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英語学習に「日本語化」のプロセスも入れてほしい理由

昨日レッスンを受けた方から頂いた質問がこちら。
「なぜ一度日本語にするプロセスを挟むんですか?」

実は彼には、いわゆる「サイトトランスレーション(通称サイトラ)」というトレーニングをやっていただいています。

サイトラは、一つの文章をスラッシュで区切って、そのスラッシュ毎に、前から英語の語順で日本語にして順に理解していくという手法で、通訳学校のトレーニング方法として有名です。

さて、冒頭の質問に戻りますと、まず彼のこの質問の背景には、「英語は英語のまま理解した方がいいのでは?」というものがあると思います。
これについては、英語を英語のまま100%理解できている方であれば、もちろんそうして頂けばいいと思います。

しかし!
多くの日本人は、海外在住者含めて、英語を英語のまま理解している時、その理解は曖昧だったり間違っていることが多いです!
これは、北米で語学学校をやっている方も仰っていたことなので、中上級者にも該当すると一般的に言えるだろうと思います。

で、スラッシュ毎に日本語にするというトレーニングをやってもらうと、そういう曖昧だったり間違ってたりするところをごまかせません
日本語にすると「実は理解してなかった部分」が明るみに出ます。

中上級者の方には、リスニング理解度が7割前後という方も多いんじゃないかと思います。
難しい英文だとそれ以下になることもあるでしょう。

そういう時って、もはやリスニング力の問題ではなかったりするんですよね。
スクリプトを見た状態でも実は理解していない=読解力の問題というか、「英語自体を理解する能力」に関わっています。
語彙力がネックの可能性も当然あります。

何はともあれ、そういう「スクリプトを見てもわからない!」という部分を「潰していく」という作業をすることが、中上級者の方がさらに上に行くには必要になります。

例えば、
Would I want to do what I am about to do today?
という文章があった時、「be about to(~しようとしている)」を 知らないと、文章の意味理解が的確にはできません!

にもかかわらず、簡単な単語ばかりだから、「なんとなくわかったつもり」になってしまい、「be about to」という未知のものを見落とす人が本当に多い!💦
ところが、和訳すると、こういうのを放置できないんです。

だから、サイトラのように、一度「和訳」するプロセスを間に挟むことで、英語に関する理解度をさらに上に上げていく。
そういう精度を上げるトレーニングを中上級の方にはやはりやっていただきたいなと思うわけです。

余談ですが、日本語化は数回やって意味がすんなり入ってきたらもうやらなくてOKです。

その後は、英語とその意味理解を直接結び付けるようにします。
これが、「意味を理解しながらの音読やシャドーイング」です。
「感情音読」や「コンテンツシャドーイング」もほぼ同義ですね。
これらについてはまた別の機会に記事にしたいと思います。

この記事をお読みのあなたのお役に立てば幸いです✨

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