超刺激的!炭酸サーバーが創る新体験
暑い日が続き、スカッとした刺激がほしくなる今日この頃、今回は当社の強炭酸サーバー「EXTRA BURST」をピックアップいたします。4月からサービスを開始した本製品では独自技術を活用したノズルを使用することでアサヒ飲料史上最高のガス圧(※)を実現し、これまでに体験したことがない刺激を楽しんでいただけます!
※当社調べ(当社の従来PETボトル炭酸飲料と比較、2023年12月時点)
詳細はこちらからhttps://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2024/pick_0116_3.html
多くの方のご協力を得て実現した「EXTRA BURST」について、企画・推進に携わる当社社員とデザインや開発に関わってくださった企業のご担当者へのインタビュー内容をお届けします。
【プロフィール】
アサヒ飲料史上最高ガス圧でつくる強炭酸水をサーバーで提供!
――強炭酸サーバー「EXTRA BURST」の事業について教えてください。
PETボトルや缶・瓶の容器では実現することが難しいレベルの強炭酸水を出すことができるサーバーをレンタルする他、専用のタンブラーも販売する事業です。オフィスのコラボレーションスペースや食堂、ホテル、空港のラウンジなどへの設置を想定しており、現在は都内にあるIT企業様や上高地帝国ホテル様などに設置いただいたり、当社の明石工場の見学通路に設置したりしています。
―――取り組みを始めたきっかけについて教えてください。
近年ではPETボトルなどの容器に入った飲み物だけでなく、マイボトルやリユースカップでもおいしく飲める飲み物が多く出てきています。容器を用いないかたちで、そしてアサヒ飲料の強みである炭酸カテゴリーで、高品質のおいしい炭酸飲料を提供することができないか、と発想したところから取り組みがスタートしました。また、PETボトルや缶、瓶入りの炭酸飲料では実現することが難しい高ガス圧の強炭酸を生み出すことで、既存の炭酸水に物足りなさを感じていた方に新しい体験をご提供したいと考えたことも背景にあります。
―――時間をかけて開発を進めてきた「EXTRA BURST」が本年ついにローンチしました。ここに至るまでに苦労した点はどういったことですか。
本サーバーの一番の特長は、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ社とスプレーイングシステムス様が共同で開発した独自ノズルを使っていることです。このノズルによって強炭酸を実現しています。最終的に特許を申請するまでに、実は200回以上の試作と解析を繰り返し、最終的な形状に辿り着くまでに3年以上の時間を要しました。ここが一番苦労した点になります。
―――ノズルを含め、社内だけでなく社外の方々の協力があって完成しましたが、どのように社外の方と連携したのですか。
ノズルはスプレーイングシステムス様、タワー部分のデザイン・設計は346様にご協力いただき、それぞれ定期的な打ち合わせの場を設けて、意見を出し合いながらブラッシュアップを行っていきました。また、社会的課題解決に向けたパートナーという位置づけで上高地帝国ホテル様にテスト展開のご協力をいただきました。このような事前のステップを踏んで、サービスをお届けできることになりました。
刺激的でワクワクする体験を通してWell-being実現へ
―――実際にサーバーを使用した方からどのような反響があったか教えてください。
「これまで体験したことのない強炭酸でリフレッシュできる」「今まで飲んだ炭酸水の中で一番!」といった声を頂戴しており、とても励みになりますね。
―――炭酸サーバーの取り組みを通じて、100年先の未来がどうなってほしいですか。
炭酸サーバーは使い捨て容器を用いないため環境に優しく、健康にも寄与する取り組みですので、私たちがありたい姿として考えている、社会や自然のWell-beingと人や暮らしのWell-beingの実現に貢献できると思っています。この取り組みを通じて、100年先の毎日が、今よりもっとワクワクして、笑顔があふれるものになっていてほしいです。
―――ありがとうございました!
社内外の皆さんの知恵と技術が凝縮!
