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「サヨナフ-ピストル連続射殺魔ノリオの青春-」@TBスタジオ

2009年に逝去した大竹野正典氏による戯曲。
この作品は、永山則夫連続射殺殺人事件をもとに執筆された。
不遇の幼少期〜青年期の記憶に苛まれつつ、ナイーヴな「普通」の人として獄中で生き直そうとした死刑囚永山則夫最期の夜を丹念に掘り出していく。
アフタートークでは、永山則夫と文通をしていた支援者の方が登場し、他の方との恋愛文通書簡までもを遺品として引き取っているとのこと。いつまでも少年のような、繊細で、線が細い容貌の永山が、誰かの庇護対象になるのは、想像しやすく、文通を交わすファンも少なくなかったのかとも思う。資本主義の告発する運動を展開していたのも事実だが。
今日は、永山が履いていた革靴が披露された。これを履いて十代の永山は、稀代の文化人が集ったという伝説のジャズ喫茶ヴィレッジヴァンガードで、ボーイとしてあくせく働いていたそうだ。同時期に、ヴィレッジヴァンガードで、別のシフトに入っていたのが北野武氏だという。母の愛などと、ここで容易く言ってしまうと醒めるので、そのようなことは言わない。ただし、孤独を正しく飼いならせなかった者は、不運だとも思う。

追記
同期を訪ねての観劇。なにやら、彼は3年かけてスタニスラフスキーシステムを習得したという。このシステムは、自分の内面といかに向き合うかだから(?)、今回は、「型」を演じる正直苦手なジャンルの公演とも。映像とかだったらより活かせるんだけど、と言っており。ただ、楽しそうで何より。というか、楽しそうだったじゃないか!

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