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真田広之さんエミー賞受賞!

今年のエミー賞でなんと真田広之さんが主演・プロデュースを務めた「SHOGUN 将軍」が作品賞、主演男優賞をはじめ18冠に輝きました。
(下記の動画、最後の真田さんの日本語スピーチが感動しましたね!)

エミー賞は、アメリカ合衆国で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞である。映画におけるアカデミー賞、演劇におけるトニー賞、音楽におけるグラミー賞に相当する、最も権威ある文化賞のひとつ。

Wikipediaより

今年はSHOGUNの対抗馬がいなかったような気もしますが、それでも作品賞を受賞したというのは本当にすごいですし、米国で日本の古典ストーリーが本当の意味で認められたという気がしました。

「SHOGUN 将軍」はディズニーの制作スタジオFXが相当力を入れて企画したドラマ、全10話で1話の制作費用は数十億円だそうです。
それもそのはず。是非見てもらいたいのが下記のThe Making of Shogunの動画。

Chapter nineまであるので是非全部観て欲しいです。
細部にまでこだわり抜いた制作秘話満載で、これをみて「ゲーム・オブ・スローンズ」を思い出しました。
ゲースロもBehind the Secenesが毎回見応えがすごくありました。
クリエイターとしてはこういう制作部分が実は一番観たいんですよね。
潤沢な予算と時間があるからこそ真田さんが言っていたオーセンティックな作品が出来たのだろうなと思います。
衣装も日本のシルクを使って丁寧に作られていたり、日本から能楽師さんや着物の着付け・所作のプロフェッショナルを起用しとことん日本の美意識にこだわっています。ここまでやった米国資本のドラマは今まで無かったですし、今回のようにハリウッドの他国文化を正しく理解しようという姿勢もずっと何十年も海外ドラマを観てきたものとしてはものすごい変化だと感じます。

海外ドラマ好きとして、真田広之さんの出演作品はかなり見ている方だと思います。
最近ですと「ウエスト・ワールド」のシーズン2で出てきたショーグン・ワールドではジョナサン・ノーランなりに時代劇を再現しようとした努力が見受けられます。(えらそうだけど誰目線?w)
でもなんかちょっと違うなっていう世界観になってしまっていてこっちが恥ずかしくなっちゃうような空気感だったんですよね。そんな中、真田さん演じるムサシの殺陣がすごすぎて正直浮きまくっていました(泣)

同じく真田さん出演の「ブレット・トレイン」の世界観もコレジャナイ感があったけどあれはあれで面白かったです(笑)

観ているこちら側が「やっぱり欧米人の考える日本ってこういうイメージなんだろうな」って半ばあきらめに近い感じで思っていましたから、真田さんもハリウッドに拠点を移して20年間、俳優として日本人を演じるだけでは作品としてどうしても納得できない部分がずっとあったのでしょう。だからこそ「SHOGUN 将軍」でプロデューサーもされてとことん作品と向き合い、そしてエミー受賞につながったのですから素晴らしいです。
本当におめでとうございます。

「SHOGUN 将軍」はシーズン2、3の制作が決定しているそうです。今後も楽しみですね!

さて真田広之さんは長年俳優をされていますが、考えてみると私が初めて見たのはこのTV番組。

写真で分かった人は同世代。

知ってる人いるのかな~。
当時週末のゴールデンタイムに放送していた特撮テレビドラマなんです。
10代の真田広之さんが出てましたね。
でも今よく見ると「スター〇ォーズ」のパ〇リだよね(笑)当時はすごくかっこいいヒーロードラマで夢中で観ていたんですよ。笑。

あとは映画「リング」かな。

当時38歳の真田広之さん?今見ても若い時もイケメンさんですね。

その後沢山日本のドラマや映画に出演されていますが、すみません私は全然日本のTVや映画を観ないので疎いです。


それからしばらく経って映画「ラストサムライ」(2003年)に出演してからロスに拠点を移しハリウッド作品出演を目指すことになります。

嬉しかったのは「LOST」のファイナルシーズンで道厳という役柄で出演していた時です。「LOST」大好きだったので日本人俳優さんが出るなんて本当に感激しました!当時50歳。かっこええ~。

そして「リベンジ」ファーストシーズン(2010年)に突然出演!
謎の日本人投資家かつなぜかエミリーのメンターに。でもS2になったら配役が変わって真田さんは降板してしまいました。どうして?


次に上記で書いた「ウエスト・ワールド」S2(2018年)
元将軍配下の組頭で現在は浪人、という役柄。もうここだけ空気感が違うのよ。

「ブレット・トレイン」(2022年)
元ヤクザの凄腕役?
こっちも空気感と迫力が真田さんのとこだけすごい違うwww

こうしてみると、アメリカを拠点にして20年。本当に苦労されたのでしょうね。
でもこれからは違いますよ、エミー受賞俳優ですもの。「SHOGUN 将軍」をはじめきっとまたすごい作品に出演してくれるのかなと期待してしまいます!
いつまでも健康でアンソニー・ホプキンスのように80歳になっても活躍して欲しいです(^O^)

ではまた。


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