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図解自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術【書評】~アサーションの本①~

著者:平木典子    出版:PHP

この本をオススメしたい人

 自分の気持ちが伝えられず、モヤモヤしてしまう人。反対に、相手の話を聞けずに自分ばかり主張してしまう人。

本の概要 

 アサーションの本です。アサーションとは、『違いを認め、気持ちのよいコミュニケーションを交わすための考え方とスキル。自分をきちんと伝え、相手も大切にすることが出来るようになる』そんな内容です。

本の感想 

 著者の平木典子さんは、アサーションを日本に伝えた第一人者です。何冊もアサーションについての本を出されています。そのうちのひとつです。

3つの表現

 書いてあったことを、それぞれ図にしてみました。アサーティブ=しずかちゃん、非主張的=のび太、攻撃的=ジャイアンとイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

アサーティブな、しずかちゃん

非主張的な、のび太

攻撃的な、ジャイアン

相手によって表現が変わることもある

 誰に対してもアサーティブであることは難しいです。相手によって、非主張的になってしまったり、攻撃的になってしまったりすることはあると思います。また、人によってどの表現方法が多いかも違います。全般的にアサーティブな人もいます。

 『全般的に非主張的な人』自己否定的でいつも不安で緊張度が高い生活を送っている『全般的に攻撃的な人』孤立しやすくいつも愛情飢餓に陥っている『非主張的と攻撃的を交互にやる人』=内弁慶=会社では何事にも逆らわない従順な社員、家庭では暴君

 というように人によって、表現の方法は様々です。なぜ、うまく自分を表現できないのでしょうか。コミュニケーション能力の問題でしょうか。

なぜ自分を上手く表現できないのか

①自分の気持ちを明確に把握出来ていない
(アサーションの第一歩)
②結果や周囲を気にしすぎる
(失敗を恐れない)
③自分の権利を使っていない
(基本的人権のひとつ)
④自分の考えや気持ちを大切にしていない
⑤アサーションのスキルを習得していない
⑥自分の気持ち、考え方をつかむ方法=I'mメッセージを使っていない

 これは、知っているか知らないかも大きいと思います。アサーション権=基本的人権のひとつです。人を尊重するとは、自分も含まれているのです。そして、もちろん相手も含めて尊重するということです。

 コミュニケーション苦手だし、自分も相手も大切にしながらコミュニケーションをとるなんてできないと、思うかもしれません。しかし、スキルとして考えてみてください。スキルなら練習すれば獲得できますね。アサーションスキルを獲得できれば、自分も相手も大切にするコミュニケーションが出来るようになります。

DESC法でセリフをつくる

D=描写する
E=表現する、説明する、共感する
S=特定の提案をする
C=選択する

 これは、アサーションが習慣化されたものです。すぐに、実践するのは難しいかもしれません。私も、アサーションを勉強しはじめて、実践してみようとしました。会話は時間の中を流れていくので、考えながらだと追い付きませんでした。

 そこで、考えたのですが、少しだけ意識してみるといいと思いました。コミュニケーションの中で、なんか上手くいかなかったことや、反対に上手くいったことがあると思います。何が上手くいかなかった原因でしょうか、何が上手くいった原因でしょう。DESC法で振り返ってみるのがいいと考えました。

おわりに

 世の中の人みんながアサーションができれば、なにもかも上手くいくのにと思いながら読みました。この考え方を広めていけたらよいと思います。

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