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他人が、他人の夢を助けるわけがない。

気がつけばやりたいこともなくただ生活の為にIT業界に入ってそのまま十年以上が経過してしまっているが、お菓子屋にいたときも一番情熱を持って長く努めていた人は別にその仕事が好きでもなんでもなかった。

まあ、結果的に好きになってはいたのだが、動機は私と同じで生活の為だった。

花を夢見て入ってくる輩のほうが、すぐに辞める。どの業界でもそのようだ。

IT業界だと、今はミーハーな文系の求人応募が多い。やはり今の時代はアプリ開発が花形だと思っているらしい。文系だと何も夢がない、何かを実現して誰かを喜ばせる仕事に就きたい、就職活動前に、自分の未来の人生を考えて、そのように思うらしい。

今のところの傾向上、こういうやつは無勉強でやってくる。口先だけでどうにかなると思っているのだろうか。

何度もnoteでも書いてきたが、今は独学でアプリを開発・リリースして、一山当てることも可能な時代、「アプリ開発」に夢を見るなら、何故、独学でやってみようと思わないのだろうか。

この時点、こういう夢見がちなやつは業界でやっていけないとすぐに分かる。

数多の仕事の中でプログラミングにしか興味が持てなくて、システム屋として将来を生きることを考えている学部生や専門学生は、自然と独学をしていてどうしてもプロの仕事が独学では想像できないから、インターンで雇ってほしい、という動機が圧倒的に多い。

こういうやつは長続きするし、インターン生であってもプロと同程度に活躍する。

何が違うかは明白で、夢を見ているか現実を見ているか。夢を見ているやつは現実に直面してアッッツツツツツという間に辞める。他人が、他人の夢をしかも金を出して助けるわけがない。

Q.「初心者にもアプリ開発の仕事はできますか?」
A.「そんな質問する人にはできません」
https://note.mu/ashibehair/n/nea149b3115bb

つまりはこういうことです。


就職活動に「自分史年表」を活用するらしいのだが、私にはそれがよく分からない。どうも、「自分を知る」ために用いるらしいのだが、何故、自分のことが分からないのだろうか。自分のことは自分が一番理解しているはずだ。

それができていないのはおそらく自分に素直ではないからだろう。欲望のままに自分を表現したときに、自分とはなんなのかが見えてくると思う。私は小さい頃から自分が分かっていた、私は社会に出たくなかった、絶対に働きたくなかった。

だから、仕事を選ぶ時、消去法だった。その時代で、一番多い求人が、一番甘い環境だろうから、という理由で、IT業界を選んでいる。無経験者を雇うくらいだから、かなり甘い環境だったが、まあ、入ったら、土日は無いわ、毎日終電だわ、だったが、良いものを作れるか作れないかという単純な基準で評価してくれるこの業界は、自分にとっては楽だと思った。極端な話、最終的に納品さえできれば、毎日出勤する必要すらない業界だから。働きたくない、という私の欲望にとてもマッチしていた。

自分の欲望を知って、自分の欲望に近いものを選んで生きるべきだ。その場所こそその人にとっての「涅槃」だと私は思っている。


「自分史年表」
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.materialize.mychronology

※大江戸線の電車内に掲載中です

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