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『城の崎にて・小僧の神様』 作者: 志賀直哉
明治から昭和にかけて活躍し、小説の神様と言われた志賀直哉の短編集。
私が本書を手にした動機としては、作家、北方謙三が、小説家になる為に志賀直哉の『城の崎にて』を原稿用紙に書き写したりして学んだということを知ったので、一度読んでみようと思ってのことだ。
なんの予備知識もなく頁を繰ったが、なるほど惹かれるところは大いにあった。
巻末の解説によれば、本書に収められているのは明治45年から大正15年に至る
『3001年終局への旅』 作者: アーサー・C・クラーク
1968年発表の『2001年宇宙の旅』、1982年の『2010年宇宙の旅』に、1987年の『2061年宇宙の旅』ときて、1997年には本作を発表。とうとう一作目から1000年が経ってしまった。
どこまで行く気なの? と思ったら、これがシリーズ完結篇である。
それにしても、『終局への旅』とは不吉なタイトルだ。因みに、原題は『3001: The Final Odyssey』である。
『2001年』で
美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.188
日々送られてくる未病産業研究会からのメルマガだが、2024年7月1日配信のメールには目を惹かれた。
「未来応援、アクション」賛同企業の募集のご案内」というものだ。
「神奈川県では、社会的課題の解決に向けたSDGsの取組として、だれもが気軽に寄附できる仕組みづくりを推進しています。
その一環として、企業等が提供する商品やサービス等の売上げに応じて、県等に寄附をいただく売上連動型寄附の仕組みにより、
『暗闇のスキャナー』 作者: フィリップ・K・ディック
ヤバい。ウケる。翻訳一つでまさかハードSFの印象があるディック小説がこんなゲスい作風になるとは! (不適切発言 笑)
だけど、どこからともなく供給されるドラッグ「物質D」がアメリカ中に蔓延している未来社会が舞台で、皆んながラリパッパなので、これでOK。最っ高。
主人公は覆面麻薬捜査官のボブ・アークター。
ヤク中の様なナリで、ヤク中の様な話し方をし、ヤク中仲間の二人と共に、カリフォルニア州オレンジ
『2061年宇宙の旅』 作者: アーサー・C・クラーク
一作目の『2001年宇宙の旅』が1968年、二作目『2010年宇宙の旅』は1982年に、そして本作は1987年に発表されている。
タイトルでお分かりの様に、前作『2010年宇宙の旅』から51年も経過しているという奇抜さ。そんな第三作目が一体何を物語ると言うのか。
主人公は、前作に引き続きヘイウッド・フロイド博士である。
2010年から2015年にかけての木星往復の旅は、彼に若さをもたらした。人工冬
『2010年宇宙の旅』 作者: アーサー・C・クラーク
大ヒットーーーそんな在り来たりの言葉では言い表せない不朽の名画『2001年宇宙の旅』。その続編はあり得ないと長年言い続けていたアーサー・C・クラークが、1977年の引退宣言、そして1979年の作家復活を経て、ついに1982年1月に発表したのが本作である。
『2001年宇宙の旅』は、映画版と小説版では多少筋書きに違いがあるのだが、本作に於いてはクラークは前作の小説版を無かったことにしている。完全に映
『デザインを、経営のそばに。』 作者: 八木 彩
デザインはビジネスに役立つ力であるが、まだまだ十分に活用されていない。この解決の為には、デザイナーがデザインの必要性や使い方を論理的に説明し、理解いただける様にする必要がある。
電通出身のアートディレクターである著者は、その様に考えて本書を執筆したのだそうだ。
マスメディアが情報の中心だったかつての時代には、費用の多寡から広告主は一部の大会社であり、商品・サービスの種類も限られていた。その様な状