元銀行員の友人が、こっそり教えてくれたお金を増やす仕組みのこと
1 元銀行員の友人と元公務員のわたしのこと
元銀行員の友人とは、地域活動で知り合ったことがきっかけで仲良くなりました。『公務員・会社員』の『組織卒業同期』です。私は2023年3月末に某県の県職員を退職しました。友人も同じ時期に地銀(いわゆる地方銀行)を退職した『卒公務員・会社員』の同期です。
友人と情報交換をする中で、銀行員だからこそ知っている『お金』に対する考え方や、お金を増やすための知識・思考・習慣を学びました。
公務員だった私には、『目からウロコ』であったと同時に、自分でも友人の思考や習慣をマネできるかも!と思いました。
この記事では、友人が教えてくれたことを中心に書いていきたいと思います。誰も教えてくれないけれど、本当は大切なお金のこと。多くの方のマネーリテラシーが向上しますように。
※記事にする許可を友人よりいただいています。
2 銀行員の仕事ってなんだろう
みなさんがイメージする銀行員の仕事とはなんでしょうか。私の銀行員のイメージは、『高学歴』『真面目』『ノルマがある』『顧客の外回りをしている』『ローンを組むときの窓口』といったイメージでした。日常生活で銀行員と接する機会はほとんどなく、銀行員と関わるのは、定期預金を組むときの窓口だったり、住宅購入のローンを組むときくらいです。その実態は自分がその場に身を置くか、その職業に従事している人に話を聞かないと現実はわからないものです。
銀行員の仕事は、預金者からお金を預かり、1円の誤差も出ないように管理して、そのお金を地域の企業や個人に貸し出すことだそうです。私の母も元銀行員だったのですが、その日の収支金額が1円合わなかっただけで、その1円が見つかるまで、支店の行員みんなで支店中を探したと言っていました。
銀行員には、もう1つの仕事があります。それは顧客に『金融商品を売ること』です。金融商品を売るために、銀行員は、勉強して金融に関する資格を取得しています。ファイナンシャル・プランナー・日商簿記・証券外務員などの資格を職場のノルマとして取得しているそうです。顧客に『金融商品』を売るために、様々な金融商品の勉強をしています。知識と実務から『買う側にとって良質な商品』を知っているため、銀行員はお金を増やすことが得意なのだそうです。彼らは一般人では気づきにくい『お金のコト』を知ってるのです。
3 誰も教えてくれない『お金』のこと
お金は生活していくうえでなくてはならないものです。食べ物を買うために、生活に必要なものを買うために、必要なものが『お金』です。
しかし、『お金』のことについて、誰も教えてくれません。学校の義務教育でも教えてくれません。日本ではお金の増やし方について教育を受ける機会がほとんどなく、子供たちはお金について知らないまま、また深く思考することがないまま大人になります。そして、自身の親のお金の使い方を、その通りマネすることになるのです。
なぜ、誰もお金のことについて教えてくれないのか。それは、多くの人が知って行動するようになってしまうと困る人たちがいるから。本当に大切なことは誰も教えてくれません。
4 『お金』に愛される人になろう
『生き金』と『死に金』という考え方があります。
『生き金』とは、動くお金。誰かのために使うお金。
『死に金』とは、動かないお金。自分のために取っておくお金。
例えば、株式として保有しているお金は、企業に投資したお金なので『生き金』。自分のためだけに取っておく貯金は『死に金』。と解釈することができます。
お金には、『お金は、お金が動いているところに集まってくる』『お金は、お金がたくさんあるところに集まってくる』という特徴があります。例えば、企業の株式を保有していると、株主には配当金が支払われます。株式は保有金額が大きいほど配当金も比例して増えていきます。『生き金』としてお金使い、『お金を動かし』『お金を増やす』これが『お金』に愛される人になるための第一歩です。
5 実は『お金』そのものに『価値はない』
『お金』とは『手段』です。
『交換する手段』『価値を測る手段』『価値を貯める手段』
『お金』は、あくまで手段を担うために生まれたものです。
