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大人になってからの夢はアンパンマン。

とても久しぶりの投稿となってしまいました。
皆さん元気ですか?何か変化はありましたか?日々を見ていますか?

最近のわたしと、これからのこと。ちょっと書きます。

突然ですが、

わたしは今週1回は必ずあんこを作っています。

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朝ごはん写真を撮り始めたくらいから、自家製ジャムと平等くらいにあんこ作りもやってきました。きっかけは王道に

さくらさんのあんこを私もやりたかったから

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めがね

これを見ていた時は、私はダンスを辞めたかった。

以前も話したかもですが、不思議なもんで、私はダンスによって社会とコネクトし自信を得てきた。ですが、次第にダンスによって自信を失っていくのです。

人間というのは本当に不思議で、欲深くてだから明日への希望があって絶望があって欲があるから前に進めたり立ち止まれたり後ずさんだりもできるから、私は欲は否定しない。でもそんなことはさておき、とにかくある一瞬の人生の中で自信を得たものから自信を奪われたのだ。

そんな時に繰り返し繰り返し、かもめ食堂→めがね→マザーウォーター→プール→かもめ食堂と永遠に繰り返した。とても癒されて私にとっての希望と生きたい世界だったから何度も観た。そして同時期に写真を撮るようになったから好きな写真家たちの展示会は惜しげなく遠方まで足を運んだし、プライベートレッスンで写真も学びに行った。色々な場所に出かけたし醤油を買いに神奈川から兵庫県たつの市へ行ったこともあったな。ただ美味しい醤油を食べたいという理由だけで貧乏なのにレッスンを休んで行った。多分休む理由が欲しかっただけだ。

ちなみにこちらへ カネヰ醤油 さん。本当に美味しかった。そして町が本当におしょう油の香りだった。醤油まんじゅうも美味しかったなあ。

ってそれは今いいんだけど。

そんな感じで私は完全に迷子だった28才くらいだったかな。

そんな時から私は暇があったら自家製ジャムとあんことキャロットケーキを作ってきた。

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最近の。私は豆が好きだから、自分用に作る時は小豆はめちゃくちゃ粒あんのハードにする。一粒一粒をかなりしっかり味わいたい。珈琲はダンサー仲間でソウルメイトのコージの珈琲。今は仙台で そば処登喜和 という店を継いで若旦那として頑張りながらダンスとデザインなど日々面白いことをしている。

私の年越し蕎麦はここ数年、ずっとコージの年越し蕎麦でセッションしている。

そんな彼がソバとコーヒーを作ったから送る!と連絡があった。

だから私はコーヒーと楽しむ小倉トーストようにあんこを仕込んだ。

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週1回あんこを作り出したのはここ最近の話。

コロナ禍となり、あの自粛期間があってからもう一年が経とうとしています。みなさんもそうかも知れませんが、私はあの頃から「お金・価値・作品」についてよく検討するようになった。そして自分の作品についてももっとゆっくりとちゃんと考えるようになった。お金がなさすぎて焦りから色々とすぐに金銭価値に結びつけようとした事もたくさんあった。

バイトしたくない。作品で食って生きたい。ニーズが欲しい。売れたい。お金が欲しい。チヤホヤされたい。有名になりたい。憧れられたい。凄いって言われたい。モテたい。安定したい。

そんな感じで生活の苦しさからまたも彷徨ったりした。

でもやっぱり引っかかった、足止めをしてくれる言葉があった。

「僕は消費されないようにしている」

とある美術家さんが話してくれた言葉。

そして紐ずる式で思い出すこの言葉

「どうぞピュアにおやりなさい。お金はね、どうにか借りたり、誰かいるなら借りちゃって良いのよ、甘えなさい。だからあなたはとにかくこのままピュアでいなきゃダメよ、時間がかかっても続けてね」

この言葉は私が不登校支援活動で最後にパフォーマンスをした際に話しかけてくださった70代のおばあちゃまの言葉。

私は泣きそうになったのを堪えて

「わたし、活躍できるように頑張ります!」

と話した。そうしたら

「いや、活躍なんてどうでも良いのよ、あなたがあなたの作品でどうにか食べて生きていければ活躍なんてしてもしなくても重要なことではないわ」

と言われた。もう何も返せなかった。

暖かく、腹の底から私は自分の生み出すものを信じてあげたいと思った。

それなのに、

バイトしたくない。作品で食って生きたい。ニーズが欲しい。売れたい。お金が欲しい。チヤホヤされたい。有名になりたい。憧れられたい。凄いって言われたい。モテたい。

この中に、作品の内容は何も入っていない。

側の部分からくる焦りしか生まれていない。

時は流れて、今年の2月末に前回もお話しした自身の旗揚げ公演egglife「白く、壊れて、生まれる」のダンス公演を開催した。割と大きなお金を動かし、新しい出会いを呼びながら懸命に挑んだ数ヶ月間だった。

egglifeについて

制作スタッフの力もあってYahoo!ニュース様にも取り上げていただきました。

感謝だった。そして、公演が終わり、周りから”燃え尽き症候群になるんじゃない?”なんて言われたが、驚くぐらいに何もなかったし、清々しく終わり生活を見直している。

そんなタイミングで

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ひとつスッと何かが繋がったというか、走馬灯のように色々なシーンが頭を過っては急に胸がときめいたし、熱くなったんだ。

