会釈をわすれつつある日本人
歩道を歩いていた。
植え込みがあり、一部細くなっている箇所があった。
前方から自転車に乗った女性がこちらへ向かってくる。
僕は歩いていた。
よくよく見ると子供を乗せている。
双方がその狭い箇所に入り込むと、どちらもが通り辛い。
恐らく、自転車の方が顕著だろう。
しかも子供を乗せているので危ない。
そう判断して僕は狭くなる手前で自転車が通り過ぎるのを待った。
そして、自転車は僕の横を颯爽と通り抜けて行った。
いや、ちょっと待って!
颯爽と、でも無かった。
顔は僕と反対側に向けて明らかに僕とは視線が合わない素振りが丸見えだった。
おいおい、それは無いだろう。
待ってもらったんだから、何か無い?
そりゃ頼まれて待ったわけでも無い。
が、しかし!しかし、だ。人としてってところじゃない?
「ありがとう」の一言があってもよいし、せめて会釈くらいして行きなさいよ。
無いどころかソッポを剥かれたこちらの気持ちは荒むわw。
昔って、車でも狭い道で待ってたら有り難うの代わりにクラクション鳴らして行った。
今はクラクションは煩いから軽く手を上げたり、頭を軽く下げたりしてお礼をする。
そんな車も、そういう行動は昨今減ってたきたように思う。
待っていてもそのまま素通りする車も増えてきた。
そんな時、僕が車内で通り過ぎた車に文句を言うのを知っている妻は僕が何かを口に出す前に「ありがとう」と言う。
今の車の代わりに私がお礼言うたから許してあげてね、と。
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