【エッセイ】シャンプーとトイレ
シャンプーの試供品を色々買って試すのが好きだ。ときどき違うシャンプーを使うと気分が変わるし、いつものシャンプーに戻ったときにより効く感じがする。
先日、香りが良さそうな試供品を買ってみた。髪につけて泡立ててみると、さっぱりしたウッディな香り(?)が広がる。うん、嫌いじゃない。でも、なんかどこかで…。
すぐに場所と香りの記憶が結びついた。それはとても身近で、嗅ぎなれた香りに似ていた。
トイレの洗剤だった。
嫌いな香りじゃないんだけどな。シャンプーの感じもいいんだけどな。
でもやっぱり、シャンプーの香りのするトイレ洗剤より、トイレ洗剤の香りのするシャンプーだと頭が理解してしまう。二日酔いの朝にトイレに顔を近づけた記憶もうっすらとよみがえるようだ。
今回試したシャンプーは良い香りだった。しかし、もう使うことはないだろう。
合掌。
より素敵な文章となるよう、これからも長く書いていきたいです。ぜひサポートをお願いいたします。