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絵を学ぶこと。独学から教室へ

絵を描くことは、子どもの頃から好きだったけど
「習いたい」と思ったことは一度もありませんでした。

心からあふれたものを、ただ紙に出していくことに、「誰かのやり方を聞く」とか「誰かと競い合う」とかが必要と感じなかったんです。

大人になっても、独学でいいや〜って思っていました。
描きたいものが描けてるし。
お絵かきの延長って感じでいいじゃん、と、ちょっとしたプライドにすら思っていました。

それでも、絵を依頼してもらうことが増えた頃から、基礎がないということは不自由だと感じました。
不安で、腕を自由に動かせない。
描きたいものが描けてない、ごまかしの絵なんじゃないか。
当てずっぽうで道具を使い、陰影や骨格などもデタラメなのは、楽しむためのお絵かきならいいけれど、仕事や作品にするには良くないと感じました。

本やネットで調べて勉強したことはあるけれど、やってみても頭の中には新たな疑問だらけ。
実際に質問できる環境がほしいなあ、と思うようになりました。

また、ここ数年、日常で絵を描く時間を後回しにしているので、その時間を確保したいとも考えていました。
そうして、初めて絵を習いたい気持ちが湧いてきました。

大人の習い事って贅沢じゃないかと悩みましたが、調べるだけ…と思いながら検索してからは本気モードに。
金沢の美術教室AOPさんへ体験に行き、入会を即決。デッサンをメインに習うことに決めました。

好きな日時と回数を選べるので、無理なく月2回のコースにしました。
月にたった2回なのに、刺繍糸で仮縫いをするようなものなのに、それでもちゃんと日常に絵は縫い付けられていきました。

道具の選び方や使い方を学べば、そこには先人の知恵や工夫がありました。
苦手意識のあったデッサンは面白くて、論理的思考を磨く面と、瞑想の面もあることが分かりました。
改善点を見つけてくれたり、質問や相談も受けつけてくれる先生と、絵のことで語り合える生徒の皆さんと出会えたことで、ワクワクする世界が開けてきました。

なんとなくの食わず嫌いをやめて、習ってみて本当に良かったと感じます。

とはいえ、当てずっぽうでもデタラメでも、目の前の道具で絵を楽しんだ経験は習った後ではできないよなーと思うので、こちらもいい経験だったと思っています。

これからしてみたいことは、
草花や旅先の風景をスケッチ。
人物デッサン。
いつか油絵。
描けるものと描く時間を、少しずつでも増やしていきたいです。

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