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読み聞かせ(@学校)のススメ。

各地の小学校で、保護者による「読み聞かせ」なるものが運営されている。すべての小学校ではないだろうけど、かなりの確率で行われている。…と私は思っている。

「読み聞かせ」は、保護者が授業参観や懇談会以外で堂々と教室に入り込み、あまつさえ教壇に立って先生の真似事までしてしまうという、非常に楽しいイベントである。

「将来の夢は学校の先生になることです!」…とかなんとか言ってた過去を持つ人間にとって、この機会を逃す手はない。

もちろんそういうことは心のうちに納めておく。
表向きの参加理由はこうだ。
「我が子の学校での様子を見守りたい。クラスの様子を確かめたい。PTA活動に少しでも貢献できればと思って」

うん。我が子の様子は気になるね。
当然クラスの様子だって気になる。
PTA活動に貢献?…それはどうでもいいわ。

まあ理由はともかく、息子が入学すると同時に「読み聞かせ」に参加するようになり、最終的に卒業まで六年間続けることになった。

「読み聞かせ」に参加する保護者の数は、やっぱり一年生のあいだが一番多い。入学直後のピヨピヨの我が子のことが、皆さん気になる様子。

そして参加者は学年が上がるごとに減っていって五年生に上がったあたりで激減する。六年生にもなると、もはや本当に「読み聞かせ」が好きな人間しか残らない。

参加者が減るのにはいくつかの理由がある。
子どもがしっかりしてきて安心したから。
下の子が入学したので今度はそちらで参加するから。
子どもも大きくなってきたので仕事を始めたから。
いずれも納得の理由である。

しかし、私はやめなかった。
むしろ参加者が減るのは歓迎。
だって自分の登板回数が増えるし。

学期に一回程度の登板では、基本的に単発ものしかできない。
ところが、次回までの間隔が一ヶ月くらいなら、連続ものにチャレンジできるのだ。

たとえばこんなことをした。
一回目では、某有名ストーリーの典型的なタイプを読む。そして二回目では、そのストーリーに少し変化を加えたバージョンを読む。最後には、完全にパロディになってるものを読む。

ここまでやれるのは「読み聞かせ」の相手が高学年だから、というのもある。パロディを理解して楽しんでくれるだけの力を持つまでに、子どもたちが成長したということだ。

一年生からずっと「読み聞かせ」を通して子どもたちの成長を眺めてきた六年間。子どもたちの確かな成長を目にするのは、教職員でなくとも感動する。

だから私はオススメする。

あなたの状況が許すなら、ぜひ最後まで「読み聞かせ」を続けて欲しい。

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