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「親なきあと」をシミュレーションしてみよう

「親なきあと」の準備は結局どうすればいいの、と悩んでいるみなさんのために、具体的にやっておいていただきたいことを2つ紹介します。


まず一つ目は、自分たちがいなくなったあとのシミュレーションをする、ということです。


子どもといっしょに持ち家、あるいは賃貸住宅に住んでいるけれど、自分たちがいなくなったら子どもは介護なしでは一人で生活できない、といった場合はどうしますか。


子どもが入れるグループホームや入所施設はどこにあるのか、住んでいる自治体で新しいグループホームなどの建設計画はあるのかなどわが子が住む場所について情報を集めておくことによって、ほんとうに必要になったときにあわてず適切な行動がとれることになると思います。


親がいなくなって子どもも自宅では生活しないといった場合に、持ち家ならその処分、賃貸なら契約の解約手続きはどうするか、なども考えてみましょう。


また、子どものお金の管理や日常の世話はどこの誰に頼むのか、成年後見や信託などの契約制度を利用するのであれば、後見人や受託者は誰にお願いするのか、といったことも想定してみましょう。


より具体的なイメージができてきて、次に何が必要になるかも見えてくるかと思います。

(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)

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