見出し画像

カンファレンスミステリー

みんな大好きカンファレンス。

それは
【みんなで話し合った結論=患者さんのためのベストの答え】だからです。

そもそも、カンファレンスというのはこんなん。

一般的には、学術的な意味で会議や研修会などを言います。入院病棟の看護師が頻繁に行うカンファレンスの意味は、日々の看護ケアの問題点、治療上の問題点について意見を出し合い、解決策を見つけるために行います。また2交代、3交代制の勤務形態のため、各チームの情報共有の場とし、看護スタッフの意思統一の意味も含めて行うこともあります。

一人では解決への道筋を立てにくいものを、ほかの人の知恵を借りてより良い答え(看護だとケア)を出しましょうという集合知っぽいもの。あとは、看護スタッフの総意を決めておくようなものですね。

全ては患者さんの為、なんですが

このカンファレンスには当事者の患者さんはいつもいません。

最初にカンファレンスをみたときは
「被告人のいない裁判みたい…!!」と思いました。
今でもその感覚は拭えないです。

患者さんやその家族の中にある、身体的、精神的、社会経済的問題を「私たち看護師は問題だと思ってるよ!」と直接言えないんですね。病気だから入院しているんですが、最近の入院の理由は病気だけではありません。社会的入院といったりします。迎えにこれる人がいないから週末まで入院させて下さい、体力が落ちて歩けないのは困ります、歩けるようになるまでリハビリさせて下さい、こんなにボケるなんて聞いていない、こんなんで家に帰ってこられても困る、などなど…

そういうのを本人抜きに考えてことを進めていってます。びっくりされるかもしれませんが、これが今の医療の現実です。

簡単な例だと、高齢の認知症患者さんだと意思決定そのものが不要だと考えている医療者や家族も多いです。本人に意思はないんだから、こちらの都合で動いて何が悪いの? これからこの人の面倒を見ていくのは私たちなんだからいいでしょ? って感じですね。

自分の人生を自分で舵取り出来るうちに、自分の面舵を誰かへ伝えておけるといいですよね。じゃないと、誰かの面舵にのってあなたの船を動かさないといけなくなります。

決してそれが悪いこととは思わないけれど
船長のいない船は幸せなのかな。

#ちゅうハヤ #無料note #カンファレンス #看護師


貴重な時間を使い、最後まで記事を読んでくださりどうもありがとうございます。頂いたサポートは書籍の購入や食材など勉強代として使わせていただきます。もっとnoteを楽しんでいきます!!