私がこのコケシのようなオカメのような顔に生まれた意味や、父方の祖母が小料理屋を経て漁師手伝い祝い事ではおはぎを作っていた事、祖父が寡黙でクスッと笑う漁師だったが社交ダンスができた事、母方の祖母が衣装屋さんでお茶の先生だった事、祖父が自衛官の堅物だがカラオケと写真が趣味だった事、母が読モまでしたのにコンプレックスを私に言い続けた事、でも玄関には季節のお花やオブジェ、手料理が上手だった事、ユーミンを聞いて家事をした事、父は野球やパチンコで明け暮れたが、私の友人からは人気で面白い人だった事、そして家族が解散してからわかったのは父が昔母に焼き菓子のマドレーヌをよく作っていたこと。妹は幼少期変な(パンツはいた鳥とかw)可愛いイラスト描いていたり、そして今ファッションにとても詳しい事、そして本当はとても家族全員を繋いでいてくれた事。

そういう小さなディティールが全て繋がって私はいまだ独り身ですが、表現をしている意味をかみしめています。

これを見てもらえますでしょうか

これが私の表現をしている意味の全てだったりします。説明するとこういう事です。こういう事をして生きていきたい。

あんこを作っているからアンパンマンではなく、あんこを作っていたら本当にアンパンマンにたどり着いたんです。

もう一つ脱線すると、、、

私はダンスの専門学校へ通っていました。卒業時に公開オーディションがあり、十数者の事務所や劇団から声をかけてもらいました。でもふたを開けるとほとんだが演劇と声優だった。私はダンサーとして生きたかったし今よりも100倍尖っていたから馬鹿にしていたような生意気な二十歳そこらで全て断っていたが、2社のそれなりに有名に事務所から別々に全く同じことを言われた。それは

「あなたね、戸田恵子さんみたいな売り方がいいと持っているんです。知っていますか?アンパンマンの声の」

本当に、面接に行った時に全く別の事務所で同じことを言われた。

当時の私はショックだった。戸田恵子さんにではなく、ダンサーとしてNY行くぜ!ぐらいなテンションの中、全くもってマトが違うから。コノヤローと思っていた現実に。

…でも今の私は回り回って戸田恵子さんになりたいと言っているようなものだ。

こちらは先日、egglifeの旗揚げ公演を終えた直ぐに頂いたお仕事。

朝ごはんが好きと言い続けていたら、パンとコーヒーのマルシェからお話をいただきました。すごく嬉しくて、楽曲は来場者様の空気を考えて大好きな映画めがねのサントラを使用させてもらいました。

すごく天気の良い気持ち良い時間だった。

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パフォーマンス写真提供:橋本彩香さま

こういうイベントにて踊らせて頂いた事、や私の自慢の友人とのディスカッションもあって、私は今ピュアにまっすぐに、そしてちょっとしんどく毎日を過ごしています。このしんどいというのは、どうしたって世の中で生きて行くためにはお金が必要だから、住む場所、食べ物、最低限の権利の支払い。私のしんどいは世の中で生きて行く最低限のルールにだけだ。あとは大したことはない。

でも、働かないんです。

私は愛と勇気で生きていけるという事を身を持って実践、実験している最中です。

数年前から趣味で作ってきた あんこ、 今はちょっとだけ本気に工夫をしながら週一回は小豆を煮詰めています。私のコンセプトアートに必ず軸を強める可能性が出てきたから。そして、ダンス活動としてのegglifeもこの夏からまた少し形を作れそうだし、何より私、asamicroは大分逃げたかった踊りから切り離されてきました。

踊りと私がこれまで見てきた景色をモノとして作品にする事。

そしてあんこを作っている日々。

私はアンパンマンがアニメの中で決して「食べる行為をみせない」事(食するとは欲だから良し悪し関係なくそこの天秤にはいないんじゃなかなって思った)、やなせたかしさんがカビや菌をアニメに落とし込んだ意味、ヒーローが最弱な事、

物凄く嬉しくて、この世界で踊り続けたから。作品を売るための準備を今毎日しています。

だからなんであんこ作ってんねん。

と突っ込まれたら一言でいうと。

小豆を作る工程そのものがダンスに必要なことが全て詰まっているからHIPHOPだから。

今はこれしか言えないです。またややこしいのでしょうか?

でも私はすっきりとしています。ザラメを使っているおかげかもしれません。

またお知らせをしますので、楽しみにしていてください。

長々と読んでくれてありがとう。

asamicro



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