薬の違い、PPIとH2ブロッカー
前回PPIで下痢になるっていう話を作用機序からそうか~!と頭にピコン!と電球ついたんですが、
じゃあ、PPIとH2ブロッカーの違い。患者さんには胃酸を抑えて痛みをとったり、逆食の不快症状をとりますよ~というのだけれど、同じ疾患に対する治療薬のこだわりポイントってなんですの?
新薬の勉強会でも思うんだけど、どこがどーいのさ?副作用の点?使える疾患が多い?腎機能、肝機能数値が落ちているときにハラハラしなくていい・・・色々あるけれど、
前回のPPIの下痢って比較的起こっている副作用というのであれば高齢者や体重の軽い人には使いづらいかな?糖尿病とかの人だ乳酸アシドーシスになったり、高齢者だと下痢すると危ないからなぁ・・
どっちの後発もランソプラゾール20mgで40円、ファモチジン20mgで20円程度なので薬価は1、2割支払いではほとんど変わらない。
前回のPPIは下痢傾向にある場合はH2ブロッカーへの変更検討。そしてどちらが有効かを比較試験結果によると、
上部消化管潰瘍の防止に有効なのは
PPIの方が優れているという報告はあるけれど、H2ブロッカーの方が優位であったという報告はない。
つまーり!PPIが合わないとか下痢をするとかでない限り
PPIがいいという結果のようですね。
けれど、胃の調子が落ち着いているならば、ポリファーマシーの問題もあるし、いったん中止で様子みれないかなぁ・・・
患者さん自身は「薬がご飯のごたる!(ご飯のようだ)」とたくさん服用しているのを聞いても、医師が薬を減らす意向になければ、結局は薬局の薬剤師はもんもん・・と薬を渡してしまうのです。泣
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?