本製品は社外を含めた多くの方のご協力があって完成しました。今回は強炭酸を実現したノズル開発に携わったスプレーイングシステムス様と、サーバーのデザイン開発を担当した346様のご担当の方にも裏話をお聞きしてきました!
【ノズル開発ご担当者プロフィール】
―――「EXTRA BURST」のノズルを開発いただきましたが、どのような特長があるのですか。
通常のサーバーですと容器に注がれるまでの間に炭酸ガスが抜けてしまうことが多いのですが、このサーバーを使えばガスが抜けずに高濃度の炭酸水を容器に移すことができます。より幅広いタイミングでこれまでに体験したことがない強さの炭酸の刺激を楽しんでいただけるものになりました。
―――開発上難しかったところはどういった点ですか。
炭酸水は水の中にガスが入っていますが、早く注ぐと水と容器がぶつかった衝撃でガスが抜けてしまう一方で、ゆっくり注ぐとたまるのを待っている間に水面からガスが抜けてしまいます。ガスが抜けないように適切な速度で注ぐことが難しかったです。さらには容器の中で液同士がぶつかることでもガスが抜けてしまうので、容器にそっと注ぐような設計を考えることに苦労しました。ノズルの検討だけでも3年ほどかかったかと思います。流体解析シミュレーションを駆使しつつ、ノズルのテストも行い、試作・開発を重ねました。
そのほかにもノズルの噴霧方向を変えたり、容器内での流れを研究したりすることで高濃度の炭酸水を維持する工夫を施しています。難易度が高かった空気に触れる時間や注ぐ量の調整の課題を解決したことで特許を申請するまでに至り、多くの皆さんに活用いただけるようになりました。季節によっても体感や影響するものが異なりますので、一年を通して検査をしていったことも良かったと思います。
――――当社と取り組んでの感想はいかがでしたか。
ノズルの技術をこういった飲料の機械に使おうとご提案いただいたことはとてもうれしかったです。このサービスを実現することによって、これまでに体験したことがない強炭酸の刺激をお届けできる上、使用する容器を減らすことにつながるなどの魅力もあり、開発へのやりがいも感じました。炭酸の強さに物足りなさを感じている方はきっと驚かれると思いますので、ぜひ試していただきたいです!
―――ありがとうございました!
【デザイン開発ご担当者プロフィール】
―――デザインのこだわりを教えてください。
使い捨て容器を使わない点に不便さを感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、それを上回る体験をデザインを通してつくっていけるようにこだわりました。具体的には色彩や質感などで、触れた時にざらっとする感覚が気持ちよかったり、落ち着いた黒の色味を基調にしたりと随所にポイントがあります。また、新しい技術や価値を伝えるために真新しさを伝えることも意識し、空間において存在感を出しつつ、審美性を生み出して新しいユーザー体験に結び付けようと考えました。人は幾何形体に基づいたものは認知がしやすくシンプルに感じるといわれています。そういった造形理論に基づいた要素をちりばめてデザインを考えていきました。そのほかにも万人がすぐに使い方がわかるということも大事にしました。
―――デザイン上苦労した点はどういったところですか。
さまざまな立場の方にとって必要なポイントをまとめていくことです。検討にあたっては使う人、サービスを導入する側、そして開発を行う私たちなどの要件を整理していく必要があります。ひとつでもNGが出ては製品としては成り立ちませんので、さまざまな立場からみてバランスをとって設計していくことが難しかったです。
―――当社と取り組んでの感想はいかがですか。
新しい価値を生み出すということに大きな意義を感じますし、私たちのやりがいにもなりました。この製品や文化が普及していくといいなと思っています。
―――ありがとうございました!
いかがでしたか?
強炭酸による新体験をお届けしたいという想いで開発された「EXTRA BURST」。その開発の裏側には多くの方の知恵・技術・こだわりがつまっていることが少しでもお伝えできていればうれしいです!
YouTubeでも動画を公開しています。こちらもぜひご覧ください!
(YouTubeは8月9日10時公開予定です)
URL:https://youtu.be/ATQqjyMp598