「作ったら」それを「届ける」これをしないと意味がない!
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「作ったら」それを「届ける」これをしないと意味がない!

Asakawa@演劇×ビジネス

今回は何か良いものを「作ったら」それを「届ける」まで実行しないとあまり意味がないというテーマで書いていきたいと思います。


「作る」と「届ける」は違う領域


だいぶ前の話になりますが、テレビであるヒット商品の製作裏話という特集をやっていたのを観た時に印象深い言葉がありました。

最初は良い商品を作れば、あとは勝手に売れていくものだと思っていた

今では広く人気商品として知られているけど、発売した当初は全然売れなかったことから出てきた言葉でした。

そうなんです。いくら良い商品を作ったとしても、それをしっかりとそれを求めている人に存在を知らせなければ売れるものも売れません。

この「作った」あとの重要なステップである「届ける」というのができていない、苦手な人ってけっこういる印象を持ちます。要は宣伝ですね。

逆にこの商品自体は大したものでもない最悪、詐欺まがいの商品でも「届ける」「宣伝」がある程度上手くいっていることから一定数、購入する人がいるという事実もあります。

このことから・・・、

良い商品だからといって「届ける」ことが上手くできていなければ売れない、

宣伝文句に見合った商品でなくても「届ける」ことが上手くいっていれば売れる、

と言えて良い商品だから売れる、悪い商品だから売れないという常識から外れている現象も多々、起きています。

これは現在のコロナ禍という状況でも、正しい情報よりも誤った情報の方が広まっているという現実を痛感している人も多いと思うので正しいものだけが広まっていくとは限らないというのは確かにと思ってくれるのではないでしょうか。

だからこそ、正しい情報を持っている人はその間違ったものを広めている人から、その「届ける」「広める」という能力は見習うべきところかもしれないと言わしめるほどです。

これは誠実な人ほど欲深くないので、あまりしつこいと思うくらいの宣伝には気が進まない、謙遜してしまうから思いのほか広まらないというのもあるかもしれませんね。

このように良いものほど実はなかなか広まらないという側面もあります。


わたくしは一時期、俳優活動をしていたのでよくお芝居も観るのですが、今まで観てきたお芝居の中で一番良かった舞台は何か?と聞かれたら、真っ先に思い浮かぶものが幾つかあります。がその一つの劇団が現在は解散してしまっているというのを最近知りました。

上演すればその評判はすこぶる良かったのですが、大きい劇団ではなかったので劇団員が短期間でたくさん辞めてしまったのをきっかけに解散に至ったのことでした。

全員の辞めてしまった理由は詳しくは知りませんが、一人はやはり経済的にもうきついということで辞める決断をしたそうです。

観客が素晴らしいと心の底から拍手した作品を上演しても、それで金銭的に得るものは少なかったというのはこの世界の厳しさを物語っていると思いますが、そうなってしまったのもやはり「届ける」というステップが「作る」と同じくらいのレベルではなかったのが原因だと今では思っています。

まさに良いものを作っていたんだけど、なかなか多くの人には届けることができなくて結局、存続させることができなかったという例です。

演劇界に限って言えばこの「届ける」を非常に疎かにしているという印象を正直持っているのですが、それはある意味で仕方がないことでもあります。

なぜなら多くの人は「作る」をしたい人達で「届ける」まで気が回らないからです。いや「作る」だけで精一杯とも言えるかもしれません。

大きい劇団、団体であれば宣伝、広報担当者なんていう人がいるかもしれませんが、そういう作業を出演者、俳優自身がやっている所もけっこう多いのです。

もしかしたら衣装や小道具も作る、用意しないといけないかもしれませんし、チラシのデザインなんかもやっているかもしれません。

小さな劇団、団体であるほど本来なら別の、専念できる人がやるのが望ましいことを出演者がやっているのでとても大変だと思います。

この「作る」だけでも演技以外のことをしなければならなくキャパオーバーの作業量なのに、このうえ「届ける」までやらないといけないとなるともはや自分は何をしている人物なのか分からなくなってくると思います。

多くの人が俳優、役作り以外の作業に追われているのも小さな劇団が長く続かない要因かもしれません。

本来、演技に専念したい人が別の作業をしなければいけないのでなかなか全ての作業を高いレベルでこなすのは難しいのですが、それでも俳優にとってこの「届ける」能力は必要なことだというお話に移っていきまょう。


俳優は何がきっかけで出演が決まるのか?


