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【探究Quiz03】聴診器を発明したフランスの医師 ルネ・ラエンネック。 彼が「聴診器を発明しよう!」 と思った“キッカケ”は?

2020年9月から始まった探究学習塾a.school(エイスクール)による新企画『探究クイズ』。その第一弾『医師・看護師(医療)』シリーズ、第3問の配信です(ちなみに、第1問はこちら、第2問はこちら)。

「探究学習って一体どんな学び?」という方にお送りしたい、探究の入り口のようなクイズ。子どもたちだけでなく、保護者の方も「何だろう?」「なぜだろう?」と気になるようなクイズを毎週月・水・金に配信しています!a.schoolのfacebooktwitterでクイズを、noteで解答を発信していくので、ぜひフォロー下さい。

では、早速第3問に挑戦していただきましょう!

問題

聴診器を発明したフランスの医師ルネ・ラエンネック。彼が「聴診器を発明しよう!」と思った“キッカケ”は?

選択肢

【A】ラエンネック自身が“難聴”で音がよく聞こえなかった
【B】音楽を聴く“イヤフォン”を発明したついでにできた
【C】となりに住む政治家の秘密の会話を“盗聴”したかった
【D】“太っている患者”の心臓の音よくが聞こえなかった

皆さんは、どれだと思いますか?

考え方

色々なアプローチがありますが、今回は選択肢の場合分けという考え方について紹介したいと思います。選択肢を意味のあるグループに分けて、だんだんと絞っていくというアプローチです。

例えば、今回の場合、『聴診器が医療目的で発明されたかどうか?』という問いで分けるのもいいでしょう。あなたはどう思いますか?この問いにYESであれば【A】【D】のどちらかに、NOであれば【B】【C】のどちらかに絞られます。これで、一気に2択のクイズになったのです。このように、選択肢を分析して考えていくことで、答えにちょっとずつ近づいていくことができます。

そのうえで、大事なのは消去法。理由を考えて、ありえなさそうなほうを消していくのです。答えを知らない時にはエイヤ!で選ぶよりも、この方法のほうが正解に近づきやすいのではないでしょうか。

医療目的で作られたと考えた方は、「【A】医師が難聴ということはありうるだろうか?」とか「【D】太っているからといって心音が聞こえないっていうことはあるだろうか?」などと考えて、最後の答えを選んで下さい。

医療以外の目的だと思った方は、「【B】イヤフォンって1800年頃にあったかな?」とか「【C】聴診器のようなもので盗聴なんかできるもの?」などと考えてみるのがよいかもしれません。

最初にパッと考えた答えと、このようにじっくり考えた答えは、一緒だったでしょうか?違ったでしょうか?

では、正解発表に行きましょうか!

答えは・・・








答え

スライド8

【D】“太っている患者”の心臓の音がよく聞こえなかった、でしたー!

正解できましたか?

やはり、太り過ぎは良くないということですかね(笑) 

ラエンネックは、聴診器の発明や胸部診察の方法をまとめて発表した論文の中で「1816年、私は心臓の病気に悩まされている若い女性を診察した。その症例では脂肪が付きすぎていて、ほとんど何もわからなかった。そこで、私は紙を丸めて筒状にし、一端を心臓あたりに押し当て、もう一端を私の耳に当てた。すると、心臓の鼓動が耳を直接押し当てたときよりハッキリ聞こえた。」と書いています。

なんと、最初はただの紙の筒!!!

子どものオモチャみたいですよね。

と思ったら、本当にこの発明のスタート地点は子どもたちの遊びだったようです。今も小さい子が糸電話で遊んだりすることは多いと思いますが、まさにラエンネックも “子どもたちが長い筒を耳に当ててもう一端をピンでひっかいて音を増幅させて遊ぶ姿“ を思い出して、このアイデアを思いついたのでした。

このような日常の何気ない場面が、世界を大きく変えるアイデアの種になるということは意外と多いのです。『発明の歴史』は面白いので、色々と調べてみて下さい。将来、みんなのアイデアが世界を救うかも!?





第3問は、医療で使う道具の歴史についてでした。次回は、ついに看護師についてのクイズです。お楽しみに!

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