
私の職業
突然ですが、大学病院ってドキドキしますよね。
私この夏、命に関わる病気では全くないのですが
職業柄、耳鼻科のことは症状が重くなる前に診て頂こう!と思い
紹介状片手に大学病院へ駆け込みました。
長い待ち時間を経て、緊張の末辿り着いた診察室には
いかにも大学病院のベテラン医師という雰囲気のおじいさん先生。
(白髪、メガネ、痩せた猫背)
こんなに期待を裏切らないかね、と思うほどのボソボソとした喋り方。
最近はどの病院も、検査結果や問診の内容はPCに打ち込むと思いますが
ベテランおじいさん医師は座って話をするだけ。
端末への入力は、私より少し若いくらいの爽やか新人医師(メガネ外したらきっとイケメン)が担当していました。
「仕事の関係で耳鼻科の症状については敏感なのでご相談を…」
「あらそう、何の仕事してるの?」
「歌を作って歌ってます」
「なるほど。歌手ってこと?」
「はい、ライブしたりCD作ったりしてます。」
「どういう音楽やってるの?」
「そうですね、普通にJ-POPみたいな感じですかね」
「なるほど。◯◯くん、書いといて。」
・・・「はーい、わかりましたぁ。」
え、あ、まじっすか、なんて書くんすか
(冷や汗が止まらない)
おそらく職業はみんなに聞いてるのよね?
正直今の状況で自分は音楽を仕事だと思っているけど
周りに「あなたは歌手です!」って宣言されることもないし
ブックオフに本を売るときも職業欄に「バンドマン」って項目は無いし(当たり前だ)
人に、あなたはこの職業です!言われるのはものすごく緊張します。
・・・・・・カタカタカタカタ
「これで大丈夫ですかね」
お、なんだなんだ
【職業:ミュージシャン(主にJ-POP)】
うおおおおお、まじか、そうきたか
なにそれすごい、(主にJ-POP)ってなに
というかこのイケメン風新人医師センスある!
お姉さんがこのあとビール一杯ご馳走したろ!と言いかけました(やめました)
いやほんとに(主にJ-POP)ってなんやねん面白すぎる
(後々考えたら、メタルなら爆音聞くから、とかそういう意味合いで記録に残したのだと思うが)
私の職業は、ミュージシャン(主にJ-POP)なんだな。
今後その言葉を胸に、日々活動に励みたいと思います。
J-POPから路線変更した際には、ちゃんと病院までお知らせに行きますね。
(あ、ちなみに今の所頻繁に大学病院へ通うほどの病気ではないのでご安心を!)
その診察の帰り、
病院内にあるスタバでフラペチーノでも飲もうかと企んでいたのですが
(病院のスタバってほんとずるい、長い待ち時間に疲れた患者やお見舞いに来た人が飲みたくならないわけがない、まさに砂漠の中のオアシス、あれは本当にずるい、しかも最後の会計カウンターの近くとかにあるのずるい)
まぁでもな、スタバ高いしな、もう薬もらって帰るだけだしな、と
調剤薬局に置いてある無料の温かいお茶をズルズルとすすったのでした。
(あれ紙コップに入れるとほんと熱くて持てない)
そういうとこ!そういうとこだよ私!
ほんとのミュージシャンはそこでスタバ買うよ!
あぁ、早くバリバリ売れたミュージシャン(主にJ-POP)になって
値段気にせずクイっとスタバを飲みたい人生だ。トホホホホ。
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