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新しい趣味を始めよう🪴植物とお花とお野菜と。

植物が好き。花が好き。
こどもの頃は目もくれなかったのに、大人になった今は心からそう思う。

でも、よく植物を枯らしてきた。


初めて一人暮らしをした時に買った多肉植物。もう忘れてしまったけれど、可愛らしい名前をつけていた記憶がある。

世話して大きくするんだ!と意気込んだけれども、日に日に葉はしぼみ、柔らかさが限度を超え、そしてぷっくりしていたあの子は土へと帰っていった。



アメリカに四半世紀以上住んでいる、日本語も英語もブロークンな叔母が言っていた言葉を思い出す。

「植物をね、買っては殺し、買っては殺ししてるのよ」

もちろん故意に殺し(枯らし)たわけではなく、枯れてしまったという意味だけど。
そのことばの猟奇的な響きにめちゃくちゃウケていたわたしは、自分で育ててみてはじめてその言葉を笑えない感情で思い出していた。

肉厚の触感、やや明るいみどりいろの葉、こじんまりとした愛らしい佇まい。
生きていたんだよなぁ、と胸がちくりとした。


その後も何度かチャレンジした。「育てやすいですよ!」「初心者におすすめです!」
そんな植物だけを選び、今度こそ…!との思いで世話をした。

日当たりの良い場所。
水やりの頻度。
エアコンの当たらないところ。


ネットや店員さんに教えてもらった基本的なことを守って大切に育てていた、つもりだった。


「育てやすい植物なんですけどね〜」
なぜだろう、そんな困り顔で店員さんは答える。
なぜかわたしの手にかかると育てやすいはずの植物も、そうならなかった。

向いてないんだな、育てるの。

買っても枯らしてしまうなら買わない方がいい。
そう思って、切り花、ドライフラワーだけを家に迎えるようになった。



それから数年後。
一人暮らしから実家暮らしを経て、今は二人暮らしをしている。

ダイニングテーブルには、鮮やかな黄色のダリアの切り花を飾っている。
洗面台では小さな瓶に入れたドライフラワーが白い空間を彩る。

そして、ベランダに面した大きな窓のそばの棚、そこにはみどりがある。


ペペロミア、グリーンネックレス、姫猫


アスパラガス



しっかり、根を張り、生きている。

枯らしてしまうことしかできない、と買えなくなった植物たちが、日を受けキラキラと存在する。太陽の方向に向かって葉を伸ばす。一生懸命根を伸ばす。
わたしたちの家で。
わたしたちに世話をされて。


この家で植物を育てようと言ったのはわたしだったか、夫だったか、もう覚えていない。
枯らしてしまうことへの心配はした記憶がある。でも、なぜだか2人なら育てられると思ったのだ。だから今ここにみどりがある。


あの時はなぜ枯らしてしまうことしか出来なかったんだろう。
今考えれば、その一因が何となくわかる。

日当たりも、水やりも、置き方も、
言われた通り、見た通りにしかやってなかった。
ひとつひとつの植物の状態を見て、元気になるように考える、ということをしていなかった。

水やりの頻度は置かれた環境によって変わる。
乾燥しやすいところでは決まり以上に水やりをしないといけないし、その逆もある。植物を植えている土を見て触って、時々の状態を見てやらないといけなかった。

葉が焼けやすいものは直射日光に当ててはいけない。水をやれば回復すると思って水をあげすぎると、元気になるどころか水が溜まり根腐れしてしまう。

しっかり見てあげること。

まずそれができなかったんだよな。
そんな風に思う。
愛情をかけるということは、しっかり見ないとできないことだ。

まっすぐ葉を伸ばそうとする姿は、とっても愛おしい。


ハゴロモジャスミン


今はまだ2月の寒い時期。
多くのものは、暖かくなってからはじめるのがいいらしい。

野菜を育てたいと思っている。

上手く育てられる自信はないけれど、
少なくとも愛情をこめて育てたい。

二人なら、よく見て世話をして、大きくすることができるかも。

狭いベランダだけど、春になるまでに土を払い、スペースを空け、綺麗に整えておかないといけないな。

今年の春は、野菜を育てよう。
暖かくなるのが待ち遠しい。



#この春チャレンジしたいこと

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