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これまでのわたしから、これからのわたしのために

ここnoteには、創作を続けていくための一助として、定期的にコンテストが開催されている。

もちろん、私も大いに利用させてもらった。

なんのまぐれか入賞させてもらったこともあるが、これがそのまま書くことに対する自信に繋がったのかといえば


答えはNoだ。


いまだに書くことに対して自信がないから
お金をいただいて書くことが苦手だ。

PVが低かったらごめんなさい
シェアされなかったらすみません
もう、お金なんていりません!
という気持ちになってしまう。

書くことは好きだけれど
得意なことじゃないから
自分の強みですって言えない。
あくまでも趣味の延長なのだ。

最後まで読んでくれるだけで嬉しいのに
スキやシェアをされると
お布施を配りたくなるほど
ありがたいな、と思う。

本当にそう思う。

誰かに指示されたことじゃなく
書きたいことを書いたら
反応してくれる人がいる。

十分じゃないか。
満たされているじゃないか。

そんなふうに思っていたから

もうしばらくコンテストはいいかな
いや、もういいかな
「その先」が、わたしにはないもの

今年に入った瞬間
ふわっとこんな考えが頭をよぎっていた。


もともと、誰かと競うことは苦手だし
クリエイティブに順位をつけるなんて
人生の正解を決めるくらい難しい。

わたしはすでに賞をもらったのだし
自分からライバルを増やしに行くことなんて
しなくていいじゃないか

もっともっと優れたクリエイターが
世の中にはたくさん潜んでいて
そういう人たちにこそ
スポットライトが当たるべきだ。

noteはそういう場所じゃないか
だから、リングにあがる必要なんてない。

戦いに勝ったところで
それは嬉しいことなの?
勝つことだけに囚われてない?

その先がないくせに。


そんなふうに考えていた中での
カエデさんのnoteだった。

心臓にDC…なんていっても何も伝わらないと思うので言い換えると、心に電気ショックを与えられたような衝撃だった。

リングに上がらないということは
自分から逃げてるだけでしょ
自分の文章と本気で向き合ってないじゃない

って、自分の声に叱られたような気持ち。
リングに上がっていないのに瀕死。おかしい。


そのとき、思い出したことがある。
数年前、書くことを自分の味方にしていなかった頃

あさみさんは、ライターです

と言ってくれた人がいたの。

今よりももっと自信がなかったから
とっさに

違います、わたしはライターじゃありません!
本業は看護師ですから…

と、言ってしまったんだけど
ほんのちょっぴり嬉しかった。

わたしの書いたものが
はじめて誰かに認められたような感覚
というのかな。

趣味レベルでやってきたことが
対価を払ってでもやるべき価値のあることに
昇格したような気分になった。

だって、ライターだよ?
センター試験の国語が100点いかなかった女がライターになれるなんて、わたし希望の星じゃない?
(正確には88点だった、アーメン)

そして

いつか、わたしはライターです
書くことが自分の武器ですって
言えるようになりたいなって。


どうして、今まで忘れてしまっていたんだろう。

いや、ちがう。

逃げていただけだ。
だって、書くことに自信のないままの自分のほうが居心地がいいもの。
味方だってたくさんいる。

プロになってしまったら
締め切りがあって
ライバルがいて
成功がデフォルトになって
毎日が戦いになってしまう。


この感覚、わたしの本業である看護師に置き換えるとすごくわかりやすいと思う。

わたし、ずっと新人看護師のままなの。
新人という枕詞に甘んじてる。

看護師という国家資格があるから
なんでもできるけれど

経験値が足りない
技術が足りない
場数が足りない

そしてなにより、自信がない。

看護学生でもできるような関わりやシーツ交換ばかりしていて、肝心の看護業務が向上していないの。

どんなに看護という仕事が好きであっても、国家資格があるだけじゃダメ。

自信を身に纏っていないと、患者さんからは信頼されない。

オドオドしている看護師よりも
堂々としている看護師のほうが
採血失敗しなさそうだし。

一応、この仕事を10年もしていると
こうしたら患者さんが喜ぶ、とか
こうしたら採血失敗しないな、とか
もし失敗してもこうやってリカバリーすればいい、とか
いろいろわかってくる。

成功はもちろん、失敗をも含めた経験がそのまま自信となって身を包んでくれる、というのかな。

これを書くことでもやりたい。
書くことにも自信が欲しいの。

もっと書いて
もっと書き続けて
書くことでも中堅看護師レベルになりたい。

後輩の失敗した採血をスマートに成功させたり
医療関係者の板挟みになりながらもうまく調整したり
怖い先生にビシッと意見したり

そういうのを書くことでも出来るようになりたいの。

書くことは、わたしの武器ですって言えるようになりたい。
書くことは、わたしの仕事ですって
なんの迷いもなく言えるようになりたいの!


そのきっかけとして、コンテストに応募することに決めました。

もうこれで最後。

患者さんとの関わりとシーツ交換のおかげでネタは豊富にあるし、書くことそのものにはなんの苦痛もない。

仮に瀕死になったとしても
ちゃんとリングの上で倒れたいな。
途中棄権とか場外で倒れるのはナシ。


では、クリエイターの皆さん。
リングの上でお会いしましょう。

わたしは、自信のないわたしに勝ちにいきます。
あなたは?


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