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アサイゲルマニウムとパントエア菌のLPS

先週末、12月7日に福岡で行われた第28回バイオ治療法学会学術集会に参加した。
今回は浅井ゲルマニウム研究所の主任研究員として活躍する安積くんの発表で、ぼくは聴講ならびに確認が主な仕事。気楽な感じ…と言ったら怒られそうだ(笑)

12月6日に函館から福岡へ、羽田空港乗り継ぎで向かった。

羽田空港の乗り継ぎ便待ち

天気は非常に良い。函館は小雪舞い散る-2度だが、東京、そして福岡は暖かい。
発表の朝、学会会場へ行くと、既に安積くんは既に到着、何と今回は朝イチの最初の演題だったので、少々緊張もある様子だった。しかし、体調も良いとのことで、落ち着いて発表するよう伝えた。学会が定刻に開始され、大会長の挨拶に続き、早速発表となった。

細かいことはさておき…今回の発表はタイトルの通り、パントエア菌という菌のリポポリサッカライド(LPS)アサイゲルマニウムを併用すると免疫細胞がどう応答するかを調べた内容だ。
タイトルは以下の写真にもある通り、『有機ゲルマニウム化合物(THGP)と低濃度LPS併用による培養マクロファージ株におけるM1分化誘導作用』である。

学会発表抄録より

写真の影は気にせず読んでいただきたい(爆笑)この研究は高松にある自然免疫応用技研株式会社との共同研究として実施した。パントエア菌由来のLPSは細菌毒となるような高い濃度ではなく、低濃度でマクロファージに作用して、有用な作用を引き出すことが多角的に研究・報告されている素材である。
ぼくは研究員として過ごしていた頃から、この物質(素材)に興味があり、免疫を刺激するもの同士協働的に働くのでは無いかと考えていた(多分15年くらい前)。自分自身は研究の現場を離れたが、色々あってご縁を繋いでいただいた。アサイゲルマニウムとパントエア菌由来LPSを組み合わせた製品を作られた会社さんがあり、以前からのぼくの思い・興味を伝えたら引き合わせてくれたのだ。

香川県・高松の自然免疫応用技研さんに伺い、両者を合わせた時の作用について調べてみましょう、という話に進み、一年以上かけて諸々の試験を行ってディスカッションを継続。
そして興味深い結果が得られたので今回の発表へと至った。

以前の安積くんの研究で、アサイゲルマニウムがマクロファージをM1細胞へと分化させ、癌細胞を貪食できるように変化させ、癌細胞を抑制することを明らかにした。しかし、この変化は1週間以上(10日目以降)の長い時間を要する。
マクロファージのM1化を起こすことが良く知られているLPSも、その変化は同様の長い日数を要する。

今回の研究のポイントは、この両者ともが必要とする長期間の変化を、組み合わせて使用することで短期化する事を見出した点にある。
具体的には10日しなくても4日目で十分な変化が生じ、異物貪食能力や癌細胞を抑制する事が認められた。

つまり、免疫的に細胞の性質が変化して有用な機能を獲得するのに、10日かかるところが4日で済むというのだから、体感としてはかなりご利用者の皆さんが感じ取れるのでは無いか

体感が上がるまでに10日かかります…というのは、高額なアサイゲルマニウム製品では辛いところである。
2、3日でなんか調子がいい!と感じられたら、エンドユーザーの皆さんには安心して続ける後押しになるだろう。

アサイゲルマニウムと一緒に使うと良い素材を、今後も一つずつ見つけて、研究を進めていきたい。
会場の参加されている先生方の質問で、アサイゲルマニウムが実際はどのくらいの量で使われるのか、変化のパターンはM2の割合としてはどうなのか(M1が増え・M2が減る?)、ヒトのマクロファージはM2が優勢だがどうなのか、などの質問が出されて、安積くんがしっかりと回答して発表を終えた。

ちなみに、自然免疫応用技術さんも、独自の研究成果を発表されていたが、LPSで刺激したマクロファージが老化した皮膚真皮の(線維芽)細胞を若返らせる成分を作り出すと考えられるという、非常に興味深い内容だった。
これ、研究が進んだら女性(が喜びそうだけど男性ももちろん)のお肌の状態にかなりの影響を与える成分として注目浴びそう。期待度大!

と、楽しくなりました。

ま、いずれにしても使えば効果は出るから研究結果がなくても”良いものは良い”のだけど、”より良い使い方を知ることができる”ので有意義だろうと改めて感じる。


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