『お金』が存在しなかった時代では、必要なものを物々交換で手に入れていました。『米』↔『魚』のように。やがて物々交換では、様々な不都合が生じたため、『客観的な価値が変わらない』『ほしい時にほしいものと交換できる』『保管していても腐らない』といった利便性から『お金』が誕生しました。お金はそれ自体に価値はなく、『便利なツール』『手段』である。ただし、共通認識お約束として価値があることになっている。貨幣を過大評価しない。ということを頭の片隅に記憶しておいてください。
6 『お金』に『お金を稼いでもらおう』
お金を稼ぐ方法として浮かぶのは『どこかに雇用され働いて稼ぐ』=労働収入ではないでしょうか。労働収入には1日の上限があります。時給×24時間。時給を上げる(昇給する)か、労働時間を長する(残業)をしなければ、1日の労働収入を上げることは困難です。そして現在の日本では、それらが難しい状況といえます。
不確実性の高い日本で国や会社に自分の未来を任せられるのか、任せておいていいのか、真剣に考える時が来ています。それほど遠くない未来に、労働収入以外に収入を得る手段が必要になってきます。それが『お金』に『お金を稼いでもらう』ことです。
7 銀行員がやっているお金を増やす投資の思考
まずは、『自然にお金がたまる流れをつくる。』ことです。多くの方は会社員や公務員として働き、毎月一定額の労働収入を得ていることでしょう。給与が振り込まれたら使ってしまう前に、一定額を貯蓄に回しましょう。一定額の貯蓄がたまったらそれを元手にして、ローリスクの投資で収入源を作っていきます。お金を増やすというと、ギャンブルや投機的に短期間でできるだけ多く増やすといったスキームをイメージする方がいるようですが、時間をかけて、確実に一歩一歩、地道にお金を増やしていくという前提が必要になります。
元銀行員の友人が実際にやっている投資は、株式投資・投資信託・不動産投資でした。新卒で働きはじめたときから、着実に貯蓄して、その貯蓄で金融商品を購入し、まとまったお金ができたところで不動産投資を始めたそうです。
8 あなたの『羅針盤』はありますか。~20年後の未来を描く~
お金の貯まる人の特徴は、長期的な視点で物事を考え習慣化している人です。長期的な視点と習慣は、お金が貯まる習慣につながるそうです。お金の貯まる人ほど、10年後・20年後の計画をしている人が多い傾向があります。どんな自分になりたいのか、具体的にイメージしている人は、イメージに向かって、行動ができるようになるので、将来に向かっての種まきができるようになっていきます。20年後の計画、20年後の未来のイメージ、人生の『羅針盤』はありますか?
ここからはあさか主任が厳選した参考書籍のご紹介です。元銀行員の友人は老後や10年後、20年後にどんな人生を歩みたいかで、どれくらいお金を貯めるべきなのか考えてお金を増やしていく必要があると言っていました。この考え方は、私が明治大学の社会人講座で講義を受けた藤野公子先生もおっしゃっていました。知っている人はすでに行動して実践している。そしてお金の貯まる人の思考は共通しているのだなと思いました。
みなさんに人生の羅針盤はありますか?老後にどんな人生を送りたいのか。10年後、20年後にどんな未来を描いていますか?未来を描くこと、自分がどんな未来を生きていたいのかによって、実は、将来必要になってくるお金の金額も変わってきます。未来が決まると貯めるべきお金の金額も明確になります。するとお金を増やすために選ぶ手段(商品)も見えてきます。自分の人生設計からお金のことを考えてみる。これはとても大切なことです。
私は、公務員を退職してから、明治大学の社会人講座(明治大学リバティアカデミー)で、藤野公子先生のビジョンロードマップの講義を受講しました。その中で藤野先生は、『健康』『キャリア』『人間関係』そして『お金』の4要素で『自分らしい幸せ』を見つけることが大切だとおっしゃっていました。
『お金』のことをそれ単体で考えるのではなく、自分の人生を構成する要素のひとつとしてお金管理のビジョンを描いてみませんか。そして『お金』を含めた自分だけの未来への『羅針盤』を持ちましょう。
参考書籍としてみなさんにご紹介しておきます。
注意事項
当記事で掲載している情報やデータは、あくまで個人の所感や経験に基づくものであり、投資の勧誘や売買推奨を目的としたものではありません。当記事で得た情報は、ご自身の判断と責任において利用されますようお願いします。一切の責任は負いかねます。
2024年9月4日
あさか主任
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