示となりました。

世界のフェミニスト・アクティビズムで実際に使用されたポスターを、詳しい解説付きでご覧いただけます。

展覧会はこちらのから観れます↓

明日少女隊の出展作品のページ

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オープニングは6月20日。この日にZoomでオンラインでのパネルディスカッション(英語)があり、明日少女隊のLA在住の隊員の宋桂月(Gye-Wol Song・ケイウォル ソング)とソウル在住の隊員の金明淳(Myeong-soon Kim・キムミョンスン)が参加しました。

パネルディスカッションの録画はこちら↓

The Center for the Study of Political Graphics

この展覧会を企画したのはThe Center for the Study of Political Graphics(CSPG)。創設者は、美学美術史が専門のCarol A. Wells。CSPGは、ロサンゼルスを拠点とし、30年間に渡って、世界中から社会運動の中で使用されたポスターを集めて、アーカイブしています。

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上:オフィスで仕事中のキャロル。オフィスの壁には、ポスターが収納してあるキャビネットがずらりと並ぶ。

キュレーション・チーム(Curatorial Committee)について

今回は、女性の権利のための社会運動にフォーカスした展覧会を企画するということで、今年はじめに、キャロルはキュレーションチームを作り、そのキュレーション・チームに明日少女隊のメンバーも入れてもらいました。

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キュレーション・チームには、明日少女隊からは、日本出身の尾崎翠と、韓国出身の宋桂月(Gye-Wol Song・ケイウォル ソング)が参加しました。その他の方の出身国も多様で、インド、メキシコ出身の方もいました。また、アフリカン・アメリカンの方、ラティーノ・アメリカンの方、保守的な地域であるアメリカ内陸部出身の方なども参加し、年齢層も幅広く、ダイバーシティー溢れるチームになるよう考慮されていました。

女性の選挙権について、中絶について、子育てについて、レズビアン、女性のトランスジェンダーについて、女性と刑務所、児童婚、女性と戦争など、様々なテーマのポスターを見ていきました。

これらの問題は、それぞれの国、またアメリカ国内でも州などの居住地域と、人種や経済的な事情などで差が出やすい問題で、いかに「インターセクショナリティー(社会的不平等には、複数の要因、例えば、貧困、性別、障害、人種などが多層的に交差しており、それぞれの問題は切り離して考えることができないこと)」を考えることが大切であるかを実感しました。

それぞれバックグラウンドの違う女性同士が、お互いに異なる経験やアイデアをシェアすることで、お互いの学びも深まり、とても充実したミーテイングとなりました。

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上:キュレーション・ミーティングの様子。

ミーティングは2週間に一回、2月から6月まで開催され、500点以上のポスターを、一枚一枚丁寧に見て、選別しました。3月中旬まではオフィスで集まって、上の写真のようにスライドを見ながら議論しましたが、コロナ危機の影響でそれ以降はzoomミーティングとなりました。

来年には、LGBTQをテーマにした展覧会も企画予定なのだそうです。

明日少女隊が発表したポスターはこちら

No Means No(4ヶ国語バージョン)
Oasa Duverney とのコラボレーション。

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忘却への抵抗

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家でも政治でもジェンダー平等
honeyhands と Elan Mann とのコラボレーション作品

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この展覧会を日本に呼びたいという方へ

CSPGは、コロナが収束したら、巡回展も検討したいと考えているそうです。
展示は、すべてオリジナルの複製を展示する予定であるため、通常であれば作品が傷つけられるリスクから回避されがちな、多くの人が集まるフードコートやコミュニティーセンターなど、美術館やアートギャラリーに限らず多様な場所で展示できるように工夫されています。
この展覧会を日本に呼びたい!という方がいらっしゃったら、ぜひ、CSPGに問い合わせてみてください。




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