「親なきあと」の収入と支出を知ろう
まずは、子どもに入ってくるお金と出ていくお金にはどんなものがあり、それぞれどのくらいの金額になるかを把握しておきましょう。
継続的に仕事をすることがむずかしい障害者であれば、収入の柱になるのは障害年金です。
年金の受給額は、現在でも物価変動率などの指標に合わせて毎年改定されていますが、日本の財政状況によっては、将来的にさらに大きく変わっていく可能性はあります。
しかし、ここでは予測することが目的ではないので、現状がどうなっているのかを知っておくことが、全体像をイメージするために必要です。
支出の面では、施設やグループホームで生活する場合は、障害年金のみの収入で安心して暮らしていけるのか、とても気になるところです。
また、一人暮らしの場合には、住居費とそれ以外に毎月かかる光熱水費や健康保険料などの、いわゆる固定費にはどんなものがあるのかも、考えておかなければいけません。
さらには、定期的に医療機関にかかったり、急に健康を損ねたりした場合の医療費への支援にはどんなものがあるのか、知っておいて確実にサポートを受けさせたいですね。
障害のある人や所得が低い人には、生活のさまざまな場面において、福祉制度による減免措置が用意されています。
(障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本/渡部伸著)
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