単純に言えば今現在、俳優を必要としている人に目が止まって使いたいと思わせれば良いのです。

ここで勘違いしてしまうのが自身の演技が磨かれた、正しい発声を身に付けた、歌が上手くなったなど成長したことによってそれが作品出演に繋がると思ってしまうことです。

これは厳密に言えば決してそういうわけではないのです。もっと重要なのはその磨かれた己をそれを必要としている人に届けなきゃいけないのです。

そう、ここでも素晴らしいパフォーマンスができる自分を作り上げたのなら、今度はそれを多くの人に届ける、広めるということをしないといけません。

それをあまり積極的にせず「作る」ことばかりに気が回ってしまうから、なかなか芽が出ないと言えるかもしれません。

振り返ればわたくしがシアタートラムに立たせてもらったのも、定期的に舞台を企画している演出家が開いているワークショップに参加したのがきっかけでした。

ここでも俳優を必要としている演出家の目の前で教えられたことを高いレベルで出来るとアピールしたからこその出演機会獲得だと言えます。

こんなに上手くなったのにどうして?と思うような結果が出ていないと悩んでいる方はこのアピールする相手を間違っていないか?と考えてみてください。

いくら通っているレッスンの先生に褒めらても、その先生が作品作りという活動はしておらず、キャスティングする権利がないのであれば意味がありません。

そういう視点で見ると、誰に最高のパフォーマンスを見せれば次に繋がっていくのかが分かります。

専門学校だと実は現役の俳優・声優さんよりも、音響監督や演出家という肩書を持っている人の授業があればそこで全力でアピールするべきです。

なぜなら先ほども言ったように俳優や声優を必要としている人というのはこういった制作側にいる人だからです。

わたくしが通った専門学校でもこの肩書を持つ方の授業がありましたが、やっぱり演者側に指示を出すのが仕事なので教える内容が現場で実際に言われそうなものだったりとためになったと思っています。

「お前、自分のこと上手いって思っているだろう?そういうのが滲み出ている演技嫌い」とか向こう側が好まない演技も教えてくれて、実践レベルの授業をしてくれました 笑

これで実際に音響監督さんから見込まれて卒業後の進路で声優養成所を考えているなら推薦文を出しても良いと言われた同期がいました。

養成所であれば修了後はそこが経営している事務所や劇団に所属できるチャンスがあるので常に全力で臨むべきですが、この場合はその時々の事情で今必要としている俳優・声優はどういった像なのか?そんな需要とマッチしていなかったらいくら実力があっても難しいので運の要素もあったりします。

とはいえこの事務所や劇団というのは俳優・声優を事業者に繋げるいわば仲介役の側面が強いので、マネージャーから気に入られて仕事を振ってもらえるようにするのも大事ですが、ここでも実は一番自分を全力でアピールするべきなのは事務所・劇団関係者ではなくその事業者さんにまた使ってみたいと思わせることなので勘違いなさらぬように。

昨今、芸能人の事務所退所報道が多くなっているのも最終的には事務所に所属しているかは重要ではなくなっていくという意味でもあると思います。

それ以外であれば出演オーディションを受けるなんていうのは言うまでもありませんが、他にも先述したように舞台演出家や映画監督として活動している人が開いているワークショップへ行くのも有効な手段だと思います。

このようなワークショップへ通うメリットは自分の実力も磨かれつつ、キャスティングをする権利のある人物にアピールできるので一石二鳥です。

さらに運要素の強い一瞬で終わるようなオーディションと違い、自分という人間を相手方に理解してもらう時間があるのもワークショップの魅力だと思います。終了後は飲みに行こう!という流れになることはよくあるので、交流の場としても機能していますし。


ここまで書いたことであればどれか一つは誰でもやってきたことだとは思いますが、これで1年間、365日の時間を費やすことができるかと言われたら難しいと思います。いくらそれを意識して行動に移してもまだ時間は余るかと。

なら次はどこへ向けてアピールするべきか?ここまではいうなれば身内に向けたアピールですが、では今度は外に意識も向けてみましょう。

俳優や声優を必要としているのはコンテンツを作る制作者だけではありません。そんな人を応援して日常生活に刺激を求めている一般のお客さんにも自分の存在を知ってもらうべきだと思います。

そんな一般の人へ向けたアピールもインターネット、SNSの発達で簡単にできてしまうのですからこれを活用しない手はありません。

これは個人でも作って、届けるという作業が可能な時代になったということです。

ここでも自分の魅力、強みをしっかりと把握して、きっとこういう人には興味を持ってくれるはずだと、想定して発信していくのを忘れずに。

身内へのアピールとプラスして、この一般の人向けのアピールも成功させてこそ本当にこの世界で生き残っていける俳優・声優になっていくのだと思います。

どちらにせよ大事なのは「作った」ものをそれを求めている人に「届ける」という意識です。

これは身内、業界内の人に向けたアピールなのか?一般のお客さんに向けたアピールなのか?をはっきりとさせることによって内容も迷走することなく、明確になってより伝わりやすくなっていくのではないでしょうか?

自分の中で良いと思ったものが出来上がったのであれば、ではそれを求めている人にどうやって届けよう?

ここまでが出来てはじめて「作った」努力が報われるのだと思いますのでこの「届ける」という意識も忘れないようにしていきましょうというお話でした。

では、今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。



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Asakawa@演劇×ビジネス
元・俳優、声優 /今は小説家を目指しています。マガジンで作品公開していますのでぜひ /ブログ→https://ashesto.net こちらでは「正しい」俳優・声優の目指し方と題してこれらの方達に「ビジネス」の知識・スキルを身に付ける重要性を発信しております。詳しくは固定記事へ