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第94日目 心のバリアフリー

6月2日(火)

朝から妹と除草。妹が来てくれたら2倍働けるので、大きい名古砂の除草は今日で終わりそうだ。9時スタート。おおよそ40分ごとに休憩する。サボりながらやる。これ大事。初日から数日痛かった腰はすっかり慣れたのか、昨日あたりから痛くない。こうやって言い聞かせて慣れさせるのがいい。腰痛ではなく、普段使わない筋肉を使っていただけなのだろう。

ところで、妹の夫は車いす利用者だ。若い時分にバイクの事故で下半身が動かなくなってしまった。私が一番最初の店をやっていた時、妹が手伝いに来てくれてて、彼は友達と一緒に店に来てくれるお客さんだった。二人は知り合い、結婚した。そんなことで、車いす利用者が普通に親戚にいる。盆や正月の集まりにも普通にやって来る。車で来て、庭まで車いすで来て、縁側からいざって入る。背もたれのある場所に座布団を半分に折ったものを置いて、そこに座る。車いすで来るとき、いくつか段差があるけれど、それは数人で車いすを持って上げ下ろしする。

よく、スロープがないとダメみたいに思われるけど、実際には二人が前、ひとり後ろにいれば大体の段差は超えられる。夫の甲ちゃんは私がワインバーをやっているときも来てくれたことがある。店が蔵だったで、入り口は石の階段が4段ある。バリアフリーに程遠い。ではどうするか。まず、事前に今から行くという電話がある。私はカウンター、あるいは二階にいる男性のお客さんに

「今から車いすのお客さんが来るのだけど、上げるの手伝ってもらえませんか?」

と、聞く。これ、たいていの人は快諾してくる。特に、カップルだと、男の人はいいとこ見せたい感じもある。到着すると、お客さんに来てもらって店まで階段を上げてもらう。まず、ほとんどの人は車椅子を間近で見るにも、触るのも初めて。車椅子って、病院にあるような、紺色の折り畳み式のハンドルの付いてる後ろから押すやつ、しか知らない人が大多数。けど、甲ちゃんのは自分でぐいぐい車輪を回すスポーツタイプ(?というのかどうか分からないけど、ブランドもの)なので、後ろから押すためのハンドルはないう。けれど、これが一般的なチェアウォーカーの車椅子。

車椅子に触るだけでもまあまあの体験。さらに、人が乗ったまま段差を上げるなんて、なかなかの体験だ。乗っている本人から前はここと、ここを持ってください、後ろはここです、と指示もする。そして、石の階段を4段みんなで引き上げる。ちなみにこんな店だった。

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ここで働いていた時の私。10年前で42歳くらい。私は42歳が女の頂点と思ってて、過去にこんな記事も書いた。


話を車椅子に戻そう。で、これ、来るときはいいんだけど、稀に帰る時にお客さんが女しか残ってない…。ってこともある。それはねえ、もう大変。私もそうなると着物着てても率先してやるけど。まあ、そういうのはある。

よく、車いす=スロープって思われがちだけど、完全バリアフリーにする必要とかなくて、もちろんそりゃなってたほうがいいのだけど、もしそうじゃなくても、人の心にバリアがなければ、階段だって上げてもらえる。車いすの人が普通に町に出る、車いすの人が視界に入っても別に特別でもない。そういう世界がよいと思ってる。バリアが物理的にあれば、人の助けでそれを越えればよいだけの話。もちろんすべてそれでオッケーなわけではないけど、スロープさえあれば人はどうでもいいと言うのもなにか違うように思う。うちの店で車いすを触った人が、他の場面でも気軽に車椅子の人に声を掛けてみたり、手伝いやすくなってるたら嬉しいと思う。

さて、今日も今日とて、スーパーSALEの準備。これはセールが始まるまでの準備で95%売り上げが決まる。始まれば後は日毎のイベント用にバナーを差し替えるくらいだ。もちろん、配送やメール返信はやる。けれど、ページの準備はやってもやってもやり足りないくらいやらないと。暑くなってくるとクッキーが売れにくい。一方、民泊は夏は掻き入れどき。けど、今は旅行客の期待できない。果たしてどうしたものかと思うけど、まあやれることやるしかない。

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交通費 0円 
歩数 3174歩(ほとんど田んぼの中を歩いただけ)
作業 午前中2時間、夕方1時間、名古砂で田車を走らせる。名古砂除草終了!差し苗を少しする。
仕事 6月のセールバナー作り直し、設置しなおしたら少し取得が増えた。こういうの本当に難しいな。
料理 夜ご飯はざるそば。
その他 


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