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コンビニで生命保険を売る!?

セブン―イレブン・ジャパンは保険大手のMS&ADインシュアランスグループホールディングスと提携し、全国約2万店で生命保険の販売を始めるとのこと。生保業界では営業担当者による対面販売がまだまだ主流だが、新型コロナウイルスの感染拡大で顧客と会うのが難しい。両社は電話相談窓口を設け、コンビニで契約を完了できるようにするそうだ。

セブンとMS&AD系の三井住友海上あいおい生命保険がまず「がん保険」の販売を16日から始める。コンビニ業界が生保を取り扱うのは初めて。

ネットにつながる店内の複合機に氏名など加入に必要な個人情報を入力し、レジで保険料を支払うと契約が完了する仕組み。スマートフォンやパソコンを通じて、専用サイトから事前に手続きの一部を済ませることもできる。

両社は保険の販売資格がある職員をそろえた専用のコールセンターを設置し、24時間365日いつでも相談を受け付ける。商品に疑問がある場合でも、電話で保険ショップと変わらない対応ができる環境を整える。三井住友海上あいおい生命は対面と同等の品質を保てるとして、コンビニの複合機を通じた保険加入の容認に踏み切る。

◯商談のロケーション
 複合機の電話をつかって保険商品の疑問にコールセンターが答える。ちょっとコンビニの複合機を想像してほしい。店内は、買い物をしている人や雑誌を立ち読みしている人、イートインで食事をしている人もいるかもしれない。または、複合機を使いたくて並んでいる人もいるかもしれない。そんな状況下で保険の相談などできるはずがない。椅子すらないのだから。保険の販売というのは、センシティブな話が入り混じる。ショップや対面営業でもロケーションにはとても気を使いながら商談をしているはずだ。コンビニで、

「保険ショップや対面営業と同等の品質を保てる」

と言われてしまうと、保険の商品性や営業がわかってないなと思わざるを得ない。

顔が見え自宅などの落ち着いた場所で行うオンライン商談でさえ、営業マンが苦労しているのにコンビニで対面と同等のことができるというのは疑問だ。ネット生保の延長線上であれば話はわかるが。。。

---6/16追記---
 MS&ADとセブンイレブン・ジャパンの両社が挙げるキーワードが“安心感”だ。セブンイレブン・ジャパンの担当者は

「日々ご利用いただいている店舗の安心感に加え、24時間365日相談できる専用フリーダイヤルを設けている」

と話す。MS&ADの担当者も

「店内で取り扱っているのはセブンイレブンが良いと認めた商品。安心感がある」

と説明している。セブンイレブンがいいと認めたがん保険??セブンイレブンには、保険のプロがいるのだろうか?保険販売の知識が経験があるのだろうか?また、「店舗の安心感」とはなんだろうか?セブンイレブンに行って安心感を感じた事は一度もない。なんともいい加減なコメントだ。

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