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リスニング力が上がってても自分じゃ気づかないことがある!?

当スクールでは、コーチング前後での成長を比較できるよう、リスニングやスピーキング力をbefore/afterで何らかの形で測定することが多いです。

私が英語コーチを始めた初期の頃のある受講生の方も、コーチング前と後とで、英文リスニングの理解度チェックテストで、成長を測定していました。

その方の場合、beforeではリスニング後のチェックテストでの正答数は5問中1問くらい。ほとんど聞き取れていませんでした。
それが、コーチング修了時には、5問中4問を正答できるようになりました。

その結果を見て、私は言いました。

「コーチング受講前よりかなり聞き取れるようになりましたね!リスニング力、すごく伸びましたね!」

当時の私は、当然その受講生の方も、成長を喜んでいらっしゃると思いました。

しかし!
その方に、こう言われたのです。

「自分ではあまりリスニング力の成長が感じられません。むしろ、聞けなくなったような気もします」

当時の私は未熟だったので、そう言われてビックリしてしまいました。

今ならこう思います。

まず、人はネガティブバイアスがあるので、なかなか成長が認められなかったりします。特に、beforeの状態は数か月の間に忘れてしまうので、尚更です。

さらに。
リスニングに関していうと、あまりに聞き取れない状態だと、「自分が聞き取れていない」ことすらわかりません

ある程度リスニング力が成長して初めて「自分に聞けていない音がある」ことがわかってくるのです。

この方の場合は、「聞けてないことすらわからない」状態から、「聞けてない音がわかる」状態になったのかなと思います。

そういうわけで、その後いろいろ試行錯誤して、現在は「聞けている」ことを理解してもらうため、チェックテストを以前よりも工夫しています。

例えば、理解度チェックテストに加えて、ディクテーションも現在は導入しています。
リスニングはかなり主観的な評価になりがちなので、達成度を測定する客観的な指標を駆使しているという感じです。

なので、この記事をお読みのあなたが、独学でリスニングを学習していて「あまり伸びてない?」と思うとしたら、もしかしたら自分では成長に気づけていないだけかもしれません。

なので、英文の理解度、ディクテーションでの書き取り力など、ぜひ日頃からリスニング力の測定を学習のなかで定期的に取り入れてみてください。

そうすると、自分の成長を「可視化」することが可能になると思います!


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