見出し画像

現地ニュースで語学力を上げるには

☆写真はオスロの冬。

フィンランド語公共局YLEのニュースをよく見て・聞いています。

「優しいフィンランド語」でまとまったニュース「Yle Uutiset selkosuomeksi」が勉強中の人には便利。


私がこのサイトで何をしているかというと、まず動画無しの音バージョン「ラジオ」を聞く。もちろん、この段階ではわからない単語はたくさん。別にそれでいいの。「私まだまだだな」とか「だめだな」とか思わないよ。むしろ「勉強できることがたくさん!レベルアップできるぞ」と思う。

それで、フィンランド語でテキストが全部掲載されているので、グーグル翻訳にペイストして、英語かノルウェー語にします。グーグル翻訳で日本語にすることはありません。訳がおかしいことが多いので。

それでまた何回も聞く。最低5回くらいは聞くかな。

机の前でパソコンをじっとにらみながら、ではなくて、ヨガをしながらとか、座らずに聞いていることも多いです。

最初は英語の翻訳を見ながら、あとはフィンランド語だけの文章を目で追いながら聞いて、最後はフィンランド語の音だけを聞きます。

ちなみに、ニュース内容によっては、最初からかなり理解できる時もあるし、まったく分からない時もあります。

「コロナ感染者数」という言葉はさすがに毎日出てくるから、自然と分かるようになるし、

反対にまったく関心がない分野のニュースだと何回聞いてもあまり頭に入ってこない。関心がない情報はもう飛ばします。無理して理解しようとしない。

余裕があればこのサイトの動画ニュースもみます。

それで、これで終わりじゃなくて、普通の夜のニュース番組も聞きます。

Yle Uutiset


これは1日に1回、たまに2回聞くこともあります。

全部を真面目にちゃんと理解しようとしているわけではありません。結構のんびりモードかも。でもこれを毎日、2日に1回のペースで習慣化できると、「何度も出てくるから自然と覚えちゃった」という単語は、少しずつ・少しずつ増えるし、リスニング力も少しずつ・少しずつ上がっていきます。

「少しずつ」ね。急に語学力があがることは期待しないほうがいいよ。

私はニュースおたくで、北欧ニュースをもっと書きたいからフィンランド語を勉強している。だからニュースに関しては関心が高いし、勉強だけではなくて仕事の一環でもあるから、わくわく・モチベーション高くニュースを聞くことができます。

勉強時間ではなく、仕事時間でもある。記事ネタも探しながら勉強しています。

時には「これ、記事にできそう」、「この人の連絡先を探そう」とか考え始めて、もう勉強はそっちのけになっていることもあります。

毎日なーんとなく分かる単語は、自然とちょっとずつ増えてくる。

「この前もこの単語でてきたな、なんだっけ?」くらいでいい。何度忘れてもOK。気にしない。

ニュース番組は教材として適しているか?

ニュースに普段からあまり関心がない場合は、恐らく聞いてもあまり頭に入ってこないので、初心者レベルでニュースは教材としては取り入れなくていいと思います。むしろ分からない単語が多くて、挫折しちゃうかもしれないし。つらい・興味がないなら、取り入れなくていい。

フランス語を勉強している時、上智大学や(1年留学してた)モンペリエ・ポールヴァレリー大学の授業では、確か最初の段階で現地フランスのニュースを聞いていたんです。オスロ大学のノルウェー語クラスでもそう。

でもこの時はまだニュースを仕事にしていなかったし、ニュースに興味があまりなかったので、何度授業で取り扱われていても、私の頭はちゃんと吸収していなかったなと覚えています。

反対にジャーナリストとして仕事をし始めたときはニュースを見ることへの関心がすごく高くなっているため、ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語、英語においてはどんどん新しい単語を吸収できていました。

今年はこのような年でネガティブなニュースも多いので、ニュースに好奇心があまりない場合は、教材としてニュース番組を取り入れる必要はないとも思います。

映画、料理レシピ、絵本、本、漫画、音楽とか、ほかにもっと自分が好きだと思えるメディアがあれば、それを教材にしたほうがいい

今はこのような感じで公共局YLEは利用しているけれど、もっと時間が経ったら、また別の使い方でこのサイトを教材として利用していると思います。

いつか記者会見の中継を理解できる日を目指して……☆


『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』(かもがわ出版)発売中です。カラフルな写真とともに、ぱらぱらと読める北欧モデル資料集のようになっています。