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中九四地区学連、破滅の危機

全国のオリエンティアの皆さん、はじめまして。広島大学オリエンテーリングクラブ2年の牧島滉平です。中九四学連幹事長という役職ではありますが、日学の中ではかなり空気です。本日は名前だけでも覚えていただければ幸いです。

今回は皆さんも関わる機会がほとんどないであろう中九四学連について記事にしたいと思います。中九四学連とはどのような学連なのか、また現在の中九四の状況について皆さんにこの機会にぜひ知っていただきたいと思います。内容自体はかなりネガティブなものになっていますので、ご了承ください。

中九四学連の現状

中九四学連は九州・中国・四国地方の16県で構成されていて、その構成面積は北東学連に次ぐ第2位で、構成する県の数はぶっちぎりの1位という貫禄ある学連なのです。そんな広大な中九四ですが、構成する大学はどのくらいあるか皆さんご存じですか?


察しのいい方はもう分かっているかと思われますが、構成大学は広島大学のみです。中には岡山大学も入っていると思っている方もいるのですが、岡大OLCは2年前に音も無く消えてしまいました。悲しいですね。

なので、今は中九四学連と名乗っていいのか分からないほど小規模で細々と活動中です。正直インカレの枠があるのも申し訳なくなってきてます。

では、その広島大学の学連登録者数は何人いるか皆さんご存じでしょうか。



ここまでくると察しが悪い方でも分かってしまいそうですが、広島大学の学連登録者数はわずか6人しかいません。たった6人じゃサッカーはおろか、ハンドボールすら1チーム出来ません。ちなみに新入部員は0人です。草。さらに、来年度からは先輩方の卒業など諸々の事情があって構成人数は2人だけになります。果たして中九四に明日はあるのか...。

なぜ中九四学連には人数が少ないのか

ではなぜ人が集まらないのでしょうか。客観的な視点で考えてみました。

1.そもそも人数が少ない

こればっかりはどうしようもない問題ですが、人が少ないところに人はあまり集まりません。人数が少ないと大規模な新勧や練習会を開催できず、広報にも人員を割くことができず、2014年に再設立してからずっと人数が少ない負のスパイラルに陥っています。ましてやオリエンテーリングとかいう名前だけで怪しさMAXのマイナースポーツにはかなり勧誘にも苦労するところがあるのかもしれません。これは誰しもが通るオリエンティアの宿命ですね。

2.付近にテレインや大会が少ない

ご存じの通り、中国地方のオリエンテーリングはあまり盛んに行われておらず、テレインはほとんどありません。スプリントの地図調査をやろうという動きが部内でもありましたが、全員地図調査経験がなく、人数も少ないため、泣き寝入り。また、大会への参加も関西地区が多く、遠いところで長野県まで車を借りて行く始末です。おかげで、部員たちは運転に対する耐性がべらぼうについて、他大学の方から「え!?車で来たの!?」と言われることにも慣れてしまうほどたくましくなってきたのはいい傾向かもしれないですね(笑)。まあそんな感じで交通費や所要時間もかかってしまうのもあまり新入生が集まらない原因かもしれないですね。

3.厳しい活動規制

今年度に関しては、これが一番の原因かもしれません。広島大学は某流行り病に対する対応がかなり慎重で、活動規制がかなり厳しいです。もちろんその規制のおかげで広島大学およびその付近の地域での感染者は他地域と比べて極めて少なかったのですが、つい最近、学内での感染者が6人確認されており、12月3日から課外活動は禁止になってしまいました。ちなみに、現在の広大OLCとしての活動はしておらず、あくまで広島大学という名前を出さない個人活動という名目で各個人が大会への参加が許可されています。要は、部としての課外活動は禁止されていますが、個人活動としてオリエンをするのはOKということです。おかげで部員たちは今もなお大会を通してオリエンできているわけですが、大学への許可が必要なインカレに関しては死活問題です。秋インカレは大学と交渉の末、条件付きでなんとか許可を頂きましたが、大学から許可をいただかない以上、今年度の春インカレに関しては現時点では参加不可能な状況です。最後のインカレを控えた先輩方もいるのでなんとしてでも参加したいのですが、こればっかりはお祈りです。


話が逸れてしまいましたが、活動規制がされているため新勧や体験会の開催やビラの配布ができないのはもちろん、個人活動として行っている大会への参加情報がSNS等で発信できないのがかなり痛いです。恐らく広大OLCの公式twitterを見た人は全く活動できていないサークルと思っていることでしょう。そんなことないんだけどなぁ...。


しかし、どの大学でも少なからず活動規制はあったにも関わらず、多くの新入部員を獲得している大学はたくさんあります。それこそまさに新勧の努力の賜物と言えるのですが、正直、それだけの危機感を持って新勧を死ぬ気で頑張っているのか、と聞かれれば自信をもって「はい」とは言えないかもしれません。これらの理由も、全部ただの言い訳にすぎないかもしれません。オリエンテーリングはとても楽しくて魅力のあるスポーツです。そんなオリエンテーリングをもっと多くの人に知ってもらうために、この記事を書くことを通して、これからはもっと勧誘活動には力を入れていこうと思えることが出来て良かったです。




中国地方のおすすめのテレインや大会

これまでの記事を読んで中九四マジで不遇すぎてワロタと思われたかもしれませんが、このまま中九四の株を下げたままではいられないので、中国地方のぜひ一度は行っていただきたいテレインや大会をご紹介します!


1.宮島(広島県)

広島県を代表する世界遺産である宮島にはパーマネントコースが常設されているのを皆さんは知っていましたか。ほとんど山登りのようなコースではありますが、宮島の美しい大自然や山頂の一望できる絶景は見る価値は大ありです。宮島フェリー乗り場に地図が売ってあるので、観光などで来た際にぜひ走ってみてください。なお、宮島の代名詞である大鳥居は現在修理工事中であと2,3年ほどかかるそうなのでその壮大さを拝むことはできなさそうです。ぴえん。

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2.秋吉台ロゲイニング(山口県)

日本最大級のカルスト地形として有名な秋吉台ですが、毎年5月にロゲイニングの大会があります。写真のような雄大なテレインはかなり珍しいのではないでしょうか。近くにある秋芳洞の観光も出来るので一石二鳥です。今年は残念ながら開催されませんでしたが、来年もし開催されたら行ってみたいですね。

秋吉台ロゲイニング2020公式サイト

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さいごに

なんだかんだ言ってきましたが、いくら部員は少ないといえど、オリエンテーリングはやっぱり楽しいです。頭と体をこんなにも最大限に動かすスポーツは他にないのではないでしょうか。そんな素晴らしいスポーツに巡り合わせてくれた広大OLCを僕たちの代で潰すわけにはいかないです。苦しい状況が続きますが、この困難を皆さん乗り越えていきましょう!また、他大学の方がどのような方法で新入生が入部したかなども参考にしたいので、お時間のある方は連絡をいただけると幸いです。

これは余談ですが、前に広島大学東広島キャンパスをテレインとして新勧も兼ねたキャンパス-Oを企画したのですが当然大学からの許可を得ることは出来ず、断念しています。この世間の状況が落ち着いて、広大OLCの運営体制が整えば、もしかしたら実現するかもしれません。かなり実現は難しいと思いますが、そのときはよろしくお願いします。

最後までこの記事をご覧いただきありがとうございました。


広島大学オリエンテーリングクラブ 牧島滉平(twitter : @ashitaba318

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