Z1004 情報処理入門

(1)ポスター 【ポスターの図割愛】

(2)京都では祇園祭、葵祭をはじめとした歴史と伝統が続くたくさんのお祭りがあり、多くの観光客で賑わっている。しかしながら、京都市周辺自治体の商店街などは閑散としていることは少なくない。この点、花灯路は観光資源の乏しい時期であり、なおかつ外を歩くには絶好の気候である時期を狙った取組みといえる。また、従来のハコモノを作って観光客を呼び寄せるという政策(失敗した時の損失は計り知れない)を脱却し、一つの観光資源を有益に利用する(昼のみならず夜も開業する)という点において、この花灯路を選ぶに至った。
 この花灯路は、毎年異なった工夫が凝らしてある点が評価できる。例えば「香りの散歩道」など周辺の事業者とのコラボレーション企画である。
また、開催期間中の来場者数について、平成26年度は延べ92万人となったが、平成23年~平成25年は毎年100万人を超えており 、規模としては祇園祭 の95万人に並ぶ京都でも有数のイベントである。
一方で、周辺自治体では向日市の激辛商店街やお祭りなど、様々な地域活性化策に取組んでいるものの、この規模の集客力があるとまでは言い難い。
そこで、花灯路期間中、周辺自治体は共同し、京都市街地へ入る手前の駅(例えば、長岡京、大津、亀岡など土地が十分に確保できる場所)でパークアンドライド 政策を推進することが有益であると考えられる。そうすることで、周辺自治体に観光客を立ち寄らせるきっかけを作り、京都市街地の混雑緩和も見込める。
このような京都市と周辺自治体のコラボレーション企画を推進することで、両者にとって意義のある政策となると考える。
(3)超高齢化社会を迎えた日本は、同時に人口減少が大きな社会問題となっている。それとともに空家率も増加し、老朽化した建物による倒壊の危険、犯罪の増加などが懸念されている。平成26年11月には空家等対策の推進に関する特別措置法が公布され、自治体等が対応せざるを得ない深刻なケースも増加している。この問題は京都市も例外なく平成15年から毎年右肩上がりで空家の数は上昇しており、喫緊の対応を与儀なくされている。
 その対策として、京都は他の都市と比較して学生が多い点に着目し、学生ならびに新婚世帯(例えば結婚から3年以内など)にこの空家を無償あるいは格安で貸与する政策はとれないだろうか。
 学生、新婚世帯という何かと生活することにお金がかかる世代にとって、勉学や生活費、出産費用などにお金がかかる一方で、授業料、増税、社会保険料の各種値上げで年々生活は苦しくなっている。
この世代に対してこの政策を通して生活費の中で固定費を削減することで、彼らに可処分額を生み、生活に少なからずのゆとりが生じる。すると彼らによる消費が増え、地元経済の活性化に資すると考えられる。
同時に空家対策という点においても十分な効果が発揮できるであろう。空家の多くは一戸建であり、学生であれば複数人でルームシェアするなど同じ目的をともにする仲間で共同生活を推進することができる。
また、学生であれば概ね4年程度で卒業すること、新婚後数年間と上限を決めれば、回転率も良く希望者の多くに割り振りができることになろう。
(4)第1に良いと思うサイト
世界的な観光地である京都について、網羅的に情報を掲載し、その季節ごとによって適切なコンテンツを提供しつつも幅広いニーズに対応するサイト作りは難しい。この点、左記サイトにおいては例えば「今日の京都観光」として、その時しか体験できないコンテンツを提供している点で非常に評価できる。
 また、デザインも洗練されており、適度に更新やメンテナンスがされていると思料される。「京都を観光したいんだけど、どうしたら良いか」という観光客のみならず、地元市民にもコアな情報がわかりやすく記載されており、京都観光のプラットフォーム的な存在であることは間違いない。
(4)第2に良いと思うサイト
近所の名所として挙げられる、嵐山を紹介したサイトを第2に挙げる。このHPは構図が非常に洗練されており、京都らしい和風、伝統を残しつつも斬新なデザインや色合い、季節の嵐山のイメージを前面に押し出したトップページに、見る者を釘づけにする魅力を感じさせる。また、コンテンツは右サイドのアイコンにカーソルを当てると引き出しのように出る仕組みとなっており、独自の工夫ゆえ分かりやすいサイトであることも評価できる。この構図であれば、情報が蓄積されても丁寧に分類でき、ユーザーにとって使いやすいサイトになると思料されることから選ぶに至った。

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