きょうだいや親族には頼りすぎない【2】
親がなくなったあと、きょうだいの家に同居していて、きょうだい側が障害者本人を虐待したり、必要な福祉サービスを受けさせなかったり、といった悲劇につながる可能性もゼロではありません。
また、これもあまり考えたくはありませんが、障害者が相続した遺産や、障害年金をあてにしたりという、経済的な虐待の話もときに聞こえてきます。
きょうだいや親族の場合、血縁関係があることにより、「面倒を見ているのだから、このくらいはいいだろう」といった甘えが出やすいともいえます。
もちろんごく一部の事例ですが、こういったリスクがあることはぜひ知っておいてください。
できればきょうだいなどを全面的に頼るのではなく、別に生活の場を設定したうえで、いつでも会って話ができるという、普通のきょうだいや親族との関係を、障害者の場合もつくっていければと思います。
(障害のる子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)
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